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世界キリスト教情報 第1351信(2016.12.12)

  • カイロのコプト教会で爆弾テロ
  • カイロの教会爆発を大統領はテロと断定
  • ナイジェリアの教会で屋根崩落、死者200人も
  • バチカンでクリスマスツリーの点灯式
  • 米高校生2人の人種差別的発言で退学処分に親が反発
  • 紀元1世紀のユダヤ教の会堂跡を日本の調査団が発見
  • ≪メディア展望≫

 

◎カイロのコプト教会で爆弾テロ

 【CJC】エジプトの首都カイロ中心部アッバセイヤ地区にあるコプト教会の聖マルコ総主教座大聖堂に隣接する教会で12月11日午前、爆弾テロがあった。同大聖堂が改修中のため、そこでミサが行われ、多くの信者が集まっていた。爆発は総主教の座席の近くで起きたという。

 国営メディアは、25人が死亡、49人が負傷したと速報した。また治安当局者は、TNT火薬を使った爆弾によるものと見ているという。

 これまでのところ犯行声明は出ていないが、エジプトでは、イスラム過激派組織『イスラム国』に忠誠を誓う過激派組織『シナイ』が、エジプト政府に協力しているとして、これまでもコプト教徒などを標的にしている。

 エジプトの全人口約9000万のうちコプト教徒は約10%の少数派で、迫害や差別の対象となることも多い。


◎カイロの教会爆発を大統領はテロと断定

 【CJC】エジプトの首都カイロのコプト教会での爆発について、アブドルファッターフ・アッ=シーシー大統領は12月11日、声明で、「この憎むべきテロに関わった者が誰であれ、法の裁きにかける」と、テロ事件だと断定したうえで徹底した捜査を行うことを強調した。

 エジプトでは、3年前の軍による事実上のクーデター以降、イスラム勢力への締め付けを強化してきたシーシー政権を、コプト教徒が支持してきた。

 地元メディアは、今回の事件について、政権に対して反発を強めるとともに、キリスト教徒も敵視してきた「イスラム過激派」が関わっている可能性を指摘している。


◎ナイジェリアの教会で屋根崩落、死者200人も

 【CJC】ナイジェリア南東部のアクワ・イボムで、教会の屋根が崩落し多数の死傷者が出ている。AFP通信が報じた。ムハマドゥ・ブハリ大統領が12月10日明らかにしたもので、国営メディアによると最大で200人が死亡した可能性がある。

 地元メディアによると、屋根が崩落したキリスト教福音派の教会には当時、多数の信者が礼拝に訪れていた。教会の屋根は工事中だったという。国営ナイジェリア通信(NAN)は死者数を50人から200人としている。


◎バチカンでクリスマスツリーの点灯式

 【CJC】バチカン(ローマ教皇庁)のサンピエトロ広場で12月9日、毎年恒例のクリスマスツリーの点灯式が行われた。共同通信が伝えるところでは、今年のツリーはイタリア北部トレントから贈られた高さ約25メートルのモミの木。イルミネーションで彩られたツリーの柔らかな輝きで、広場は華やかな雰囲気に包まれた。

 広場にはキリスト降誕の場面を再現した模型「プレゼピオ」も飾られた。こちらは地中海を渡って欧州を目指す難民や移民が多数到着するマルタから寄贈され、「難民を象徴する」という船の装飾がある。

 プレゼピオの隣にはイタリア中部地震で被害を受けたノルチャの教会の尖塔も置かれ、被災者への連帯が示された。

 教皇フランシスコは点灯式に先立ち、迫害を逃れてきたイエス・キリストを思い起こし「広場を訪れた人たちが、分かち合いや他人を受け入れる気持ち、団結を再発見するように」と、弱者に寄り添う思いを語った。


◎米高校生2人の人種差別的発言で退学処分に親が反発

 【CJC】「人種差別的なメッセージを発信した」として退学処分を受けていた、米カトリック系『マリスト高校』の女子生徒2人の親が、学校を相手に100万ドル(約1億円)の賠償金を求めて訴訟を起こした。米紙『ワシントンポスト』が報じた。

 抵抗する意思の無い黒人が白人の警察官に射殺された11月5日の事件をきっかけに、「ブラック・ライブズ・マター」運動というデモ活動が全米に広がっている。このデモに関して、学生たちが30人程のグループチャットで会話をしていた。そこでなされた黒人への差別的な発言が、意図せずSNSで公開されたもの。

 女子学生の親は、グループチャットでは退学処分を受けた2人のコメント以外にも、似たようなコメントが多数あったとして、退学は「無作為で選ばれた」と主張。また、メッセージは個人的なもので、学校の評判を下げることを目的としておらず、処分は不当としている。


◎紀元1世紀のユダヤ教の会堂跡を日本の調査団が発見

 【CJC】イスラエル北部のガリラヤ地方にあるテル・レヘシュ遺跡を発掘調査している日本の調査団が紀元1世紀のシナゴーグ(ユダヤ教会堂)跡を発見したと12月8日発表した。日本経済新聞が9日報じた。初期のシナゴーグ跡は同国でも7カ所しか見つかっていない。

 見つかった会堂跡はナザレから約10キロにあり、南北8・5メートル、東西5メートル以上。自然石を組んで基礎を築き、ベンチとして切り石を壁沿いに並べてあった。日干しレンガで壁を築き、木製の屋根を架けたとみられる。中央には切り石の壇が据えてあった。

 天理大や立教大などの研究者らで構成した調査団は、2006年から同遺跡を発掘、これまでに紀元前3200年(前期青銅器時代)から2世紀(ローマ時代)にかけての建物跡や土器など、さまざまな遺構や遺跡を見つけている。


《メディア展望》

 =カトリック新聞(12月11日)=http://www.cwjpn.com
★いつくしみを日常生活で=教皇の一般謁見講話
★環境と生命の保全を=教皇、科学者に促す
★イラク北部で目にした「廃虚」=シリア典礼総大司教が語る
★干ばつ 飢饉段階に=食料は「サボテンの実」=マダガスカル
★アジアカトリック医師会=京都で総会開催

 

 =キリスト新聞(12月10日)=http://www.kirishin.com

 

 =クリスチャン新聞(12月11日・年末休刊)=http://クリスチャン新聞.com

 
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