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世界キリスト教情報

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世界キリスト教情報 第1521信(2020.03.16)

  • 新型コロナウイルス=米首都初の感染者の1人は聖公会牧師
  • 韓国、新型コロナ対応でプロテスタント教会に協力要請
  • バチカン美術館、4月3日まで臨時休館
  • バチカンがサンピエトロ大聖堂閉鎖
  • 教皇、外出し新型コロナ患者と会うよう聖職者に呼び掛け
  • ローマでカトリック教会の一部再開放、教皇の要請受け
  • 新型コロナウイルス感染拡大でサグラダ・ファミリア閉鎖
  • 《メディア展望》

 

◎新型コロナウイルス=米首都初の感染者の1人は聖公会牧師

 【CJC】米国の首都ワシントン(コロンビア特別区)で新型コロナウイルスの陽性反応が初めて確認された1人が聖公会ワシントン教区『クライスト・チャーチ・ジョージタウン』のティモシー・コール牧師(司祭)だったことが3月9日になって判明した。現地紙『ワシントン・ポスト』などが報じた。
 別の1人はナイジェリアからの渡航者。同市内にある親族の家を訪れたあと隣接するメリーランド州で感染が確認された。これを受けてこの渡航者と同じ家にいた3人が検査を受けたがいずれも陰性。そのうちの1人が勤務していた高校は閉鎖され、消毒作業が行われた。
 ミュリエル・バウザー市長は、『クライスト・チャーチ・ジョージタウン』教会を2月28日から3月3日にかけて訪れた数百人に対して、教会にいた日から換算して2週間の「自宅待機」を要請した。
 ワシントン教区のマリアン・エドガー・バッド主教は、首都(コロンビア特別区)にある管轄88教会・学校に、聖体受領時の聖杯共用を止め、聖水盤を空にし、握手やハグをしないように指示した。
 この教会はジョージタウン大のキャンパス近く、ホワイトハウスからは2キロ弱の位置にある。
 ポトマック河畔での「桜祭り」は20日から予定通り開催の予定だが、市当局では感染者の出現で観光客が減少するのではないかと見ている。
  

◎韓国、新型コロナ対応でプロテスタント教会に協力要請

 【CJC】ソウル発聯合ニュースは、韓国の朴良雨(パク・ヤンウ)文化体育観光部長官が3月12日、プロテスタント教会団体『韓国基督教教会協議会』と『韓国教会総連合』を相次いで訪問、新型コロナウイルスの拡大防止に向けた積極的な協力を要請した、と伝えている。
 朴長官は「これまで多くの教会が礼拝を映像配信に切り替えるなど政府の施策に協力し、共同体の危機克服に向けた分かち合いを率先してきたことに感謝する」と述べた。
 一方で「新型コロナウイルスの感染拡大の勢いが収まってきたかのようにみえるが、まだ楽観するのは早い」と指摘した上で、宗教集会の自粛や他人との距離を取るといった予防策に対する宗教界の慎重な判断と協力がさらに必要な状況だと強調した。
 

◎バチカン美術館、4月3日まで臨時休館

 【CJC】新型コロナウイルス感染拡大予防措置として、バチカン美術館(博物館)は4月3日まで臨時休館する。バチカン広報局が3月8日発表した。
 イタリアの関係当局と協力のもと、教皇庁諸機関とバチカン市国行政庁において、新型コロナウイルス感染拡大予防措置がとられている。
 これに伴い、4月3日まで、バチカン美術館、およびバチカンのネクロポリス、カステルガンドルフォの教皇離宮博物館、教皇直属バシリカに付属する美術館を閉館する。
 

◎バチカンがサンピエトロ大聖堂閉鎖

 【CJC】バチカン(ローマ教皇庁)は3月10日、イタリア国内での新型コロナウイルス感染拡大に伴い、防止策を強化し、サンピエトロ大聖堂と同広場を閉鎖した。
 期間は4月3日までで、観光客や団体の出入りが制限される。個人の信者については事情に応じ出入りが許可される。『バチカン・ニュース』が報じた。
 バチカン報道局は、3月10日午後、サンピエトロ大聖堂と同広場を4月3日まで、観光客の立ち入りを禁止し、それに伴い、次のような措置を実施する、と発表した。
 広場内に設置されていたバチカン郵便局のモバイル・ユニット、バチカン書店の売店2カ所を休止。機関紙『オッセルバトレ・ロマノ』の写真サービスも休止。オンラインでの受け付けは可能。
 バチカン従業員のための厨房ホールは11日で閉鎖するが、各事務所などへの食事配達サービスは継続する。
 バチカン薬局とスーパーマーケットは利用可能だが、店内の混雑防止のため、入店制限を行う。
 これらの措置は、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐためのもので、4月3日までは続ける。
 

◎教皇、外出し新型コロナ患者と会うよう聖職者に呼び掛け

 【CJC】教皇フランシスコは3月10日、聖職者たちに、新型コロナウイルスによって病気になった人々に「会いに行く勇気を持つ」よう呼び掛けた。AFP通信が報じた。
 教皇は面会に訪れた聖職者へのミサで、「われわれの司祭らが外へ出て病める者に会いに行き...医療従事者やボランティアらの任務に付き添う勇気を持つよう、主と司祭らのために祈ろう」と語った。
 イタリア政府は国民に対し、不要不急の外出や感染者との接触を避けるよう呼び掛けている。
 

◎ローマでカトリック教会の一部再開放、教皇の要請受け

 【CJC】イタリアの首都ローマで3月13日、カトリック教会の一部が再開放された。新型コロナウイルスの感染拡大を受けてイタリア政府が教会の閉鎖を推し進めたものの、教皇フランシスコは不満を示し、政府との間でこう着状態に陥った。
 同国では死者数が1266人に達し、ジュセッペ・コンテ首相率いる政権は11日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ措置として、薬局と食料品店を除く全ての店舗を閉鎖すると発表、国民に不要不急の外出を控えるよう要請していた。
 そうした中、カトリック教徒が大多数を占める同国で、教会は活動を続けていたが、ローマ司教(教皇)代理のアンジェロ・デ・ドナティス枢機卿が12日、これ以上政府の意向に沿って、市内にあるカトリックの礼拝施設すべてを閉鎖する考えを示した。ローマ市内には1000カ所を超す教会があり、うち約900カ所がカトリック教会。
 これに対して教皇フランシスコは13日、ライブストリーミングで配信された朝の祈りで「司祭たちが良い判断を下し、信心深い神の民を置き去りにすることがないように」述べた。
 ドナティス枢機卿は教皇と「面会」し、少なくとも一部の教会が門戸を再び開くと発表した。教会の閉鎖は、信者の間で「混乱を招く」ことになり、「孤立感を深める」信者も出てくると最終的に判断した、と言う。
 すべてのカトリック教会は今後も観光客の受け入れは取りやめるが、一部の礼拝施設は信者向けに開放される。
 

◎新型コロナウイルス感染拡大でサグラダ・ファミリア閉鎖

 【CJC】スペイン北東部カタルーニャ自治州バルセロナの『聖家族教会』(サグラダ・ファミリア)は3月12日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、13日から当面閉鎖し、建設工事も停止すると発表した。
 スペインの保健当局によると、カタルーニャ自治州での感染確認は260人。州政府は、州内の学校や大学を13日から閉鎖する、と12日発表した。
 2026年の完成を目指し工事が続いている『聖家族教会』、アントニ・ガウディが1883年に設計を提出、2年後に修正を加えた。そこまでは許可を取り付けている。しかし1916年と90年の計画変更申請には許可が出ていない、ことが判明している。黙認されたとして建築が続けられたようだ。
 

《メディア展望》

 =カトリック新聞(3月15日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/
★教皇、屋内で昼の祈り=「感染リスクを避けるため」
★教皇は普通の風邪=他疾患の症状なし
★回勅『ラウダート・シ』発表5年=教皇フランシスコ、5月に環境を考える1週間を
★公開ミサ中止=新潟、高松教区でも
★金沢教会で殉教者記念ミサ=福者ユスト高山右近しのぶ=石川県

 =KiriShin(3月11日)=http://www.kirishin.com
★新型コロナ感染拡大=問われる"礼拝とは?"=緊急提言=礼拝学・感染症対策の視点から=中道基夫、土井健司、土居弘幸
★天皇制めぐり吉馴明子氏講演=「象徴」「統合」を問い直す
★明治学院大学キリスト教研究所=「香港人」研究者陳継賢氏が教会のデモ支援語る
★「新天地イエス教会」指導部をソウル市が殺人罪容疑で告発
★「新天地イエス教会」を英国では危険視と『テレグラフ』

 =クリスチャン新聞(3月15日)=http://クリスチャン新聞.com
★新型コロナ感染拡大受け、非常事態宣言の中で北海道の教会は?=「神の守りの中でやるべきことを」
★市の通達で礼拝堂での礼拝禁止=レポート=ミラノ賛美教会内村伸之
★インド過激派が教会迫害=礼拝、祈祷会を暴徒が襲撃、警官の押し入りも
★「スポーツミニストリーの目標は弟子作り」とアンディ・リム氏=「イエスとつなげることを目指す」=オリンピック・パラリンピック宣教ナショナルキックオフ大会
★【新型コロナ】礼拝中止 動画配信し各家庭で礼拝する教会も

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