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世界キリスト教情報 第1333信(2016.08.08)

  • 女性聖職復活の検討委設立=まず女性助祭の役割探る
  • バチカンが司教任命権限で中国と合意へ?
  • 「赦しの日」創始800年を記念し教皇がアッシジ巡礼
  • ケニアで「子どもが産めない」と夫が妻の両手切断
  • 「平和の少女像」オーストラリアにも
  • ≪メディア展望≫

 

◎女性聖職復活の検討委設立=まず女性助祭の役割探る

 【CJC】教皇フランシスコはカトリック教会で認められていない女性聖職の役割について検討する委員会の設立を決めた。バチカン(ローマ教皇庁)広報事務所が8月2日発表した。

 教皇は5月12日、「女性助祭について研究するよう教理省に依頼すると共に、この問題を研究する正式な委員会を設け、この問題を明らかにすることは、教会のためにも良いだろう」と語ったが、バチカン内外で、発言の真意をめぐり理解に微妙な差が生じていた。

 委員会は男性7人、女性6人の学者らで構成。カトリック教会内部では司祭に次ぐ助祭に女性がなることの是非が議論されてきており、委員会は初期キリスト教会に存在していた女性助祭の役割をまず明らかにする方針。

 委員長には教理省次官のルイス・フランシスコ・ラダリア・フェレール大司教が任命された。委員には米紙『ナショナル・カトリック・レポーター』のコラムニストで、女性と助祭に関する著作もあるフィリス・ザガノ(Phyllis
Zagano)氏も任命されている。


◎バチカンが司教任命権限で中国と合意へ?

 【CJC】バチカン(ローマ教皇庁)が、かねて中国との国交回復を目指し準備を進めていたが、最大の対立点である「司教任命権」について合意する用意を示している、と香港カトリック教会の指導者、湯漢・枢機卿が推測を明らかにした。中国とバチカンは1951年に断交している。

 湯枢機卿は香港のカトリック系週刊紙『公教報』(電子版)へ7月31日付けで寄稿、中国政府が司教任命問題に関してバチカンとの間で「相互に受け入れ可能な計画を追求している」と指摘した。

 将来、新たに設立される『中国司教協議会』をバチカンが公認し、同協議会が司教候補者リストを教皇に提出、その中から教皇が適任者を司教として任命する仕組みになるという。

 現在、中国のカトリック教会は、政府公認の『中国天主教愛国会』と教皇に忠誠を誓う非公認の地下教会に分かれている。新司教協議会は愛国会と地下教会の双方の司教で構成される。

 教皇フランシスコは2013年3月の着座以来、中国との関係改善を目指し、訪中の意向も示している。しかしバチカンの対中急接近を懸念する声が内外にあることも事実。湯枢機卿の寄稿は教皇の対話路線を支持する内容で、新展開が近く行われることを事前に示唆したとも見られる。


◎「赦しの日」創始800年を記念し教皇がアッシジ巡礼

 【CJC】教皇フランシスコは8月4日、イタリ中部アッシジを巡礼、サンタ・マリア・デリ・アンジェリ大聖堂内の『ポルツィウンコラ小聖堂』で祈りを捧げた。

 サンタ・マリア・デリ・アンジェリ大聖堂は、聖フランシスコ大聖堂がそびえる旧市街の丘を下った西南地区にある。

 『ポルツィウンコラ小聖堂』は、聖フランシスコが回心後に修復した教会の一つであり、フランシスコと同志たちにとって祈りと布教の重要な拠点だった。

 8月1日正午から2日の深夜まで、ポルツィウンコラで恒例の「アッシジの赦しの日」が祝われた。この日に、痛悔と心からの回心をもってこの小聖堂を訪れる者には、免償(有限の罰の免除)が与えられる。今年は「赦しの日」の誕生からちょうど800年。

 教皇はこれを記念し4日、サンタ・マリア・デリ・アンジェリ大聖堂を訪れたもの。ポルツィウンコラ小聖堂の中に入られ、長い祈りの時間を持たれた。

 続く講話の中で教皇は、聖フランシスコが開いた「赦しの道」は、8百年経った今も天国を生み出し続けていると述べ、「赦しの道」が教会と世界を真に刷新するということを、この「いつくしみの聖年」によりはっきりと示していこうと招いた。

 講話に次いで教皇は、大聖堂に隣接する修道院で、地元の司教や、フランシスコ会関係者と挨拶を交わした。教皇は修道院内の病棟を訪れ、療養中の会員らを励ました。

 教皇は大聖堂の外に集った大勢の巡礼者、市民らに挨拶と祝福をおくり、アッシジを後にローマに戻った。


◎ケニアで「子どもが産めない」と夫が妻の両手切断

 【CJC】ケニアの英字紙『デイリー・ネーション』報道として、ネットメディア『テクインサイト』が伝えるところでは、結婚7年目を迎えるも自分たち夫婦になかなか子どもが授からないことに憤った夫が妻に激しい暴行を働く事件が発生した。

 子どもができない責任は一方的に妻のジャクリーン・ムエンデさんにあると決めつけた夫のスティーブン・ンギラがジャクリーンさんの頭を斬りつけ、左の耳の聴覚を失わせ、両手を切断した。

 しかしナイロビの病院の検査では、ジャクリーンさんは妊娠できる身体であり、問題があるのはスティーブンの生殖器だとわかった。

 原因が自分自身にあることを隠すために妻の命を奪おうと考えたスティーブン。ジャクリーンさんの父親はそのような理不尽な理由で娘が両手を奪われ、命さえも落としかねない怪我をさせられたことに対し激しく憤り地元の牧師に事情を訴えた。しかし、牧師はジャクリーンさんにそのまま結婚生活を続け、祈り続けるように説得したという。現在、ジャクリーンさんはマチャコスにある母親の自宅で療養している。

 警察も、傷が治れば暴力を振るう夫のもとへ戻れと言う。古い風習や因習にとらわれる途上国にいまだ女性蔑視が深く根付いている現実を如実に表している、と『テクインサイト』が報じている。


◎「平和の少女像」オーストラリアにも

 【CJC】オーストラリアのシドニーに「平和の少女像」が8月6日設置された。韓国紙『ハンギョレ』(日本語電子版)によると、米国(2カ所)、カナダに続き、韓国外に建てられた4番目の少女像で、北米地域以外に少女像が建てられたのはこれが初めて。

 『シドニー平和の少女像建設推進委員会』が同日正午、シドニーの韓国人会館でオーストラリア除幕式を行った。

 平和の少女像は除幕式の後、近隣のアッシュフィールド教会に移された。アッシュフィールド教会は、人権運動家であり、シドニー少女像の建設を助けたビル・クルーズ牧師が務める教会。


《メディア展望》

 =カトリック新聞(8月7日)=http://www.cwjpn.com
★「恐れず 主に従おう」=教皇フランシスコ 閉会ミサで=WYDクラクフ大会
★教皇、ポーランド訪問=キリスト教化1050年=歴史が示す神の「謙遜な愛」
★教皇=アウシュビッツで祈る=沈黙のうちに犠牲者を追悼
★国際診療の最前線=外国人患者の宗教大切に=東京・早稲田奉仕園で講演会
★ヘリパッド工事再開強行に抗議=正義と平和協議会会長

 

 =キリスト新聞(8月6日)=http://www.kirishin.com
★コプト教会初の会堂取得=京都・木津川=関係者ら100人が歴史的日を祝う〝自分たちの言葉で礼拝できる〟
★3・11を聖書学の見地から研究=福嶋裕子、大宮謙、左近豊の3氏がシンポ
★獣化する国家に立ち向かう希望を=秘密保護法に反対する牧師の会が緊急セミナー
★ふじかけ賞に『信仰問答』ほか5冊=著者らが授賞式に出席しスピーチ
★参院選結果受け、「なおも希望を」=同盟基督教団とバプ連が呼び掛け

 

 =クリスチャン新聞(8月7日)=http://クリスチャン新聞.com
★「JOMA Mission Seminar 2016」で鎌野直人氏=十字路にたち十字架に歩め=「多様化する世界宣教
みんなでミッション!!」= 自分はどう神様の働きに参画していくか
★介護事業運営の原点確かめて=TCU・ケアチャーチ=「世界孤児の日」へ歌声
★田内千鶴子ゆかりの韓国からオケと歌手が来日=「世界孤児の日」へ歌声
★教会は自浄能力の回復を=卞牧師裁判=日韓の牧師が連名で声明
★「ホーム」が生きる意味生む=北九州ホームレス支援・奥田知志氏の講演

 
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