世界キリスト教情報

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世界キリスト教情報 第1462信(2019.01.28)

  • 教皇が11月訪日を明らかに
  • 「世界青年の日パナマ大会」終了、次回大会はリスボンで
  • 米カトリック系高校生が先住民あざける
  • ガガが「政府閉鎖」でコンサート中にトランプ氏非難
  • 比南部ホロ島の大聖堂で2度爆発、19人死亡
  • 国連安保理委が4団体の対北朝鮮物品搬入を制裁例外に
  • ≪メディア展望≫

 

◎教皇が11月訪日を明らかに

 【CJC】教皇フランシスコは1月23日、「11月に日本を訪問する」と述べた。カトリック教会の「世界青年の日」(ワールドユースデー)大会のためにパナマに向かう特別機の機内で、共同通信記者の質問に、教皇は「11月に日本に行く。心の準備をしてください」と答えた。

 教皇は11月下旬に5日間前後の日程で日本を訪れる予定。被爆地の広島・長崎を訪問し被爆者に祈りをささげるとしているほか、東日本大震災の被災地への訪問が可能かどうかも検討しているという。

 バチカン(ローマ教皇庁)のアンドレア・ジソッティ暫定広報局長は「日本司牧訪問は、計画の段階にある。教皇がすでに他の機会でも話されたように、日本を訪れたいとのご自身の望みは大きい」と記者たちに説明した。

 教皇は昨2018年末、前田万葉枢機卿などカトリック関係者に「来年の終わりごろ訪日したい」と述べていたが、メディアに訪日の意向と具体的な時期を明言したのは初めて。実現すれば1981年2月に訪日した故ヨハネ・パウロ2世以来、教皇訪日は2度目となる。


◎「世界青年の日パナマ大会」終了、次回大会はリスボンで

 【CJC】カトリック教会の「世界青年の日パナマ大会」(ワールドユースデー、WYD)は、1月22日から27日まで、パナマ市で開催された。23日には教皇フランシスコも到着、若者たちの熱気は日増しに高まり、27日、教皇フランシスコの司式による大会記念ミサをもって閉会した。次回大会は2022年、リスボンで開催される。

 この日、教皇は、パナマ市郊外のカンポ・サン・フアン・パブロIIで、「世界青年の日パナマ大会」の閉会行事として、およそ70万人の若者たちと共に、記念ミサを祝わった。

 ミサの終わりに、「教皇庁信徒・家庭・いのちの部署」長官のケビン・ファレル枢機卿によって、次回大会は2022年、ポルトガルの首都リスボンで行われることが明らかにされた。


◎米カトリック系高校生が先住民あざける

 【CJC】AP通信が報じたところでは、米首都ワシントンのリンカーン記念堂の前で、ケンタッキー州パーク・ヒルズのコビントン・カトリック男子高校生徒が先住民男性を取り囲んであざ笑う動画がインターネットに投稿された。高校や同校を監督する教区が1月19日、謝罪を表明した。

 先住民族の権利を訴える「先住民族の行進」と、同高校生らも参加した数千人規模の人工中絶に反対する「いのちの行進」が偶然重なったリンカーン記念堂の前で18日、トラブルを未然に防ごうと、2グループの間に入ったネイティブ・アメリカンのネイサン・フィリップスさんが、太鼓を叩いて祈りを捧げた。

 フィリップスさんの目の前に、「アメリカを偉大に」という標語が入った帽子をかぶった高校生1人が立ちはだかり、あざ笑うような目つきでフィリップスさんを凝視。これに合わせて、周りにいた高校生らもフィリップスさんをからかうような言動を繰り返した。

 学校は「退学を含む何らかの処置が取られる」ことを明らかにした。


◎ガガが「政府閉鎖」でコンサート中にトランプ氏非難

 【CJC】米人気歌手レディー・ガガが1月19日夜、米ラスベガスで行ったコンサート中に、米史上最長となった連邦政府機関の一部閉鎖に触れ「ぎりぎりの生活で、政府からの給与を必要としている人もいる」と述べた。メキシコ国境の「壁」予算に固執して閉鎖を続けるドナルド・トランプ大統領を非難したもの。

 若者に人気の米女性ラッパー、カーディ・Bもインスタグラムで「狂ってる」とトランプ氏を名指しで批判する映像を投稿、「政府閉鎖」に対するアーティストからの反発が広がっている。


◎比南部ホロ島の大聖堂で2度爆発、19人死亡

 【CJC】フィリピン南部ミンダナオ地方のホロ島にあるカトリック教会の大聖堂で1月27日、爆発が2回あり、19人以上の犠牲者が出た。

 フィリピン国家警察のオスカル・アルバヤルデ長官は、日曜日のミサの最中に2回発生した爆弾攻撃で、兵士も含む19人が死亡、48人が負傷したことを明らかにした。

 イスラム教徒ミンダナオ自治地域当局者によると、即製の爆発物装置と見られる2個が間隔を置いて爆発した。

 ミンダナオ地方では過去数十年間、イスラム教徒とキリスト教徒の間で武力紛争が起きている。ホロ島はスルー諸島の一角にあり、カトリック教会の代牧区が置かれている。

 ミンダナオ島などでは21日、武装勢力『モロ・イスラム解放戦線』とフィリピン政府が合意した新たなイスラム自治政府への参加を問う住民投票が実施された。投票した住民約280万人のうちの過半数が住民投票を支持した。同国の選挙管理委員会は25日、住民投票の結果を承認した。


◎国連安保理委が4団体の対北朝鮮物品搬入を制裁例外に

 【CJC】国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会が人道支援4団体に、北朝鮮への物品搬入を制裁の例外と認めたことが1月23日明らかになった。例外措置を公表したのは今年に入り初めて。これで例外認定は計6件となった。

 今回、国連児童基金(ユニセフ)は9台の救急車9台、結核治療の病院で使うノートパソコンやテレビなど約52万ドル(約5700万円)相当の物品の搬入が認められた。結核治療などの事業を行っている韓国の民間団体『ユージンベル財団』は、中国製のスピーカーとマイクのセットなど3品目を北朝鮮に搬入する。

 北朝鮮の子どもへの食糧支援を行うカナダの民間団体『ファーストステップス』と、結核と肝炎治療に取り組む米団体『クリスチャン・フレンズ・オブ・コリア』は、今回初めて制裁例外が認められた。


《メディア展望》

 =カトリック新聞(1月27日)=https://www.cwjpn.com/cwjpn/
★生まれる命 守るために=法整備訴え 奮闘続ける=NPO法人「こうのとりのゆりかご in 関西」
★得た出会い捉え直そう=阪神淡路大震災から24年=1・17 追悼と新生の祈り in たかとり
★利用者が育てた心安らぐみんなの居場所=カリタス石巻ベース=宮城県・石巻市
★子どものような心で祈る=教皇の一般謁見講話
★教皇、5月末からルーマニア訪問へ

 

 =KiriShin(1月21日)=https://www.kirishin.com
★広島で被爆後、受洗、渡米...=サーロー節子さん来日="核廃絶に向け祈りと共に行動を"
★第2回日本青年伝道会議=「神の国マインド」テーマに580人
★賀川豊彦生誕130周年で香山リカ氏=「中間共同体」としての役割を強調
★『週刊SPA!』の特集にフェリス女学院大が遺憾の意
★ウクライナ正教会の独立めぐり正教会が決裂

 

 =クリスチャン新聞(1月27日)=https://クリスチャン新聞.com
★中国家の教会 弾圧が深刻化 全世界に祈りを要請=「信仰による不服従」宣言
★香港の信徒 本土の抑圧覚え=黒の喪服で礼拝
★「21世紀の日本の大変動」テーマに「断食祈祷聖会2019」開催=深谷春男氏「主の霊が魂を貫く生涯歩め」
★フェリーチェ学園=新校舎記念コンサート開催
★在日大韓基督教会との宣教協約を締結=後宮俊夫氏逝去

 
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