小原克博 On-Line

世界キリスト教情報

世界キリスト教情報

世界キリスト教情報 第1546信(2020.09.07)

  • 教皇、信者との一般謁見を再開
  • バイデン氏、勝利したらチベット問題で中国に圧力をかける
  • ロサンゼルスで警官が黒人男性射殺、現場で抗議デモ
  • トランプ大統領、抗議デモに揺れるケノーシャを訪問
  • ソウル警察が集団感染発生の教会牧師宅を捜索
  • チョン・グァンフン牧師16日ぶり退院
  • 仏紙のムハンマド風刺画再掲載をパキスタンなど非難
  • ≪メディア展望≫

 

◎教皇、信者との一般謁見を再開
 【CJC】教皇フランシスコは9月2日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中断していた信者との一般謁見(えっけん)を半年ぶりに再開した。
 2日、バチカン宮殿の「聖ダマソの中庭」(コルティーレ・ディ・サン・ダマソ)で行われた一般謁見では、感染防止のため参加者にマスクの着用を義務づけ、人数も500人に絞って、席と席との間隔を空ける対策がとられた。
 一般謁見は、感染拡大前には毎週水曜日に行われていたが、今年2月下旬以降、教皇はビデオを通じて発信してきた。
 半年ぶりとなったこの日の一般謁見で教皇は「画面を通じてではなく、対面しての一般謁見が再開するのはすばらしいこと」と述べた。
 教皇は気さくな人柄で知られ、集まった信者とことばを交わして笑顔を見せていたが、握手したり抱き合ったりすることはせず、感染防止を意識しながらの触れ合いとなった。


◎バイデン氏、勝利したらチベット問題で中国に圧力をかける
 【CJC】米大統領選の民主党候補、ジョー・バイデン前副大統領の選挙対策本部は、バイデン氏が大統領選で勝利した場合、チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ法王と面会してチベット問題担当特別調整官に任命し、「米国外交官やジャーナリストを含む米国人のチベットへのアクセスを中国政府が回復することを求める。中国に圧力をかけてチベット代表者との直接対話を再開させるために、また自治、人権尊重、チベット文化保護について合意に達するために、われわれの同盟国と活動する」との声明を発表した。
 バイデン氏は声明の中でトランプ大統領について「中国との内容のない貿易協定に焦点を当て、中国の指導者である習近平氏との『良好な友情』を擁護」しており、さらに『過去30年の米大統領の中ではダライ・
ラマ法王と面会しなかった初の大統領となった』と非難している。


◎ロサンゼルスで警官が黒人男性射殺、現場で抗議デモ
 【CJC】米カリフォルニア州ロサンゼルスで8月31日午後、黒人男性が郡警官に射殺され、同日夜にはこれに抗議するデモが起きた。ニュースメディアCNNが伝えた。
 ロサンゼルス郡保安局によると、男性は現地時間の31日午後3時15分ごろ、自転車で走行中に交通違反で呼び止められた。警官2人が近づいたところ、自転車から降りて逃げ出した。
 男性は現場で死亡が確認され、検視の結果、ディジョン・キジーさん(29)と判明した。2人の警官にけがはなかった。
 キジーさんの死を受け、警察による黒人への暴力に抗議する運動「ブラック・ライブズ・マター」(BLM)のロサンゼルス支部がツイッターを通してデモを呼び掛けた。現場には約100人が集まり、公正な裁きを求めるスローガンを叫んだ。


◎トランプ大統領、抗議デモに揺れるケノーシャを訪問
 【CJC】米国のトランプ大統領は9月1日、黒人男性が警官に背後から銃撃されたことに端を発した抗議デモが続いているウィスコンシン州ケノーシャを訪問した。
 ケノーシャのジョン・アンタラミアン市長とウィスコンシン州のトニー・エヴァース知事(いずれも民主党)の反対を押し切っての訪問。
 抗議デモのきっかけとなった事件は8月23日に起きた。ジェイコブ・ブレイク氏(29)が、ケノーシャの路上で自分の車に乗り込もうとした際に、警官に至近距離で背後から7回撃たれた。車内には同氏の子ども3人が乗っていた。ブレイク氏は下半身がまひする重傷。
 トランプ氏は、抗議デモの最中に破壊された地域を訪れ、市内の高校の体育館で行われた地元のビジネスリーダーたちとの会議で、「これらの行為は平和的な抗議行動ではなく、本当の国内テロだ」と述べた。


◎ソウル警察が集団感染発生の教会牧師宅を捜索
 【CJC】ソウル発聯合ニュースによると、韓国のソウル地方警察庁は9月2日午後、新型コロナウイルスの集団感染が発生した「サラン第一教会」(ソウル市城北区)のチョン・グァンフン牧師の自宅など教会関連施設4カ所を家宅捜索した。
 チョン牧師は同教会で集団感染発生後、調査対象となる信者の名簿の一部を隠蔽(いんぺい)したまま提出するなど当局の疫学調査を妨害したとして、感染症予防法違反の疑いが持たれている。また、自主隔離措置に違反して、先月15日の光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)にソウル中心部で開かれた大規模集会に参加した疑いもある。


◎チョン・グァンフン牧師16日ぶり退院
 【CJC】朝鮮日報など韓国メディアは、新型コロナウイルス感染症で陽性と診断されて入院していたサラン第一教会のチョン・グァンフン牧師が9月2日、16日ぶりに退院したことを報じた。
 チョン牧師は新型コロナウイルスに感染して8月17日にソウル医療院(ソウル市中浪区)に入院していたが9月2日午前8時ごろ、退院手続きをした。それから3時間後、同牧師はサラン第一教会(ソウル市城北区)前で記者会見を開いた。
 チョン牧師は記者会見で、政府の防疫措置を「詐欺」と主張、「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が国家否定や偽りの平和統一で国民を欺く行為を続けるなら、1カ月後からは命を投げ打つ。私は殉教する覚悟ができている」と述べた。


◎仏紙のムハンマド風刺画再掲載をパキスタンなど非難
 【CJC】イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を掲載したフランスの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」の9月2日付け特別号が発売された。
 AFP通信報道によると、特別号は20万部を発行したが、売り切れる売店が相次ぎ、同紙の画家は「冒涜(ぼうとく)する権利がすたれた価値観ではなく、フランス人に支持されていることの表れ。表現の自由は、行使してこそ存在する」と語った。
 パキスタンでは4日、各地で同紙に対する抗議デモが行われ、数千人が参加。イスラマバード近郊では「フランス製品のボイコットを」などと記した旗が掲げられた。
 イスラム教徒が多数を占めるが公には世俗主義をとるトルコは、パキスタンに続いて風刺画の再掲載を非難。さらに、シャルリー・エブドの「冒涜(ぼうとく)の自由」を擁護しているとしてマクロン大統領が再掲載を支持していることを「容認できない」と批判した。
 トルコ外務省は、「シャルリー・エブドが、われわれの宗教と預言者に対する敬意を欠く風刺画の再掲載を決定したことを強く非難する」と発表。「これは表現の自由の文脈の範疇(はんちゅう)だと説明しようとする仏当局、特にマクロン大統領による試みは、容認できない」と述べ、風刺画が「われわれの神聖な価値観を標的にした」ものだと訴えた。


《メディア展望》
 =カトリック新聞(9月6日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/
★バチカンと世界教会協議会(WCC)=パンデミックに諸宗教連帯=共同文書で対処呼び掛ける
★教皇の一般謁見講話=強欲が生む貧困を見過ごしてはならない
★教皇、見舞いの電話でモザンビークの司教に祈りと寄り添い伝える
★聴覚障害者の意思疎通=パンデミックで苦労増す
★AIDS(エイズ)文化フォーラムin(イン)横浜=「みとり」を考える=「宗教とAIDS」

 
 =KiriShin(9月1日)=http://www.kirishin.com
★韓国=教会から感染拡大、首都圏の礼拝禁止で防疫措置
★戦後75年でNCCがメッセージ=「平和のために踏み出そう」
★バプ連靖国問題委が見解表明=コロナ状況下の天皇制の問題指摘
★ベイルート爆発で各国が緊急支援=キリスト教各派も乗り出す
★イスラエルとUAEが国交正常化

 
 =クリスチャン新聞(9月6日)=http://クリスチャン新聞.com
★ベイルート大規模爆発=キリスト教各派・支援団体が支援開始=「レバノンに世界の支援を」
★JEA理事長に石田敏則氏(シオン・キリスト)=23年伝道会議へ向け準備始動
★JECA「平和祈祷会」で森島豊氏=コロナ後に迫る人権危機に警鐘=いのちより国が大切になる「改憲」
★「コロナ禍で学ばされている宣教の在り方」テーマに近藤愛哉氏=不安を抱く者として平安語る=AAJ第4回新型コロナウイルス対策セミナー
★村瀬俊夫氏逝去=福音派形成に足跡

月別の記事一覧