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世界キリスト教情報 第1459信(2019.01.07)第1部

  • バルトロメオス・エキュメニカル総主教を認めぬとモスクワ総主教
  • バチカン広報局のトップ2人が突如辞任
  • 性的虐待で傷ついた信頼の回復はマーケティングでは無理と教皇
  • コンゴ大統領選、カトリック教会が結果公表を強く要求
  • パレスチナ首相の車列にユダヤ人入植者が攻撃
  • 香港プロテスタントが黒服で中国のキリスト者支持
  • ≪メディア展望≫

◎バルトロメオス・エキュメニカル総主教を認めぬとモスクワ総主教

 【CJC】ロシア正教会の最高指導者キリル・モスクワ総主教は12月30日、コンスタンチノープルのエキュメニカル総主教バルトロメオス1世に書簡を送り、「全正教会の最高指導者」とはもはや認めない、と通告した。

 モスクワ総主教座のもと、事実上、キエフ府主教の管掌する教会としてウクライナにおいて教会法上の合法性を全世界の正教会から認められていた唯一の正教会である『ウクライナ正教会』に対抗して、12月15日に新設された「完全自治独立」正教会をバルトロメオス1世が認知した処置に反発した。


◎バチカン広報局のトップ2人が突如辞任

 【CJC】バチカン(ローマ教皇庁)のグレッグ・バーク(ブルグ)広報局長(信徒、米国籍)とパロマ・ガルシア・オベヘロ副局長(信徒、スペイン国籍)が1月1日辞任した。

 バーク局長、ガルシア副局長は2016年の任命当初、広報局を率いる「信徒の職業ジャーナリスト」として歓迎された。ガルシア氏は女性最初の副局長。2人とも聖職者と男性の存在が圧倒的なバチカンで関心を集めていた。

 広報局を統括している『広報のための部署』のパオロ・ルフィーニ長官は2018年7月任命されたばかり。広報局正副責任者の突然の辞任は予想外だった可能性がある。今回の決断には「学ぶことがあった」し、辞任は「自由で自主的な選択」だとして、「敬意を払うしかない」と同長官は述べている。

 教皇フランシスコは、アレッサンドロ・ギソッティ氏を広報局暫定局長に任命した。同氏は『広報のための部署』に向けて活動するメディアの代表を勤めてきた。

 今回の異動理由は明らかにされていないが、バーク局長は「新たな人事を教皇が自由に行うために、これが最善と思う」と述べている。

 教皇が個人的に親しかったイタリア人のアンドレア・トルニエッリ氏を『広報のための部署』で職務を定めないまま重要な地位に就けた2週間後の辞任発表も、その間の事情をうかがわせる。

 トルニエッリ氏は、ニュース・ウエブサイト『バチカン・インサイダー』を運営していたことがあり、現在はバチカンが発信するメディアの編集方針調整に当たっている。

 教皇は、着座以来6年近く、バチカンのコミュニケーション構造の改革を優先的に進めている。2015年6月に、『広報のための部署』を設立、バチカンの様々なメディアを統括する権限を与えた。


◎性的虐待で傷ついた信頼の回復はマーケティングでは無理と教皇

 【CJC】教皇フランシスコが1月3日、米国の司教らに宛てた書簡で、マーケティング手法やフローチャートでは、性的虐待スキャンダルに揺れる同教会に対する信頼を回復することはできないと指摘し、警鐘を鳴らした。AFP=時事通信が報じた。
 教皇は、「信頼の喪失には、特別なアプローチが必要だ。厳しい布告を出したり、単に新しい委員会を創設したり、人事部の担当者のようにフローチャートを改善したりするのでは、失われた信頼を取り戻すことはできない」と述べた。
 カトリック教会を再興する取り組みは、「失った名声を取り戻したり、称賛を求めたりするためのマーケティングや戦略立案に関心を持つのではなく」、信頼回復に基づくものでなければならない、と教皇は指摘、教会の使命を「伝道ビジネス」の管理におとしめないようにと警告した。
 米国の司教たちは、教皇が2月にバチカンで招集する歴史的な集会を前に、シカゴ地区の神学校で祈祷集会を開き、カトリック教会を揺るがしている危機について協議した。

 昨年12月には未成年者に対する「不品行」を理由とする米国の補佐司教の辞任を教皇が認めるなど、世界中に13億人の信者を持つカトリック教会は相次ぐ児童性的虐待スキャンダルで揺れている。


◎コンゴ大統領選、カトリック教会が結果公表を強く要求

 【CJC】アフリカ中部のコンゴ民主共和国で12月30日に行われた大統領選の投票をめぐり、同国で強い影響力を持つ『コンゴ・カトリック司教会議』(CENCО)は1月3日、どの候補が勝利したかは明白だと指摘し、開票結果の発表延期を示唆した選挙管理委員会に事実をきちんと公表するよう強く求めた。AFP通信が報じた。

 コンゴの大統領選は、現職のジョゼフ・カビラ大統領(47)の任期が切れた2016年に実施される予定だったが、同氏が居座ったために先送りされていた。

 選挙による大統領交代が実現すれば、1960年にベルギーから独立して以来初の平和的な政権移行となるが、カビラ氏に対する不信感などから各地で抗議や衝突が発生、多くの死者が出ている。

 選挙管理委員会は5日、大統領選について、6日に予定していた暫定結果の発表を延期すると明らかにした。


◎パレスチナ首相の車列にユダヤ人入植者が攻撃

 【CJC】パレスチナ状況自治政府は、ラーミー・ハムダッラー首相の車列が占領下にあるヨルダン川西岸地区で先週ユダヤ人入植者たちに攻撃されたことを発表した。トルコのTRT通信が報じた。

 ユスフ・エル・マフムード報道官は書面で声明を出し、「ハムダッラー首相の車列が、ヨルダン川西岸地区北部にあるザータラ軍事検問所でユダヤ人入植者の集団の投石攻撃に遭った。攻撃でハムダッラー首相のボディガード2人が負傷した」と述べた。

 マフムード報道官は、12月25日未明に占領下にあるヨルダン川西岸地区南部のベツレヘムにあるメフディ教会で開催されたミサに出席したハムダッラー首相が朝、北部にあるザータラ軍事検問所付近でユダヤ人入植者の攻撃に遭ったと明かした。

 問題の攻撃を「テロ」と特徴付けたマフムード報道官は、事件の負傷者の状況や発生した被害に関する詳細は述べず、「この攻撃は、占領やユダヤ人入植者に対するわれわれの戦いへの主張をさらに強化することになる」と述べた。


◎香港プロテスタントが黒服で中国のキリスト者支持

 【CJC】香港のプロテスタント信者数百人が、12月23日と30日の礼拝に黒の喪服で参列した。現地メディア『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』などが報じた。

 中国本土のプロテスタント教会の多くが抑圧されていることを覚えようという目的で黒の喪服を着用するアイデアが12月初めから広まった。黒色以外にもキリストの受難を示す赤色を身に着けることも行われたという。

 「抑圧されている人たちと抑圧する人の双方を覚えて祈ろう」という呼び掛けは、ネットなどを通じて、少なくとも4万7000人に伝わった、と発起人は見ている。

 
《メディア展望》

 =カトリック新聞(1月6日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/
★教皇フランシスコ 訪日へ=自ら 日本の司教団代表に明言=核兵器の非倫理性 宣言か
★前田万葉枢機卿 正月インタビュー=宣教の 特別年や 初明り
★教皇「世界平和の日」メッセージ=よい政治は平和に尽くす
★「牢にいたとき訪ねてくれた」=東日本入国管理センターでクリスマスミサ=茨城・牛久
★福音をロックで=ギター片手にミニコンサート=日本福音ルーテル東京教会の関野和寛牧師

 

 =KiriShin(1月1日・休刊)=http://www.kirishin.com

 

 =クリスチャン新聞(1月6日)=http://クリスチャン新聞.com
★神様は私たちを呼んでいる=ナイト de ライト TORCH YOUTH LIVE
★「公民権運動はすべての人のための運動」=青山学院大でキング牧師没後50周年記念講演会
★JEA加盟団体に報告=クリスチャントゥデイ取材謝絶を再確認
★「新たな受け入れ」改訂法案廃案に=包括的移民政策・人権政策への転換を=外キ協が緊急声明
★自由福音教会連盟4団体で次世代連絡会"F4N"発足=同根の信頼で"出会い"広がれ=集会、宣教旅行、婚活など

 
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