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世界キリスト教情報 第1420信(2018.04.09)

  • 中国「信教の自由保障の政策と実践」白書を発表
  • 中国ネット通販から聖書消える=宗教への締め付け強化?
  • 『キリスト教中国化5年工作計画要綱』を公布か
  • 正教会は8日に復活祭(パスハ)祝う
  • 教皇、シリアでの化学兵器攻撃情報に「正当化できない」
  • 米南部バプテスト連盟のペイジ執行委員長辞任
  • ≪メディア展望≫

 

◎中国「信教の自由保障の政策と実践」白書を発表

 【CJC】中国のニュースサイト『人民網』(日本語版)によると、中国国務院新聞弁公室は4月3日、「中国の信教の自由保障の政策と実践」白書を発表した。

 白書は約8000字。序文と結語の他に「信教の自由保障の基本政策」「信教の自由の権利の法的保障」「宗教活動の秩序ある実施」「宗教界の役割は十分に発揮」「宗教関係は積極的で健全」の5部で構成されている。

 白書は「中国は共産党の指導する社会主義国家だ。中国は終始自国の国情と宗教の実情に立ち続け、信教の自由政策を実行し、公民の信教の自由の権利を保障し、積極的で健全な宗教関係を構築し、宗教的調和と社会的調和を維持している」と指摘する。

 「第18回党大会以来、習近平同志を核心とする党中央の揺るぎない指導の下、中国は法に基づく国家統治を全面的に推し進め、宗教政策を国家ガバナンス体制に組み込み、宗教の関わる様々な社会関係を法律を用いて調節し、宗教活動の法治化水準を高め続けている。宗教を信仰する公民と宗教を信仰しない公民は尊重し合い、むつまじくつきあい、改革開放と社会主義現代化に積極的に身を投じ、中華民族の偉大な復興という中国の夢の実現に共に力を捧げている」とした。

 また「中国は宗教の発展・変化を宗教政策の実際と結びつけ、国内外の正反両面の経験を汲み取り、法に基づき信教の自由を保障し、宗教関係の調和を促し、宗教界の積極的な役割を発揮するという成功の道を歩み出した。第19回党大会報告は、党の宗教政策の基本的方針を全面的に貫徹し、宗教の中国化という方向を堅持し、宗教の社会主義社会との適応を積極的に誘導すると明確に指摘した。中国はこれまで同様に公民の信教の自由を尊重し、保障し、富強・民主・文明・調和の美しい社会主義現代化強国の建設に努力する」と指摘した。


◎中国ネット通販から聖書消える=宗教への締め付け強化?

 【CJC】中国のインターネット通販サイトから、聖書が一斉に姿を消した。米政府系放送局『ラジオ・フリー・アジア』(RFA)報道によるとして時事通信が伝えた。

 中国当局が3月末、通販各社に販売禁止を命じたという。4月3日に発表した宗教政策に関する白書は、中国共産党による指導への支持を宗教界に求めるなど宗教の「中国化」を要求している。販売禁止も締め付け強化の一環と見られる。

 ネット通販大手の『京東』で4日、「聖書」をキーワードに検索すると、「関連商品は見つかりません」とのメッセージが表示された。イスラム教の聖典「コーラン」も同様だ。


 最大手の『淘宝』(タオバオ)と、書籍に強い『当当網』では、「聖書百科事典」や「漫画聖書物語」など関連書籍は購入できるが、聖書は扱っていない。

 4日、北京の王府井新華書店で店員に尋ねると、「聖書はもともと置いていない。欲しいなら教会に行って」と言われた。


◎『キリスト教中国化5年工作計画要綱』を公布か

 【CJC】中国政府と対立している気功集団『法輪功』系のメディア『大紀元』の伝えるところでは、中国政府公認の中国基督教協会と中国基督教三自愛国運動委員会で形成される『基督教全国両会』が3月28日、『キリスト教中国化5年工作計画要綱(2018〜2022)』を公布した。

 同要綱は、中国共産党による指導と「社会主義の核心価値観」を堅持していくと提唱している。

 また同要綱は、信者が中国当局の指示通りに「正しい聖書観」を樹立することが重要だと主張した。また、今後聖書の再翻訳・発行、聖書の解釈の再編集も示唆されている。

 中国で販売されている聖書の多くは、基督教三自愛国運動委員会が出版元となっている。


◎正教会は8日に復活祭(パスハ)祝う

 【CJC】世界の正教会など東方諸教会はキリスト教の重要な祝日「復活祭」(パスハ)を4月8日に祝っている。パスハとその後に続く1週間「光明週間」には、特に厳かなパスハの祈祷が行われる。

 パスハにかけての夜の祈祷は特に厳かで、正教会の主要部分を構成しているロシア正教会のすべての小教区で行われ、モスクワ総主教座管区だけでもその数は3万を超える。

 エルサレムの旧市街では正教会の信者らが復活祭前夜の恒例行事、「聖火の奇跡」の儀式を7日行った。聖墳墓教会にある空洞から「聖なる火」が出現するとされる儀式では、今年も信者たちがろうそくで火を受け渡し合った。

 イスタンブールでは、聖母マリア・ギリシャ正教会とアヤソフィア正教会でミサが行われた。

 聖母マリア・ギリシャ正教会のムサ・パパズ司教とアヤソフィア正教会のジェブライル・クシュオール司教によって進められたミサの一部は教会の中で、一部は庭で行われ、ミサの参加者はろうそくに火を灯して祈りを捧げた。

 ギリシャのコルフ島で、パスハ恒例の壺投げ祭りが行われた。

 町の中心で、数千人が見物する中、家庭のバルコニーから水を満たした陶器製の壺が投げ落とされ、路上で粉々に砕けた。

 島民は、この祭りで悪霊が退散すると信じており、見物人たちは幸運のまじないに壺の破片を持ち帰るという。


◎教皇、シリアでの化学兵器攻撃情報に「正当化できない」

 【CJC】教皇フランシスコは4月8日、シリア・東グータ地区での化学兵器攻撃情報を受け「良い戦争も悪い戦争もない。無防備の人々を皆殺しにする兵器の使用は一切正当化できない」と非難した。

 数千人が集まったバチカン(ローマ教皇庁)のサンピエトロ広場での演説を時事通信が伝えた。

 教皇は「対話だけが、死や破壊ではなく平和をもたらすことができる」と強調、「政治や軍事の指導者たちが対話の道を選ぶよう祈ろう」と呼び掛けた。


◎米南部バプテスト連盟のペイジ執行委員長辞任

 【CJC】米プロテスタントでは最大教派とされる南部バプテスト連盟執行委員会のフランク・ペイジ委員長兼CEOが3月27日辞任した。宗教専門RNS通信が報じた。

 当初、辞任の理由は明らかにされなかったが、同派の公式メディア『バプテスト・プレス』は「最近の倫理的に不適切な関係」について判断したと報じている。

 ペイジ氏は、「個人的な失敗の結果、わたしの家族、わたしの主、わたし自身、そして神の国(ザ・キングダム)を惑せた」とし「わたしの家族やわたしが傷つけてしまったものを守ろうとの願いから、最初の引退発表では、完全な説明をしなかった。しかし、わたしの個人的な判断が良かったのか思い悩んだ末に、事情をもっと率直に認めてもらうべきだと判断した。これからわたしの妻と娘たち、わたしのことをもっともよく知り、わたしをもっとも愛してくれた人たちとの信頼の織物を織り直したい」と述べた。

 執行委員会議長のスティーブン・ラメッジ牧師はペイジ氏の辞任を27日に知ったが、執行委員会は前日にペイジ氏と電話会議を行ったと言う。

 ペイジ委員長は2013年、救済論を巡って交わされた同派内の論議でカルヴァン主義者と非カルヴァン主義者の和解に努めた。2017年には、『倫理と信教の自由委員会』委員長を務める倫理学者ラッセル・ムーア氏が大統領選挙に名乗りを上げていたドナルド・トランプ氏を批判したことから、所属教会の中でSBC支持を打ち切ると脅す動きが出て来た時には、ペイジ氏はムーア氏と会い、一致を示す声明を発表してもいる。


《メディア展望》

 =カトリック新聞(4月8日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/
★教皇=復活祭メッセージ=「神の愛の力」が世界を変える
★教皇、世界の司祭たちに=人々に寄り添う「街頭の説教者に」
★教皇の一般謁見講話=腐敗は決して許されない
★国際カリタス事務局長 来日=すべてのキリスト者は「愛のわざに関わる」
★藤学園=3事業体を札幌教区母体の法人に移管=「北海道カトリック学園」へ

 

 =KiriShin(4月1日・既報)=http://www.kirishin.com

 

 =クリスチャン新聞(4月8日)=http://クリスチャン新聞.com
★青年ら千人以上参加「リフォユース500」開催="神があなたを選ばれた"
★第18回国家晩餐祈祷会=石破茂氏挨拶、天野弘昌氏メッセージ=現実を諦めず祈り続けなさい
★ITCN月曜集会=11年の歴史に幕=さらに遣わされ福音を

 
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