小原克博 On-Line

世界キリスト教情報

世界キリスト教情報

世界キリスト教情報 第1417信(2018.03.19)

  • 北で拘束の牧師ら米国人3人の解放で大筋合意か
  • タンザニアで開かれた世界宣教会議終わる
  • 教皇フランシスコ就任5周年にベネディクト16世が擁護の書簡
  • 「命守って」と教皇が中絶合法化審議のアルゼンチンに書簡
  • バチカンが「違反行為」認めグアムの大司教解任
  • 世界的神学者キュンク氏90歳に
  • 豪司法長官は、弁護士団体によるスーチー氏の訴追を拒否
  • ≪メディア展望≫

 

◎北で拘束の牧師ら米国人3人の解放で大筋合意か

 【CJC】北朝鮮に拘束されている米国人3人の解放について、両国当局と仲介国のスウェーデンが協議に入っていることが明らかになった、とAFP通信が報じている。

 南北首脳会談や米朝首脳会談の実現へ向けて、関係国の外交活動が活発化する中、北朝鮮政権に対する「敵対行為」のかどで別々に拘束された韓国系米国人3人の解放について、現在、複数のルートで協議が行われているという。

 韓国MBCテレビの3月18日報道によると米朝政府は、キム・ハクソン、キム・サンドゥク、キム・ドンチョル氏ら3人の解放に関する最終合意に「ほぼ至った」とされる。

 また米テレビ『CNN』は、17日に終了した北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相のスウェーデン訪問の際にマーゴット・バルストロム外相との間でも、3人の解放について協議された、と報じている。

 解放合意に達したとされる3人の中で、キム・ドンチョル氏は韓国生まれの米国人、牧師。2015年、北朝鮮でスパイ容疑をかけられ逮捕されて以来、拘束されている。16年には労働教化刑10年の有罪判決を言い渡されている。

 またキム・ハクソク氏とキム・サンドゥク(英名トニー・キム)氏は、北朝鮮国外の福音派キリスト教系団体が平壌に設立した平壌科学技術大学(PUST)で17年、講義を行った際、「敵対的行為」の容疑で拘束された。


◎タンザニアで開かれた世界宣教会議終わる

 【CJC】タンザニアのアルーシャで「霊に導かれて進むこと変革をもたらす主の弟子となることへの招き」を主題に3月8日開幕した世界教会協議会(WCC)の世界宣教会議が13日、「ディサイプルシップ=主の弟子であること=へのアルーシャ宣言」を採択、「派遣礼拝」を行い終了した。

 主流派プロテスタント、正教会、ローマ・カトリック教会、福音派、ペンテコステ、アフリカで創始された諸教会から約1000人が参加した。日本からはWCC中央委員の西原廉太氏(立教大学文学部教授)が出席した。


◎教皇フランシスコ就任5周年にベネディクト16世が擁護の書簡

 【CJC】前ローマ教皇で現在は引退しているベネディクト16世(90)が、現教皇フランシスコ(81)の就任5周年に際し、保守派が示している「愚かな偏見」を一蹴する書簡を公表した。ロイター通信が報じている。

 ベネディクト16世は書簡で「私はただの神学理論家にすぎず、今日のキリスト教徒の現実の生活をほとんど理解していなかった。したがって、フランシスコ教皇は実用的な人物で神学的・哲学的基盤を欠いている、との愚かな偏見に対する反発の動きを賞賛する」と述べた。

 ベネディクト16世は、フランシスコ教皇は「深い哲学と神学の基盤を持つ人物」と賞賛し、フランシス教皇との間に「内なるつながり」がある」と述べた。

 一部保守派は、現在もローマ教皇はベネディクト16世とし、フランシスコ教皇は離婚したカトリック信者や同性愛者に寛大すぎる、移民を擁護しすぎるなどと批判している。


◎「命守って」と教皇が中絶合法化審議のアルゼンチンに書簡

 【CJC】教皇フランシスコは、妊娠中絶合法化法案が議会で審議されているアルゼンチンの国民に書簡を送り、命を守るよう訴えた。

 AFP通信が報じるところでは、書簡は3月13日の教皇即位5周年に当たりアルゼンチンが送った祝辞への返信。アルゼンチン司教会議が公表した。

 教皇はその中で「生命と正義を守ることに貢献」するよう同国国民に求め、自らの行いで世界を改善し、「最も弱い者を守る」よう訴えた。

 カトリック教会は妊娠中絶の合法化に強く反対している。

 教皇はまた、「私の言動によって気分を害するかもしれない人々」に向けて、「許しを請いたい。紛れもなく、私は善い行いをすることを意図している」と記した。

 教皇はこれまで、中南米で起こった聖職者による性的虐待疑惑をめぐり十分に厳しい措置を取っていないと批判を浴びてきた。


◎バチカンが「違反行為」認めグアムの大司教解任

 【CJC】米メディア『CNN』によると、バチカン(ローマ教皇庁)
は3月18日までに、米領グアム島のアンソニー・アプロン大司教(72)を解任し、同島での居住を禁じるとの報道文を発表した。

 グアムの地元紙『デイリー・ポスト』によると、アプロン大司教のおいは今年1月、16歳の時に大司教から性的暴行の被害を受けたと訴えていた。大司教は告発内容を否定していた。

 アプロン大司教は1986年からグアム島アガナの大司教区を管轄している。

 バチカンの司法当局が同大司教に対する告発を審理し、「ある違反行為」を認めたことを受けた措置。バチカンの規則では大司教は上訴の権利がある。

 大司教が上訴に踏み切った場合、今回発表された処分内容の効力は最終的な司法判断が出るまで差し止められる。

 未成年者に対する性的虐待行為が発覚した場合、最大の処罰は自発的な聖職者としての地位放棄もしくは地位の剥奪(はくだつ)。


◎世界的神学者キュンク氏90歳に

 【CJC】ペテロの後継者とされる、ローマ教皇の「不可謬説」を否定したためバチカン(ローマ教皇庁)が聖職を剥奪したと伝えられる世界的神学者ハンス・キュング(キュンク)氏が3月19日で90歳を迎えた。

 最近は健康状況が良くないこともあり、誕生日は家族や知人たちと身内で祝った。


◎豪司法長官は、弁護士団体によるスーチー氏の訴追を拒否

 【CJC】ミャンマーの邦字現地サイト『ミャンマー・ニュース』によると、オーストラリアのクリスチャン・ポーター司法長官は、同国弁護士団体がミャンマーの事実上のリーダーであるアウンサン・スーチー氏を人道に対する罪で訴追することを拒否した。

 弁護士団体は3月16日、オーストラリア・ビクトリア州の治安判事裁判所に申請書を提出し、同国の刑法に基づく普遍的管轄権規定を用いて、スーチー氏を訴追することを求めた、という。

 弁護士団体は、ミャンマーの治安部隊がロヒンギャを強制的に撤去するのを阻止する権威と権力をスーチー氏が有していないと主張している。

 しかし、ポーター司法長官はこの訴えを拒否した。「スーチー氏は、慣習国際法、国家元首、政府首脳、外務大臣という立場上、裁判所に提出する文書を含め、外国の刑事訴訟から免除され、それを破ることはできない」、と司法長官のスポークスマンは述べている。


《メディア展望》

 =カトリック新聞(3月18日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/
★福島事故後のドイツに学ぶ=原発全廃の選択=聖心女子大で講演会=ミランダ・シュラーズさん=「経済」ではなく「倫理」の問題
★全教会の典礼暦に=「聖なるおとめマリア 教会の母」=記念日 聖霊降臨後の月曜と定める
★教皇の一般謁見講話=ミサにお金は払わない
★教皇、6月にスイスを訪問=世界教会協議会設立70周年
★朝鮮総聯銃撃事件で移住連ら緊急声明=「ヘイトクライム」政府に対応求める

 

 =KiriShin(3月21日・未着)=http://www.kirishin.com

 

 =クリスチャン新聞(3月18日)=http://クリスチャン新聞.com
★グラハム氏葬儀に全世界指導者2千人="説教し、祈り続けて"=レポート・大井満
★「摂理」教祖出所で全国弁連が声明、注意喚起=勧誘巧妙に、さらに活発化 =日本脱カルト協会も声明
★第5回東日本大震災国際神学シンポジウム5=「壁」超え友から始める=ACF、KGK、SCF学生が共同企画
★青年宣教大会「リフォユース500」本番直前祈祷会=これからの教会のため一致
★「北朝鮮宣教セミナー東京国際大会」でピーター李氏=痛む北朝鮮クリスチャンに愛の手を

 
◆世界キリスト教情報◆ご案内

 『世界キリスト教情報』(週刊)と『CJC通信』(不定期刊行)のご購読は、次の各サイトで既刊号をご覧願います。

・メールマガジン(各行を最大で全角36文字に整形してあります。パソコン(PC)の画面でご覧いただくことを想定しています)
http://blog.livedoor.jp/skjweekly/

・同報メール(各行の整形は行っていません。ケータイ、スマートフォンなど、それぞれの画面の範囲でお読みいただくことや保存、転載されることを想定しています)
http://cjcskj.exblog.jp/

・ニュースレター(かつてファクスでお送りしていた時と同様のイメージをPDFにしてEvernoteに掲出しています。壁面展示、とじ込みなどを想定しています)
http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/

☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください
http://www.kohara.ac/church/

........................
●『CJC通信』(記事ごとにメディア向けに発信しています。しかし公開していますので、どなたでもお読みいただけます)

☆『CJC通信』ブログ
http://blog.livedoor.jp/cjcpress/

☆『CJC通信』速報(各ニュースのタイトルをTwitterで配信しています)
http://twitter.com/cjcpress/

☆『CJC通信』RSS速報(利用されているリーダーから登録願います)
http://blog.livedoor.jp/cjcpress/index.rdf

月別の記事一覧