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世界キリスト教情報

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世界キリスト教情報 第1336信(2016.08.29)

  • バチカンに信徒・家庭・生命を扱う新組織設立
  • カンタベリー大主教が教皇と10月会見
  • 台湾の陳副総統がマザー・テレサ列聖式へバチカン訪問
  • イタリア地震で教皇定例演説中止
  • アンジェラスの祈りで教皇「出来るだけ地震お見舞いに」
  • ノルウェー教会で脱会者が4日間で1万5053人
  • アメリカ人の宗教離れ進む=『ピュー・リサーチ・センター』
  • インドネシアのカトリック教会で司祭襲撃
  • イエス時代のシナゴーグ跡をガリラヤ湖南方で発見
  • ≪メディア展望≫

 

◎バチカンに信徒・家庭・生命を扱う新組織設立

 【CJC】教皇フランシスコは8月17日、自発教令を通して、バチカン(ローマ教皇庁)に信徒・家庭・生命を扱う新組織を設立した。教皇は自発教令の形を持つ使徒的書簡「セドゥラ・マーテル」を発表した。

 バチカン放送(日本語電子版)によると、書簡「セドゥラ・マーテル」で、教皇は、信徒と家庭と人間の生命が福音の生きた証し、贖い主の愛の表現となるよう、これらを支え、助けることを望み、今日の状況を考慮すると同時に、教会の求めに適合した、新組織の必要を述べた。

 新設される『信徒・家庭・生命省』は、独自の規約を持ち、これまでの教皇庁信徒評議会と教皇庁家庭評議会の管轄と機能を合わせた組織となる。

 9月1日、教皇庁信徒評議会と教皇庁家庭評議会は新組織に移行し、両評議会は廃止される。

 教皇は新組織の長官として、米ダラス教区のケビン・ジョゼフ・ファレル司教を任命した。

 また、これまで家庭評議会議長を務めたヴィンチェンツォ・パリヤ大司教を、教皇庁立生命アカデミー会長、および結婚と家庭のための教皇庁立研究所『ヨハネ・パウロ2世』の理事長に任命した。


◎カンタベリー大主教が教皇と10月会見

 【CJC】聖公会の霊的最高指導者『カンタベリー大主教』のジャスティン・ウエルビー氏が10月に2日間の日程でローマを訪問、8日に教皇フランシスコと会見する、と米カトリック通信『CNA』が報じた。

 ウエルビー大主教は同日、教皇と「晩の典礼」をサングレゴリオ・アル・セリオ・バシリカで行うと見られている。


◎台湾の陳副総統がマザー・テレサ列聖式へバチカン訪問

 【CJC】中華民国(台湾)総統府は8月24日、バチカン(ローマ教皇庁)が9月4日に行う故マザー・テレサの列聖式に、蔡英文総統の特使として陳建仁副総統を派遣すると発表した。訪問団は9月2日にバチカンに向け出発、8日に台湾に戻る。台湾の『中央社』通信が報じた。

 陳副総統はカトリック信者。バチカンから「大聖グレゴリウス勲章」を授与されており、『エルサレム聖墳墓騎士団』のメンバー。

 総統府によると、マザー・テレサは1985年に台湾を訪問、『仁愛伝道修女会』を創立している。列聖式典では台湾の『台北愛楽室内合唱団』が歌声を披露する予定。

 バチカンは欧州で台湾と外交関係を持つ唯一の国で、国交を樹立した1942年から交流を続けている。ただ1951年に断交したバチカンと中国の歩み寄りが伝えられ、双方が復交した場合の台湾への影響が注目されている。

 外交部の呉志中政務次長は、中国大陸がバチカンと対話するのは正常なこととして「反対しない」と語っている。


◎イタリア地震で教皇定例演説中止

 【CJC】教皇フランシスコは8月24日、イタリア中部のペルージャ付近で同日未明にマグニチュード6・2の地震が発生したことを受け、予定していた定例演説を中止した。

 ロイター通信によると、教皇は、バチカンのサンピエトロ広場に集まった数万の聴衆に対し、地震の被害に「深い悲しみを覚える」と述べ、共に犠牲者への祈りをささげるよう呼びかけた。演説は来週に延期された。


◎アンジェラスの祈りで教皇「出来るだけ地震お見舞いに」

 【CJC】教皇フランシスコは8月28日、日曜正午のサンピエトロ広場でのアンジェラスの祈りに際し、出来るだけ早く、24日に起きた中部イタリア大地震の被災者たちに会いに行きたいとの希望を表明した。同時に救援活動に従事する人々の献身的な働きを賛美し感謝した。バチカン放送(日本語電子版)が報じた。

 教皇は、「今日の主日のミサ中に朗読されたキリストの福音は
、傲慢心や出世主義、虚栄,見栄などがどれ程の悪をわたしたちにもたらすかを示しています。イエスはわたしたちにいつも最後の場を選ぶよう,すなわち小ささや,謙遜な態度を取るよう勧めています。神のみ前でわたしたちが謙遜になればなるほど神はわたしたちを高め、神ご自身がわたしたちを高く上げるためにその身をかがめてくれます。なぜなら自らを高める者は低くされ、へりくだる者は高められるからです」と語った。


◎ノルウェー教会で脱会者が4日間で1万5053人

 【CJC】ノルウェー国教会(ルター派)は8月15日、オンラインで信徒が教会脱退の手続をできるようにした。AFP通信によると、開始後4日間で脱退者は1万5053人に上った、と19日発表した。画面を数回クリックするだけで手続きが完了する手軽さが加速したのは予想通りという。

 同国の福音ルーテル教会は信徒総数を総人口の73%に当たる380万人と称している。

 現在、ノルウェーは、国教会制度の廃止など政教分離を進めており、先行するスウェーデンと同様、今後信徒数は減少してゆくと見られる。


◎アメリカ人の宗教離れ進む=『ピュー・リサーチ・センター』

 【CJC】アメリカの宗教は変革期にある、として電子メディア『ハフィントン・ポスト』が、自らの宗教から離れるアメリカ人が多いことの理由を、世論調査機関『ピュー・リサーチ・センター』の調査を元に紹介している。

 「無宗教」に分類されるのは無神論者、不可知論者や組織化した宗教に関係のない人たちで、アメリカ市民の約4分の1に達している。

 「無宗教」は急成長して、今では福音派キリスト者に次いで、分類としては二番目に大きい。

 「無宗教」の8割近くは、成人に達してから、それまで所属していた宗教から離れる選択をしている。

 世論調査機関『ピュー・リサーチ・センター』が行った宗教分布調査では、信仰者がその宗派を離れた理由を調べたが、とても示唆に富んでいた。

 宗教の中で育った「無宗教」の49%は、ただ信仰を止めたと回答している。無神論者の82%、不可知論者の63%にも当てはまる。回答者の中には、科学的な思考が年月と共に湧き出て来たという。信仰に幻滅するようになったと言う人も。


◎インドネシアのカトリック教会で司祭襲撃

 【CJC】インドネシア・スマトラ島メダンのカトリック教会で8月28日、ミサの最中に司祭が男に刃物で切り付けられ、腕を負傷した。男は教会内にいた人々に取り押さえられた。共同通信が報じた。

 男は過激派組織『イスラム国』の旗に似た絵が描かれた紙を所持しており、警察が事件の背景を調べている。

 警察によると、男は17歳。ミサに参列していたが、突然立ち上がり、司祭に襲いかかった。手製の爆弾のようなものが入ったバックパックを背負っていたという。

 首都ジャカルタで今年1月に起きた爆弾テロやジャワ島中部ソロで7月に起きた自爆テロは、いずれも『イスラム国』に関係する過激派による犯行とされている。


◎イエス時代のシナゴーグ跡をガリラヤ湖南方で発見

 【CJC】イスラエルのガリラヤ湖南端のタボル山近くのテル・レヘシュ遺跡でで、イエスが生きていた時代のシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)跡をイスラエル考古局の調査団が発見した。ユダヤ教正統派のサイト『ブレイキング・イスラエル・ニュース』が8月16日報じた。

 『ガリラヤ湖キネレット大学』のガリラヤ湖考古学調査に当たっている研究所上席調査担当のモッティ・アヴィアム博士は、第二神殿時代のシナゴーグで発見されたのは8カ所しかないが、今回のものはその一つ、と言う。「ガリラヤ湖の辺境地域で初めて発見されたものだ。イエスがガリラヤの村々のシナゴーグで説教されたという新約聖書の記述を裏付けるもの」と同博士は指摘している。


《メディア展望》

 =カトリック新聞(8月28日)=http://www.cwjpn.com
★主は困窮する人に共感を示し 信者を奉仕へ突き動かす=教皇の一般謁見講話
★教皇=聖母に祈る=搾取された女性のために
★第6回 東日本大震災復興支援全国担当者会議=これまでの支援踏まえて=地元密着の活動に意欲=地域の潜在的課題との線引きに困難も
★バチカンに新省庁=「信徒と家庭、生命のため」
★毎日メールで"福音"=「信仰の糧」届けるサービス

 

 =キリスト新聞(8月27日・休刊)=http://www.kirishin.com

 

 =クリスチャン新聞(8月28日)=http://クリスチャン新聞.com
★各地で8・15集会=東京告白教会平和講演会で島田善次氏 沖縄の現状訴え=「主よ、いつまでですか。解放を」
★貧困・多文化家庭で育った韓国の児童・青年ら=演奏を通して日韓交流=プルンチョジャンブラスバンド初来日公演
★戦前戦後の在り方問い信仰告白=戦後70年信者の罪の悔い改め聖会開催
★平山武秀氏逝去=OCCカレッジ校長・日本聖書協会評議員議長
★和解の実を求め核兵器のない世界を=第22回英連邦戦没捕虜追悼礼拝


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