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世界キリスト教情報 第1435信(2018.07.23)

  • 200人逮捕し20人射殺 インドネシア国家警察が過激派掃討を強化
  • トルコ裁判所が米国人ブランソン牧師の収監継続を決定
  • 「イスラエルはユダヤ人国家」 国会が62対55で可決
  • バチカンが韓国人神父を外交官に任命
  • 韓国の男性嫌悪サイトが「聖体燃やした」写真掲載で波乱
  • 「トリノの聖骸布」は偽物 血流などの最新分析が示唆
  • ≪メディア展望≫

 

◎200人逮捕し20人射殺 インドネシア国家警察が過激派掃討を強化

 【CJC】インドネシア国家警察は、5月に発生した東ジャワ州スラバヤ市の3教会や市警察本部などで起きたテロ事件以降、イスラム過激派組織の構成員ら計200人を反テロ法違反の疑いで摘発、うち20人を射殺した、と7月16日発表した。現地邦字メディア『じゃかるた新聞』が伝えた。

 事件は、過激派組織『ジャマア・アンシャルット・ダウラ』(JAD)構成員らによるものとされている。事件を受けて改正反テロ法が施行され、警察は過激派掃討を強化、抵抗したと見なした場合、射殺も辞さない構え。

 ティト・カルナフィアン国家警察長官は16日、西ジャワ州デポック市の警察機動隊拘置所を訪れ、「国はテロ組織より強いということを示すため、国家警察はテロ組織の構成員摘発を続ける」と強調した。同拘置所には、5月のテロ事件容疑者200人が収監されている。

 長官は、200人のうち約50人は、国家警察がジャカルタ特別州内で逮捕し、いずれもJAD構成員と見られると説明。過激派組織への勧誘行為など摘発対象を拡大した改正反テロ法を適用していると語った。


◎トルコ裁判所が米国人ブランソン牧師の収監継続を決定

 【CJC】ロイター通信の報じるところでは、トルコの裁判所が7月18日、テロリズムやスパイの罪に問われた米国人のアンドリュー・ブランソン牧師の収監継続を決定した。牧師は裁判を受ける間も釈放されないこととなった。

 トルコに20年以上住んでいるブランソン牧師は、2016年のクーデター未遂事件を起こしたグループや反政府武装組織『クルド労働者党』(PKK)を支援した罪で起訴された。

 ブランソン氏は無罪を主張している。有罪判決が出た場合、最長35年の禁固刑が科される可能性がある。

 ドナルド・トランプ米大統領はブランソン氏の釈放を要求しているほか、米上院は6月、ブランソン氏の収監などを理由にF-35戦闘機のトルコへの売却禁止を盛り込んだ法案を可決した。

 在トルコ米国大使館の高官は裁判所の決定を受け、「米政府はトルコの非常事態宣言下で拘束されているブランソン氏や他の米国人、米在外公館のトルコ人職員の状況を強く懸念している」と記者団に述べた。

 ブランソン氏の次回の審理は10月12日の予定。


◎「イスラエルはユダヤ人国家」 国会が62対55で可決

 【CJC】イスラエルの国会(クネセト)は7月19日、同国における民族自決権はユダヤ人のみにあるとする法案を62対55の賛成多数で可決した。クネセトでは激しい議論が交わされ、審議は8時間以上続いた。

 可決された「ユダヤ人国家」法は、アラビア語を公用語から外したほか、ユダヤ人の入植地開発を国益と位置付けた。また、「不可分で統一された」エルサレムがイスラエルの首都だとしている。

 英BBC放送などによると、アラブ系の国会議員たちは法案を強く批判したが、法案を支持する右派政権のベンヤミン・ネタニヤフ首相は、法案の可決を「決定的な瞬間」と称賛した。

 法案は「イスラエルはユダヤ人にとって歴史的な母国であり、民族自決権はユダヤ人の独占的権利」だとされている。

 しかし、ルーベン・リブリン大統領などの反対を受けて一部の条項が削除された。その中にはユダヤ人だけの共同社会の建設に触れた条項が含まれる。

 イスラエルの総人口約900万人のうち、およそ20%がアラブ系で、法律上は平等な権利が保証されているが、二流市民のような扱いを受けているとの訴えが長らく出ている。

 アラブ系住民の権利を擁護するNGO『アダラ』は、法案が「人種差別的な政策を推し進めることによる、民族的な優位性」を強めようとする試みだと指摘した。

 ネタニヤフ首相は、法案を擁護する発言で、「イスラエルの民主主義において公民権は保証され続けるが、多数派にも権利があり、多数派には決定権がある」と述べていた。


◎バチカンが韓国人神父を外交官に任命

 【CJC】韓国の聯合ニュースが報じるところでは、韓国天主教(カトリック)大田教区所属のファン・インジェ神父が、バチカン(ローマ教皇庁)国務省からルワンダの大使館への人事発令を受けたことが、7月20日までに分かった。

 ファン氏は、バチカンの『外交官学校大学院』を卒業、外交官として第一歩を踏み出すことになった。

 ファン氏の外交官任用により、韓国カトリック教会出身のバチカン外交官は駐タイ・カンボジア・ミャンマー教皇庁大使として在職中の張仁南(チャン・インナム)大司教に続き2人目となる。


◎韓国の男性嫌悪サイトが「聖体燃やした」写真掲載で波乱

 【CJC】韓国で男性嫌悪傾向のある女性向けインターネットサイトに、キリストを非難して「聖体」を燃やした写真と文章が掲載されて問題になっている。聖体をキリストの体と考えて神聖視するカトリック教会は「冒涜(ぼうとく)行為は容認できない」と反発している。

 7月10日午前、ネットサイト『ウォーマッド』(WOMAD)に「キリスト○○○燃やした」という投稿が掲載された。「聖体」に赤いペンでキリストを侮辱する言葉を書き、燃やす写真もアップロードされた。この人物は「女性が司祭にもなれず、堕胎罪廃止は絶対にダメだというカトリックを尊重する理由はない」としている。投稿は11日午前から各ネットに拡散され、ポータルサイトのリアルタイム検索ワードが1位「聖体」、2位「ウォーマッド」となった。

 『ウォーマッド』という名称は女性(WOMAN)と放浪者(NОMAD)の合成語。投稿の多くが男性嫌悪的な内容の投稿だ。

 『ウォーマッド』騒動について、韓国カトリック司教会議(議長=キム・ヒジュン大司教)は10日午後、コメントを発表した。「聖体冒涜・毀損(きそん)事件に深い懸念を表する」という題で、「今回の事件は宗教にかかわる人々に大きな衝撃を与えた。聖体を公の場で冒涜する行為は絶対に見過ごせない。それが普遍的な常識と共通善に反する社会悪ならば批判を受けるべきであり、法的処罰も行われなければならない」と主張した。


◎「トリノの聖骸布」は偽物 血流などの最新分析が示唆

 【CJC】ロイター通信の報じるところでは、イエス・キリストの遺体を包んだ布である可能性が注目されている「トリノの聖骸布」について、新技術による法医学的分析の結果、中世に製作された偽物とみられることがあらためて示された。調査結果は7月発行の米専門誌『法科学ジャーナル』に掲載された。

 今回の調査では、ボランティアやマネキンを駆使するとともに、血痕分析(BPA)などの技術を採用した。左手、前腕、および聖書によれば槍で突かれたわき腹の傷から出た血液の流れと、胴付近の血痕に限定して分析した。具体的には、ボランティアの手首に細いチューブを挿入して十字架に打ち付けられる際に釘が挿入したときの流血を再現、槍の傷についてはマネキンを使用した。

 これらを最新機器で測定したところ、血液の流れる方向と流れ方が高解像度カメラで撮影した布から検出されたものと一致しなかった。

 1988年に布の一部を使用して行われた放射性炭素年代測定法による分析で、布は1260~1390年ごろのものと判断された。しかし、過去数百年にわたる修復で結果がゆがめられたとの意見もある。


《メディア展望》

 =カトリック新聞(7月22日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/
★大阪教区=補佐司教2人誕生=前田枢機卿の「親任」も報告=次世代へ 豊かな経験に期待
★2018年度 第1回臨時司教総会=次期人事など審議
★豪雨被災地支援=広島教区・高松教区=需要の把握続く 愛媛・宇和島教会 信徒会館のシャワー開放
★ペトロ岐部司祭と187殉教者=列聖祈願ミサささげる=日本司教団が共同司式
★教皇フランシスコ=過去から学び 中東に平和を=東方教会指導者らと共に訴える

 

 =KiriShin(7月21日)=http://www.kirishin.com
★濁流で道路寸断 復旧なお遠く=西日本豪雨災害=教団・教派が支援に奔走
★西日本豪雨災害=教派・教団・団体による被災状況の報告と募金の呼びかけ
★「平和は力では得られない」=日本聖公会がメッセージ
★WCC総幹事「一致」語る=全アフリカ教会協議会で
★中米ニカラグア治安部隊=教会を包囲して銃撃

 

 =クリスチャン新聞(7月22日)=http://クリスチャン新聞.com
★麻原死刑囚ら死刑執行=事件後の教会を振り返る=問われた宗教の自浄能力 =本紙が追ったオウム真理教事件
★西日本豪雨=各地で被害=現地教会支援に動く
★呉市を支援地域に活動開始=キリスト教会・広島災害対策室
★ききょうさん=豪雨の中15時間運転=「こんな時だからこそ笑いを」=玉野、倉敷で「福音らくご会」
★愛媛県三間伝道所牧師館床上浸水=牧師7人駆けつけ泥かき=日基教団四国教区早い初期対応

 
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