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世界キリスト教情報

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世界キリスト教情報 第1422信(2018.04.23)

  • ベルリンで一つの建物にシナゴーグ・モスク・教会が
  • 教皇がイタリア『教区カリタス』全国会議にメッセージ
  • バチカンが「エクソシスト養成講座」
  • 重病の子の生命維持求める両親の再審請求を英最高裁棄却
  • ナイジェリア拉致生徒の解放4年過ぎても難航
  • 聖骸布のイエスの姿を3Dプリンターで復元
  • ≪メディア展望≫

 

◎ベルリンで一つの建物にシナゴーグ・モスク・教会が

 【CJC】ベルリン中心部のシュプレーインゼルに教会、モスク、シナゴーグが入った寺院が建設される。ベルリンに本拠を置くプロジェクト『ハウス・オブ・ワン』のサイトで発表された。

寺院の建設は2019年に始まり、建設期間は2年の予定。

 『ハウス・オブ・ワン』プロジェクトの主な構想は、「異なる宗教の代表者間でアイデアや意見を交換する」こと。対話には無神論者も招かれる。このような会合は寺院の中央ホールで行われる。

 異なる宗教が一つ屋根の下に入ることになるが、各宗教の寺院の構造的特徴がすべて考慮されるという。シナゴーグとモスクは東向きに造られる。

 建設費は4300万ユーロ(約57億円)と見積もられており、現時点でドイツ連邦政府及び地方政府からの340万ユーロ(約4億5000万円)を含め860万ユーロ(約11億3800万円)の寄付が集まっている。


◎教皇がイタリア『教区カリタス』全国会議にメッセージ

 【CJC】教皇フランシスコは、北イタリアのアーバノ・テルメで開催された、「第40回『教区カリタス』全国会議」に国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿を通じメッセージを送った。バチカン放送が伝えた。

 イタリアの『教区カリタス』全国会議は、国内の各教区に属する司牧的組織で、地域はもとより、国際的な広い視点を持って、支援事業を行い、地方教会に福音的な愛(カリタス)を育むことを目的としている。

 『教区カリタス』は、イタリア司教協議会が運営する『イタリア・カリタス』とも密接な協力関係にある。

 今回の会議には、イタリアのおよそ220教区から『カリタス』の責任者・運営委員ら約600人が参加した。

 教皇は、かつて『教区カリタス』の発展に尽くした聖職者たちを想起し、イタリアの教会を豊かにしたこれらの先人の遺産が、今日も真の愛といつくしみの実を結び続けていると感謝した。

 教皇は、『教区カリタス』が、現代社会の辺境へと向かいながら、正真の愛の使徒となるために、社会の最も弱く貧しい人たちへの奉仕をより推進することを要望した。


◎バチカンが「エクソシスト養成講座」

 【CJC】バチカン(ローマ教皇庁)公認のレジーナ使徒大学で、4月16日から21日までエクソシスト(悪魔払い)養成講座が開催され、司祭を中心に約200人が受講している。ロイター通信が報じた。

 バチカンのエクソシスト養成講座はこれが13回目。今回は「悪魔払いと解放の祈りに関する講座」と題され、必要に応じて携帯電話を通じた悪魔払いの方法も講義されるほか、悪魔つきと精神疾患の識別方法、段階を踏んだ悪魔払い案内などのテーマで講義や話し合いが行われる。

 講座を主催した同大学のジュゼッペ・フェラーリ教授は、「悪魔払いの要請が増えており、悪魔つきが明らかに増えている」と述べた。

 受講者には修了証が発行されるが、フェラーリ教授は悪魔払いの資格を与えるものではないと強調。悪魔払いを行えるのは、司教の許可を得た司祭のみという。ただ、女性を含む一般のカトリック信者は、「補助悪魔払い」として儀式に参加することが可能で、悪魔払いを行う司祭に祈りや精神的支援を提供することができる。

 バチカン放送は、同大学のペドロ・バラヨン教授が、「開講は神父たちの強い要請を受けたもの。彼らは悪魔払いに関する知識体験が十分でないことを痛感している」と語ったことを紹介している。21世紀に入って、世界の教区からエクソシスト派遣を要請する声が以前の3倍以上増えたという

 同教授は「エクソシスト養成講座は真剣であり、科学的、神学的なものを学ぶ場だ。悪魔払いはマギー(魔術、魔法)ではない。聖業であり、隣人愛、慈愛の行為だ」と述べている。


◎重病の子の生命維持求める両親の再審請求を英最高裁棄却

 【CJC】英国で、幼い息子の人工呼吸器が取り外されるのを阻止するために法廷で争い、教皇フランシスコの支持も得ていた両親の再審請求が4月20日、最高裁で棄却された。AFP通信などが報じた。

 父親のトム・エバンスさんと母親のケイト・ジェームズさんは、イングランド北西部リバプールのアルダーヘイ小児病院が、1歳11カ月のアルフィーちゃんの人工呼吸器を停止しようとするのを阻止するため、最後の望みをかけて最高裁に対して再審請求していた。

 両親はイタリア・ローマの病院でのアルフィーちゃんの治療を希望しており、父親がアルダーヘイ小児病院に息子の退院を求めた際には、病院前で数百人が抗議デモを行った。

 父親は18日にバチカンで教皇フランシスコと面会し「息子を救ってください」と訴えたと、フェイスブックに投稿している。

 教皇は4日、ツイッターに「アルフィー・エバンスちゃんに哀れみの心を寄せ、これからも付き添い続けることができるよう、必要なあらゆる手だてがなされ、両親の深い心痛が聞き入れられることを心から願う」と書き込んでいた。


◎ナイジェリア拉致生徒の解放4年過ぎても難航

 【CJC】ナイジェリア北東部チボックでイスラム過激派『ボコ・ハラム』に拉致された女子生徒らの解放交渉は、丸4年が過ぎた今も難航している。米メディア『CNN』によると、ムハンマド・ブハリ大統領は4月13日、交渉の遅れは『ボコ・ハラム』側の仲間割れが原因だと述べた。

 チボックの全寮制女子学校では2014年4月14日、生徒276人が『ボコ・ハラム』に拉致された。生徒たちの一部は昨年解放されたが、依然として100人以上が拘束されたままだ。

 ブハリ大統領は声明で、政府と『ボコ・ハラム』の交渉が「予期せぬ」壁にぶつかったことを認め、その主な原因は犯行集団内部の意見対立だと述べた。

 チボックの事件からちょうど4年がたつ14日には、生徒らの解放を求める団体が旧首都ラゴス市内で行進した。


◎聖骸布のイエスの姿を3Dプリンターで復元

 【CJC】イタリアの研究者たちがトリノの聖骸布を元に3Dプリンターで作ったイエス・キリストの等身大の像がネット上に4月7日、『キリスト教放送網』(クリスチャン・ブロードキャスティング・ネットワーク=CBN)によって公開された。

 十字架に磔(はりつけ)にされたイエスの体を包んだと信じられている聖骸布の研究から導いたもので「地上におけるイエス・キリストの精密なイメージ」を初めて形にしたという。

 磔にされた後の死後硬直の姿勢をとっている遺体の身長は約178センチ。

 像はイタリア・ヴェネト州にあるパドヴァ大学とパドヴァ病院が、彫刻家のセルジオ・ロデッラと協力して制作した。

 三次元モデルを作ったのは、パドヴァ大学で20年間にわたり聖骸布を研究しているジュリオ・ファンティ教授。

 問題の聖骸布は、トリノの聖ヨハネ大聖堂に保管されている麻の布で長さ4・2メートルほど。磔刑になったイエスの体を包んだと信じられている。

 今回発表された像はその布の正確な寸法に基づき、その姿を3Dプリンターでカーボン素材に転写したもので、等身大のイエスを立体的に表しているという。

 研究によると聖骸布に写し出されたイエスは美男子で、手足が長く非常にたくましい体つきだったようだ。

 ファンティ教授は、聖骸布の汚れの中に血液を見つけて、それが重傷やひどい痛みに苦しんでいる者の血であることをも突きとめている。

 さらにその聖骸布と傷ついた男性の体の三次元映像を確認し、鞭打ちによる370カ所の傷を数えた。

 ただその聖骸布は体の前と後ろしか覆っていないため、側面を考慮すると実際には鞭で600回以上は打たれたのではないかと考察している。

 イエスの肩が神経を損傷するほど脱臼し、死の瞬間に右側に傾いたことも発見したという。


《メディア展望》

 =カトリック新聞(4月22日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/
★教皇の使徒的勧告=日常的に聖性を生きる
★「世界召命祈願の日」教皇メッセージ=今日、呼び掛けに応える
★米国とメキシコの国境=両国司教団 派兵を批判
★レバノンの枢機卿=シリア介入激化を憂慮=外交努力での解決望む
★スウェーデン=ルーテル教会大聖堂でカトリックのミサ

 

 =KiriShin(4月21日)=http://www.kirishin.com
★バッハ愛用の聖書、いま眼前に=完全復刻版=教文館で特別展示
★「首相退陣」求め国会前に怒りの声=シスターらは新宿駅前で署名活動
★中国が宗教対策を党中央直轄へ=夏寶龍氏が政協の秘書長に
★「信教の自由保障の政策と実践」 中国国務院が白書発表
★「聖性」テーマに教皇が使徒的勧告発表

 
 =クリスチャン新聞(4月22日)=http://クリスチャン新聞.com
★「思春期の子育て」とは=握り締めていた手を放して=「家庭回復リバイバルセミナー」でイ・キボク氏講演
★しあわせなら賛美、感謝、祈り=CD「しあわせなら手をたたこう」発売記念おはなし&コンサート
★教会の祈祷会で初の試み=クリスチャン新聞で祈り会
★島根県西部で震度5の地震=現地教会、信徒宅に被害なし
★キリスト教「中国化」の動き=習体制強化後、教会、ネット各方面で

 
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