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アヤソフィア

20140312a.jpg アヤソフィアについては「インフェルノ」講演会で紹介したこともあり、さらに細部をしっかりと見たいと思っていました。今日、あらためてじっくりと見て、そのすばらしさにあらためて驚嘆しました。
 正教会の聖堂として作られ、十字軍時代にカトリックの支配を受け、15世紀にはモスクに変えられ、世俗主義を標榜するトルコが建国されてからは、博物館として新たに歴史のベールを脱ぐことになりました。
 アヤソフィアは、キリスト教とイスラームの建築(美術)を同時に見ることのできる、世界にも類のない建物です。
 漆喰の背後から現れ出たモザイクも一級品ばかりです。天上の四隅にはセラフィム(熾天使)が描かれていますが、3対6つの羽を持つセラフィムは聖書(イザヤ書等)に現れる神の使いですが、それを知らなければ、毛むくじゃらの熊と間違えられてもおかしくはありません。天使というとルネッサンス期以降一般的になってきたキューピッド的な背中に羽の生えた天使を思い浮かべることが多いと思いますが、聖書的に言えば、このアヤソフィアに描かれたセラフィムこそが、より正当な天使と言えます。今風に言えば「きもかわいい」とも言えそうなセラフィムが、私は好きです。
 モザイク画はアヤソフィアに2階部分に配置されています。何と、アヤソフィアのあちこちに専属の(?)猫さんたちがいます。写真の猫は、有名なモザイク画(イエスと洗礼者ヨハネとマリア)を神妙な顔つきでながめていたので、すかさず撮影させていただきました。ひょっとすると、周囲の喧噪をよそに、祈りをささげていたのかもしれません。

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