世界キリスト教情報

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世界キリスト教情報 第1328信(2016.07.04)

  • WCC中央委終了、タンザニアで世界宣教会議開催へ
  • 「全正教会会議」が終了
  • 英EU離脱に教皇「共存保証の責任」を表明
  • 駐バチカン仏大使が信任状提出
  • イラク首都でテロ、死者130人超す
  • シンガポール最古の教会で173年前のタイムカプセル発掘
  • ラスベガスの教会で挙式した男性の相手は「スマホ」
  • ≪メディア展望≫

 

◎WCC中央委終了、タンザニアで世界宣教会議開催へ

 【CJC】ノルウェー中部のトロンハイムで6月22日から開かれていた世界教会協議会(WCC)中央委員会が28日終了した。中央委は、2018年3月8日から13日まで、タンザニア東北部のアルーシャで世界宣教会議を開催することを承認した。

 中央委では、アパルトヘイトへの参与や支援を理由に1962年にWCCから加盟資格を停止されていた南アフリカのオランダ改革派教会(DRC)の復帰が決まった。DRCは1986年にあらゆる形の人種差別を拒否し、全ての信者に教会員としての籍を開いていた。

 中央委のアグネス・アボウム議長は、「設立当初の加盟教会の一つであり、今やアパルトヘイトの終結から1世代を経て、全ての諸国民のために正義の未来を築く協力者であるオランダ改革派教会を、この交わりに再び迎え入れることは特別な喜び」と語った。

 今回の中央委会合には、1948年にアムステルダムで開かれたWCC第1回総会に記者として参加したペデル・ボルゲン氏(88)も出席した。


◎「全正教会会議」が終了

 【CJC】ギリシャのクレタ島で6月19日から開催されていた「全正教会会議」は26日、「正教徒と善意ある全ての人々」に向けたメッセージなどを採択して閉会した。

 会議は、コンスタンティノーポリスのエキュメニカル総主教バルトロメオス1世が招集し、正教会の代表が一堂に会するものとしては約1200年ぶりのことと期待されていたが、直前になって、現在では最大勢力となったロシア正教会が、バルトロメオス1世に反発、欠席した。


◎英EU離脱に教皇「共存保証の責任」を表明

 【CJC】教皇フランシスコは6月24日、英国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝利した結果を受け、「私たちには、英国民の幸福と欧州大陸の共存を保証する責任がある」と記者団に語った。


◎駐バチカン仏大使が信任状提出

 【CJC】フランスの駐バチカン(ローマ教皇庁)大使に任命されたフィリッペ・ツェレル氏が6月24日、教皇フランシスコに信任状を提出した。

 仏政府は2015年1月、駐バチカン大使にロラン・ステファニニ氏を任命していたが、同氏が公然同性愛者であることから、バチカン側が同意しなかった。

 仏政府は今年4月6日、ステファニニ氏を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の代表部大使に任命した。仏側がバチカンの意向の強さに当初案を断念したと見られていた。

 今回、ツェレル氏が信任状を提出したことで、1年半以上も続いた膠着状態に終止符が打たれたことになる。


◎イラク首都でテロ、死者130人超す

 【CJC】イラクの首都バグダッドで4月3日未明、爆弾テロがあり、中東の衛星テレビ『アルジャズィーラ』によると、少なくとも131人が死亡した。過激派組織『イスラム国』が犯行声明を出した。イラクでは『イスラム国』によるテロが相次いでいるが、1回の爆発の被害としては異例の規模になった。

 イラク軍は6月26日、バグダッド西方約50キロにある要衝ファルージャを『イスラム国』から全面的に奪還したばかり。

 6月28日にはトルコの最大都市イスタンブールのアタチュルク国際空港で44人が死亡するテロが発生。トルコ政府は『イスラム国』の犯行と見ている。


◎シンガポール最古の教会で173年前のタイムカプセル発掘

 【CJC】シンガポール最古のカトリック教会『カセドラル・オブ・ザ・ゴッドシェパード』で、173年前に埋められたタイムカプセルが発掘された。現地の邦字メディア『ASIAX』が報じた。

 タイムカプセルとして利用されたのは靴箱大の穴で、祈祷書、1843年の日付の新聞、18〜19世紀のベトナム、英国、フランス、スペインの硬貨や東インド会社の代用通貨が入っていた。埋めたのはフランス系宣教師。

 花崗岩の礎石が靴箱ほどの大きさの穴の上に置かれた、とのニュースが1843年6月22日付の『シンガポール・フリー・プレス』紙で報じられており、これが裏付けとなった。

 教会は、昨年9月に崩壊した鐘楼下部の破風などを修復中。作業員が、穴の中に、割れた薬の瓶や祈祷書、硬貨などを発見した。

 教会は、タイムカプセルに入れてあった物を修復し、教会内に整備する遺産陳列室に展示する計画だ。来年2月に一般公開するという。


◎ラスベガスの教会で挙式した男性の相手は「スマホ」

 【CJC】ラスベガスといえば、誰でも簡単に結婚式を挙げられるが、なんとスマートフォンに永遠の愛を誓った男性が登場した。

 現地のリトル・ラスベガス教会の「オーナー」、マイケル・ケリー氏は地元メディアKTNVに、「最初はいったい何ごとかと思ったよ」」と語っている。

 ロサンゼルスのアーロン・シェーべナックさんが5月20日、ラスベガスまで車でやってきて、自分のスマートフォンに永遠の愛を誓った。

 シェーべナックさんが実際に自分のスマホと結婚式を上げているシーンはネットでも見る事が出来る。新郎はきちんと正装、参列者までいる。そうは言っても、この結婚はネバダ州で正式に認められたものではない。


《メディア展望》

 =カトリック新聞(7月3日)=https://www.cwjpn.com
★届け 沖縄の祈り=「慰霊の日」カトリック平和巡礼
★教皇、アルメニア訪問=教会一致へ模範示し=隣国との和解を祈る
★高山右近列福式=来年2月 大阪で
★教皇=死刑廃止を強調=世界会議にビデオメッセージ
★学内で理解広げる=「世界難民の日」から関連イベント=東京・聖心女子大学=SHRET(シュレット)

 

 =キリスト新聞(7月2日)=https://www.kirishin.com
★発覚から8年 牧師にも法の裁き=最高裁 国際福音キリスト教会・卞在昌氏のセクハラ認定変えず
★カトリック司教協議会総会=高見三明氏が新会長に就任
★夢を持ち希望を実らせる場が教会=カトリック司教ら300人が障がいと差別学ぶ
★堀肇氏〝孤独を超えて生きる〟=第2回サポートネットシンポに200人
★「全正教会会議」開始、ロシアは欠席

 

 =クリスチャン新聞(7月3日)=https://クリスチャン新聞.com
★この国の宣教協力を考える=第6回日本伝道会議プロジェクトから
★ヘイトデモの街で日本コリア和解の絆=高麗博物館15周年でジョン・チャヌ演奏会
★『銃口』に見る三浦綾子の憲法9条論とは?=銃を捨て敵の中に人間見出す=青山学院で『銃口』展開催=森下辰衛氏が講演
★「国民怒りの声」代表・小林節氏記念講演=「この国の運命は我々が決めること」=戦争をゆるさない東京キリスト者の会
★卞牧師裁判最高裁上告棄却=一審判決確定

 
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