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世界キリスト教情報 第1374信(2017.05.22)

  • 米聖公会と合同メソジストが「完全相互聖餐」へ大詰め
  • 教皇が途上国からも含め新枢機卿5人指名
  • 『ルーテル世界連盟』新会長にムサ・パンティ・フィリバス大監督
  • 米キリスト者の多くが「非聖書的な世界観」
  • チョー・ヨンギ牧師、背任罪で懲役2年6月、執行猶予4年確定
  • ≪メディア展望≫

 

◎米聖公会と合同メソジストが「完全相互聖餐」へ大詰め

 【CJC】米聖公会と合同メソジストが「完全相互聖餐」(フルコミュニオン)へ向けて進めてきた準備がいよいよ大詰めを迎えている。両派間の正式対話はすでに半世紀にわたって進められてきており、具体的な検討もこの15年で煮詰まってきた。両派による対話委員会がこの4月にノースカロライナ州シャーロットで開かれた際、具体的な提案「世界への贈り物、破壊の癒しのための協働者」が出された。

 それでも、「完全相互聖餐」が実現するにはなお最低3年はかかると見られる。最終的に、両派の最高決議機関である「総会」での承認が必要とされる。次回の聖公会総会は2018年7月にテキサス州オースチンで、メソジストの大会は2020年に予定されている。

 10ページに上る提案は、わたしたちの教会を、神の愛にかかるミッション(使命)とウイットネス(証し)についての協力を強め、キリスト者の間の分裂を癒すため、またすべての幸福のために共に働く同労者とするための努力であるとしている。

 聖公会側の対話共同議長、フランク・ブルックハート主教(モンタナ教区)と合同メソジスト側の共同議長グレゴリー・V・パーマー監督は5月17日発表したプレスリリースで、「長年にわたる対話で形成されてきた関係と、一致への神学的障壁はないとの理解が今回の提案に至る道筋を整えた」と指摘している。

 「完全相互聖餐」とはそれぞれの教会は互いに、公同の使徒的教会であり、キリスト教信仰の本質を保持していることを認めるもの。合同を目指すものではなく、それぞれ独立しており、自治を維持する。

 今回の提案は、合同メソジスト教会が「メソジスト派の中の一つ」であることを認識しており、すでに40年近くにわたって、アフリカ系アメリカ人メソジスト教会と対話してきたことも記されている。


◎教皇が途上国からも含め新枢機卿5人指名

 【CJC】教皇フランシスコは5月21日、5カ国から新たに5人の枢機卿を指名したと発表した。枢機卿は教皇に次ぐ地位で、80歳未満なら教皇を選ぶ選挙「コンクラーベ」で投票権を持つ。

 今回は、ラオス、マリの途上国とスペイン、スウェーデン、エルサルバドルから各1人。

 アルゼンチン出身の教皇は2013年3月、中南米から初の教皇に就任した。欧州中心主義のカトリック教会の改革を目指す教皇は、伝統に縛られず多様性を重んじた教会改革を推進し、これまでにもアジアやアフリカ、中南米などの出身者を重用している。


◎『ルーテル世界連盟』新会長にムサ・パンティ・フィリバス大監督

 【CJC】マルチン・ルターによる「宗教改革」が始まって500年を記念する今年、彼に由来する教派の連合体である『ルーテル世界連盟』(LWF)は、第12回総会を5月10〜16日にナミビアの首都ウィントフックで開催した。総会は6年に1回開催される。

 今回の総会には、98国の145加盟教会から代表325人を含め800人近くが参加した。

 総会の歓迎挨拶で、自身もルーテル派のハーゲ・ガインゴブ大統領は、「ルターのローマに対する造反は、アパルトヘイトと占領という不義に対する我が国の解放運動に際しての示唆ともなった」と語った。

 総会は16日、第13代会長にナイジェリアのムサ・パンティ・フィリバス大監督を選出した。


◎米キリスト者の多くが「非聖書的な世界観」

 【CJC】米キリスト教専門の調査機関『バーナ・グループ』が『サミット・ミニストリーズ』と共同で実施した調査では、キリスト者の多くが非聖書的な世界観を取り入れていることが判明した。

 調査によると、信仰を重要と考え、教会に定期的に通う米国のキリスト者のうち、61%がニュースピリチュアリティーに根差した考えに賛同、54%がポストモダニズムの見解に、38%がイスラム教の教えに、36%がマルクス主義に関連した考え、29%が世俗主義に同意しているのに、「聖書的な世界観」を持っていたのは17%に過ぎなかったという。

 『サミット・ミニストリーズ』のジェフ・マイヤー会長は、長年にわたって調査に携わってきたが、今回の結果には衝撃を受けた、と語っている。


◎チョー・ヨンギ牧師、背任罪で懲役2年6月、執行猶予4年確定

 【CJC】韓国の最高裁は5月17日、背任などの容疑で起訴されたていた汝矣島純福音教会の趙鏞基(チョー・ヨンギ)元老牧師(81)らの上告審で、趙牧師側の上告を棄却、懲役2年6月、執行猶予4年を言い渡していた2審判決が確定した。

 共謀容疑で共に起訴されていた長男の趙希竣(チョー・ヒジュン)前国民日報会長(52)も、2審判決の懲役2年6月、執行猶予4年が確定した。

 趙牧師は2002年、ヒジュン前会長が所有していたサービス会社の株式25万株を、適正価格より高値で買い入れるよう指示し、教会に131億ウォン(約12億9000万円)の損害を与えたとして、特定経済犯罪加重処罰法違反(背任)などの罪で、13年に在宅起訴されていた。


《メディア展望》

 =カトリック新聞(5月21日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/
★教皇 ファティマ訪問=聖母出現100年を記念
★信者が崇敬するのは 主を信じ従うマリア=教皇=数十万人の巡礼者と「前晩の祈り」
★教皇、機内記者会見でメジュゴリエに疑問呈す
★ファティマを記念=司教ら世界の平和祈る=東京
★ゲルニカ爆撃80周年=長崎から平和巡礼団=スペイン

 

 =キリスト新聞(5月20日)=http://www.kirishin.com
★エジプト=教会爆破テロ受け一致へ=教皇や各首長会談で追悼式典、共同宣言
★A・プランティンガ氏にテンプルトン賞
★昭和初期の宣教師夫人の実像紹介=明治学院歴史資料館が『東京がたり』刊行
★〝多様性の一致に努めた60年〟=徳善義和氏にエキュメニカル功労賞
★宗教改革500年を将来へ伝える=日本ルーテル教団が記念礼拝、小冊子も発行

 

 =クリスチャン新聞(5月21日)=http://クリスチャン新聞.com
★教会が変わり、日本が変わる=プロテスタント500年日本宣教フェスタ=「2017年は主の収穫の年と信じている」
★憲法施行70年=改憲加速の中で 教会の土台、本質問う
★5・3集会に山田火砂子監督=戦時の「母」の悔しさ訴え
★日朝関係から問う「明治150年」連続講座開催中=朝鮮意識、天皇制の淵源探る
★福音携え、文化を変革=21世紀型伝道"Shine Japan"の10日間=多様な方法、ツール、講義、フォーラム=東京、横浜、名古屋、大阪でイベント

 
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