世界キリスト教情報

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世界キリスト教情報 第1543信(2020.08.17)

  • 韓国のコロナ新規感染者がソウルなど首都圏で急増
  • 文大統領、反政権集会を「不法」と非難
  • ソウル市が『解放記念日』に開催計画の団体に集会禁止命令
  • ブラジル名所コルコバードのキリスト像、5カ月ぶりに再開
  • 韓日の市民・宗教団体「歴史問題解決を」光復節75周年迎えて
  • イスラエルとUAEが国交正常化
  • 「恥ずべき合意」とイラン通信社
  • パレスチナ自治政府は、合意を「強く拒否」
  • 李登輝氏、済南基督長老教会で礼拝後に火葬
  • ≪メディア展望≫

 

◎韓国のコロナ新規感染者がソウルなど首都圏で急増
 【CJC】韓国最大の通信社『聯合ニュース』など内外のメディアによると、韓国・中央防疫対策本部は8月16日、同日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から279人増え、計1万5318人になったと発表した。1日当たりの新規感染者数としては3月8日(367人)以来の多さとなった。
 政府が感染拡大防止に向けた「社会的距離の確保」のレベルを第2段階から第3段階に引き上げる際の基準のうちの一つである「1日の新規感染者数(市中感染)100~200人以上」に該当する規模だ。
 集団感染が発生したソウル市や京畿道の教会に関連する感染者が急増しているほか、コーヒーチェーン店、学校などさまざまな場所でも同時多発的に感染者が出ている。新規感染者のうち市中感染が267人、海外からの入国者は12人だった。
 地域別では、ソウル市が141人、京畿道が96人でこの2地域だけで237人に上る。このほか仁川市が8人、光州市が7人、釜山市が6人、忠清南道が5人など。
 一方、新たな死者はなく、計305人となっている。


◎文大統領、反政権集会を「不法」と非難
 【CJC】文在寅(ムン・ジェイン)大統領は8月16日、新型コロナウイルスの1日当たりの感染者が279人に急増した状況で、全光■(■は君にレッカ=チョン・グァンフン)牧師などが主導して前日15日の光復節に、ソウル市光化門広場で行われた、現政権糾弾する大規模集会を「不法集会は国家防疫システムに対する明白な挑戦であり、国民の生命を脅かす許されざる行為だ」とし、「政府は、強制手段を動員してでも断固たる強力な措置を取らざるを得ない」と強調した。
 全氏自身が担任牧師を務めるサラン第一教会では16日、集団感染が発生し、政府とソウル市は、感染病予防法違反容疑で同氏を告発した。


◎ソウル市が『解放記念日』に開催計画の団体に集会禁止命令
 【CJC】韓国の聯合ニュースによると、ソウル市は8月13日、光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)の15日に市内で大規模な集会の開催を計画している保守系などの26団体に対し集会を禁じる行政命令を出した。参加者は全体で22万人程度と推定されている。同市は「新型コロナウイルス感染の拡大が深刻な状況となっている中、15日の大規模集会の開催に対して市民の懸念が高まっている」と説明した。
 集会開催を予定する各団体に宛てて、市は11日に続き12日も集会取りやめを要請する文書を送った。だが、7団体は集会を開催する意向だという。
 市は、宗教施設や、大勢の人が訪れる南大門市場で集団感染が発生するなど、感染が拡大しているとして15日の集会に多くの信者が参加すると予想される市内の教会で12日に感染者が発生したことにも言及した。
 市は行政命令の実効性を確保するため、ソウル地方警察庁に応援を要請した。集会が実施された場合、現場で集めた証拠を基に主催者と参加者を特定し、告発する方針だ。また、集会参加者から感染者が発生すれば求償権を行使する考え。


◎ブラジル名所コルコバードのキリスト像、5カ月ぶりに再開
 【CJC】南米ブラジルの観光名所であるコルコバードのキリスト像や巨大な奇岩の「パン・デ・アスーカル」の営業が5カ月ぶりに再開された。これまでは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて閉鎖されていた。米メディア『CNN』が報じた。
 営業は再開しても、訪問者の人数は制限される。
 コルコバードのキリスト像は8月15日午後に観光客の受け入れを再開した。観光用のバンの収容人数は半分に、観光用列車も25%の定員で運行される。
 奇岩パン・デ・アスーカルや水族館など他の観光地でも検温を含む同様の対応が実施される。
 ブラジルは先ごろ、新型コロナウイルスによる死者数が10万人と突破した。死者数は米国に次いで世界2位の水準。感染者の数も300万人を超えている。


◎韓日の市民・宗教団体「歴史問題解決を」光復節75周年迎えて
 【CJC】韓国公営放送KBS(日本語版)によると、韓国と日本の市民団体や宗教団体が結成した「韓日和解と平和プラットフォーム」(韓日プラットフォーム)は、8月15日の独立記念日「光復節」の75周年を記念して8月12日、共同宣言文を発表し、両国の歴史認識をめぐる問題解決と連帯を呼び掛けた。
 韓日プラットフォームは同日、ソウルで記者会見を開き、「日本政府と国会は、1923年関東大震災当時の朝鮮人虐殺事件をはじめ、慰安婦問題やアジア太平洋戦争当時の強制連行や強制労働、性的搾取に対する真相究明委員会を設置すべきだ」と主張した。
 韓日プラットフォームはまた、「(両国は)韓半島平和プロセスや日本の平和憲法の維持のために努力すべきで、東アジアの非核地帯化やアジア太平洋地域の平和に向けた共同ビジョンを模索するべきだ」と主張した。
 韓日プラットフォームは、韓国キリスト教教会協議会、円仏教(ウォンブルギョ)、正義記憶連帯など韓国側の16団体と、日本キリスト教協議会、ピースボート、日本カトリック正義と平和協議会など16の日本の団体で7月2日に発足した。


◎イスラエルとUAEが国交正常化
 【CJC】イスラエルとUAE(アラブ首長国連邦)が国交正常化合意に漕ぎつけた。ホワイトハウスは8月13日、イスラエル、UAEとの共同声明を発表した。
 イスラエルが歴史的に対立してきたアラブ諸国と国交を結ぶことを、声明は「歴史的な外交上の成果」だと強調している。イスラエルがヨルダン川西岸の一部入植地の併合計画を停止することで米国の仲介を受け合意したもの。数週間以内に投資や安全保障、それに大使館の設置など、さまざまな分野で2国間の合意に調印する。
 イスラエルは1948年の建国以来、アラブ諸国と対立関係にあり、これまで、隣国のエジプトとヨルダンを除いて国交がなかった。ただ最近は、影響力を増すイランへの対抗という共通の利益のもと、イスラエルとUAEの関係が接近していた。
 共同声明は、「歴史的な外交上の成果」だと強調していて、今回の合意がイスラエルとアラブ諸国全体の関係に変化を及ぼす可能性もある。
 ドナルド・トランプ大統領は記者会見で、「合意はより平和で安全な中東への大きな一歩だ。氷がとけ始めたことでほかのアラブ諸国やイスラム教の国がイスラエルと国交を正常化することを期待する」と述べ、中東の緊張緩和につながることに期待を示した。
 トランプ大統領は今回の合意が米国の仲介で実現したことを強調することで、秋の大統領選挙を前に外交成果をアピールするねらいもあると見られている。


◎「恥ずべき合意」とイラン通信社
 【CJC】イスラエルとUAEの国交正常化合意についてイランの主要通信社『タスニム』は、「恥ずべき合意」と批判的に伝えた。
 イランは、アラブ諸国との間では同じイスラム教の国家として一定の関係を維持してきたが、アラブ諸国で中心的な役割を担うサウジアラビアとの間では、4年前、国交を断絶した。
 米国のトランプ政権が、同盟国のイスラエルとともに「イラン包囲網」とも呼べる状態を作る中で、イランは、アラブ諸国が包囲網に加わることで、地域での孤立化が進むことに警戒感を強めている、と見られている。


◎パレスチナ自治政府は、合意を「強く拒否」
 【CJC】パレスチナ暫定自治政府は8月13日、今回の合意について、「強く拒否する。UAEを含め、第三者がパレスチナ人を代表して口を出す権利はない。われわれは、アラブ諸国やイスラム諸国に対し、緊急の会合を求めたい」とした声明を発表した。
 ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの報道官は、「この合意は、少しもパレスチナの目標に貢献するものではなく、むしろイスラエルの立場に貢献するものだ。占領を続けさせ、パレスチナの人々の権利を否定し、人々への犯罪も続くことになる」と述べ激しく反発している。


◎李登輝氏、済南基督長老教会で礼拝後に火葬
 【CJC】7月30日に死去した台湾の李登輝・元総統の遺体が8月14日早朝、台北栄民総医院を離れ、李氏夫妻が通った台北市内の済南基督長老教会に運ばれた。礼拝が家族など関係者のみの非公開で行われた後、火葬された。
 李氏の遺体を乗せた車列は、長く執務を行った総統府(官邸に相当)の周囲をゆっくりと1周した。交通規制が敷かれるなか、沿道や教会の周りには多くの人が集まり、李氏に別れを告げた。
 総統府は李氏の葬儀を別途、予定している。


《メディア展望》
 =カトリック新聞(8月16日)=https://www.cwjpn.com/cwjpn/
★広島=被爆から75年=平和実現へ使命新たに
★教皇フランシスコ=広島・長崎原爆の日にメッセージ=核兵器保有 あらためて非難
★教皇の一般謁見講話=社会教説の伝統を世界を癒やす助けに
★髙見三明大司教と米国の司教=核廃絶への協力呼び掛ける
★比叡山宗教サミット=コロナ禍で縮小開催

 
 =KiriShin(8月11日)=https://www.kirishin.com
★戦後75年=戦争の惨禍 語り継ぐ責任(イラストレーター=みなみななみさん)
★日本聖公会=戦後75周年で「8.15平和メッセージ」
★広島YMCA、ICAN事務局長招き、核兵器廃絶テーマに学生らと対話
★WCC第11回総会は再来年に独カールスルーエで
★読者が選ぶ「歴代ベスト3グランプリ」大賞に『こころの深呼吸』

 
 =クリスチャン新聞(8月16日)=https://クリスチャン新聞.com
★九州南部豪雨被災教会の牧師招きリトリート=「霊・肉の励まし今後も必要」
★AOG関東北東教区教会のブランチ集会=コロナで集団感染
★「困難にへこたれるな」とコロナ禍の中で第26回英連邦戦没捕虜追悼礼拝
★主に委ね、励まし、挑戦する=20~30代教会リーダー「コロナ禍」不安、対策共有=AAJ
★コロナ禍第二波でも続く野宿生活者支援=横浜寿町

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