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世界キリスト教情報 第1412信(2018.02.12)

  • 中国に「法の支配」はあるか、とUCAN通信
  • 中国の汪副首相が全国宗教団体責任者迎春座談会に出席
  • スペインでプロテスタントが急成長し教会総数4045に
  • シン・フェイン党新党首に女性のマクドナルド氏
  • インドネシアの教会で鉈「マチェット」用い切りつけ
  • 「ソロモン神殿」の手がかりが消失
  • ≪メディア展望≫

 

◎中国に「法の支配」はあるか、とUCAN通信

 【CJC】2004年に制定、05年に施行された『宗教事務条例』の修正草案が2017年提出され、李克強(リー・クーチアン)首相が9月7日署名した。その18年2月1日施行を控え、当局は各宗教団体に見解を質した。

 それを受けてカトリック通信UCANが、「宗教への規制強化を図った修正案は中国憲法を侵害し信教の自由を保護しない重要問題」と批判を展開している。

 修正案への反応を細かく調べていること自体、当局の不信感を表しており、修正案は憲法侵害なだけでなく、宗教団体や個々人の権利を保護しないことが問題、とUCANは主張する。

 実際に当局は締め付けを強化している。新規則では、キリスト教会を粉砕することも可能という。

 昨年のクリスマス。カトリック、プロテスタント双方の教会を誹謗、反対する批判や動きがキリスト教諸団体を脅かすばかりか、社会の分裂を招いた。

 しかし当局は、名誉棄損したそれらの団体や個人を罰するために規則の適用をしなかったし、保護もしなかった。

 当局の不作為は、規制が、有意味な保護なしに教会団体や個人を国家が管理強化する道具としてしか見ていないことを証明している、という。


◎中国の汪副首相が全国宗教団体責任者迎春座談会に出席

 【CJC】汪洋・中国共産党中央政治局常務委員兼国務院副首相は2月11日、全国宗教団体責任者座談会に出席し、党中央委員会と習近平総書記を代表し、全国の宗教界関係者と幅広い一般信者に向けて新春の祝福のあいさつを行った。中国国際放送局(CRI)のサイト(日本語版)が報じた。

 汪副首相は、「2018年は第19回党大会の精神の徹底を図る最初の年。宗教界は引き続き習総書記による新時代の中国の特色ある社会主義思想と第19回党大会の精神を深く学び、徹底し、党中央委員会の宗教活動に関する重要な決定の下の施策の実現に真剣に取り組み、わが国における宗教の『チャイナライゼーション』の方針を堅持し、宗教と社会主義社会が互いになじんでいけるよう絶えず導いていかなくてはならない」と強調した。

 座談会には、中国仏教協会、中国道教協会、中国イスラム教協会、中国天主教(カトリック)愛国会、中国キリスト教三自愛国運動委員会の関係者が出席した。


◎スペインでプロテスタントが急成長し教会総数4045に

 【CJC】カトリック国とされるスペインで、プロテスタント(福音派)教会が急成長している。法務省の宗教多様性調査機関が最近発表した報告書によると、同国で福音派は過去6カ月に87教会が新設され、総数は4045となった。

 今回の報告書は、2017年6〜12月のデータに基づいている。調査では、英国国教会(アングリカン)やアドベンチスト諸教会もプロテスタントとして分類されている。

 福音派ニュースサイト『エバンジェリカル・フォーカス』によると、スペイン国内のプロテスタント教会は、1993年1435だったのが、97年は1632、2012年は3540と急増。2017年は4045。

 スペイン国内の「礼拝所」の内訳を見ると、カトリック教会77%に次いでプロテスタント教会は12%を占めている。第3位イスラム教は4%。


◎シン・フェイン党新党首に女性のマクドナルド氏

 【CJC】英領北アイルランドのアイルランドへの帰属を求めるシン・フェイン党は2月10日、アイルランドの首都ダブリンで臨時党大会を開き、女性のメアリー・ルー・マクドナルド副党首(48)を新党首に選んだ。1983年から30年以上にわたり党首を務めたジェリー・アダムズ氏(69)は退任した。

 シン・フェイン党は60年代から約30年続いた北アイルランド紛争で武装闘争を展開したカトリック系武装組織「アイルランド共和軍」(IRA)の政治組織。

 マクドナルド氏は就任演説で「戦争は終わった。若い世代が政治を主導する」と語った。


◎インドネシアの教会で鉈「マチェット」用い切りつけ

 【CJC】インドネシア・スレマン県ジョグジャカルタにある聖リドヴィナ・カトリック教会で2月11日、男が南米で使われている長さ約1メートルの鉈「マチェット」(マチェーテ)を使ってミサに参加していた信者を切りつけた。インドネシアの英字紙『ジャカルタ・ポスト』などが報じた。

 襲撃の際、教会には100人ほどの人がいたという。容疑者は聖歌隊指揮者のカール・エドムンド・プリエル神父を襲い、さらにミサ参加者2人と居合わせた警察関係者に切り付けた。

 神父たち4人は病院に搬送された。大学生と見られる22歳の容疑者は逮捕の際に抵抗を試み、警察によって射殺された。


◎「ソロモン神殿」の手がかりが消失

 【CJC】3000年前に建造されたシリアのアインダラ神殿の大半が1月26日、トルコによる空爆で破壊された。『シリア人権監視団』とシリア文化省が明らかにした。

 米誌『ナショナル・ジオグラフィック』(日本語版)は、旧約聖書に記されたソロモンの神殿の姿を解明する手がかりとなる建造物を残していた神殿と指摘している。

 2011年のシリア内戦勃発以降、過激派組織『イスラム国』の戦闘員は、シリアにある数々の遺跡を意図的に破壊してきた。ユネスコ世界遺産であるパルミラ遺跡も大きな被害を受けた。

 『シリア人権監視団』の考古学者マイケル・ダンティ氏は、「今回の出来事は、戦術が転換期を迎えていることを示している。これにより、史跡や古代の建造物を数多く抱える地域が、今後数カ月で文化財の大規模な破壊に見舞われるかもしれません」という。


《メディア展望》

 =カトリック新聞(2月11日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/
★教皇「世界病者の日」メッセージ=母としての教会の使命
★雪舞う寒さの中=日本二十六聖人殉教祭=「殉教―神のいつくしみの証し」=長崎市西坂=1300人集う
★正平協=核兵器廃絶で首相に文書=「禁止条約」調印など要望
★終戦直後の冤罪「福岡事件」=親子2代で再審運動、半世紀以上=熊本・生命山の古川龍樹さん
★南米ベネズエラの教会=政権との緊張関係が悪化=大統領が司教2人を非難

 

 =KiriShin(2月11日)=http://www.kirishin.com
★アニメ化で話題=神父主役のミステリー『バチカン奇跡調査官』=原作者・藤木稟さんインタビュー
★『教会に聞く』改訂新版発行=聖公会の竹内謙太郎司祭が講演
★核兵器廃絶の実現のためにカトリック正平協が要望書
★バチカン、中国と国交回復へ=解けぬ懸念なお
★不信渦まく米トランプ政権1年=それでも福音派は大統領のため祈る

 

 =クリスチャン新聞(2月11日)=http://クリスチャン新聞.com
★ゴスペルナイトNEXT=フォロー集会=ジェイ牧師の招きに181人信仰決心=神の愛が私たちを変える
★不信渦まく米トランプ政権1年=それでも福音派は大統領のため祈る
★青年宣教座談会=「リフォユース500」スタッフに聞く=伝統超え次世代伝道で一致
★「リーダーの育成」TCU・山口陽一氏=「最も高い方が低くなられた」 断食祈祷聖会2018
★上智大学が声明 「軍事研究しない」

 
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