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世界キリスト教情報

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世界キリスト教情報 第1569信(2021.02.15)

  • ミャンマーで国軍クーデターへの抗議デモ続く
  • 「福島原発汚染水の海洋放出反対」で韓国司教協委が日本の正平協と共同声明
  • 韓国が新型コロナ営業規制を一部緩和
  • バチカン放送開始90周年に教皇「記憶を守り、未来を見つめて」
  • ≪メディア展望≫

 

◎ミャンマーで国軍クーデターへの抗議デモ続く
 【CJC】ミャンマーには、1962年から2011年まで軍事政権が国を支配し、恐怖と残虐行為によって自分たちの絶対的権力を誇示していたが、ノーベル平和賞受賞者で元政治犯のアウンサンスーチー氏(75)が率いる国民民主連盟(NLD)が選挙で圧勝し、ミャンマー初の文民政府が誕生した。
 しかし2月1日、軍営ニュース放送局は、ミンアウンフライン最高司令官(64)が国家の権力を掌握した、と発表した。
 国軍(正式名:タッマドゥ)は、2020年11月の総選挙で大規模な不正投票があったと主張することにより、政権奪取を正当化した。この総選挙ではスーチー氏率いるNLDが再び圧勝している。今回のクーデターは、支配力と尊敬を失いつつあると感じた最高司令官の力と個人的野心によって引き起こされた、とも見られている。
 ミャンマーでは、クーデターへの抗議デモが続いており、インターネットサービスがほぼ完全に遮断され、国内各地に軍が展開した。同国北部ではデモ隊排除のため治安部隊が催涙弾などを発射し、当局が反クーデターデモへの対応をいっそう厳しくする、との懸念が強まっている。
 同国北部ミッチーナでは送電網が停止されるといううわさに、それを阻止しようと人々が集まった。治安部隊は群衆に向けて催涙弾を発射し、続けて銃を撃った。
 現地メディアは、デモを取材していたジャーナリストが少なくとも5人拘束されたと報じ、その際に負傷した人の写真を公開した。
 米、英、欧州連合(EU)の大使たちは、治安部隊に民間人を傷つけないよう求める共同声明を発表した。
 アントニオ・グテレス国連事務総長は声明で、平和的な集会の自由を最大限尊重し、デモ参加者に報復的な措置を取らないよう要請するとともに、「現地の状況を直接調べるため」、スイスの外交官で国連事務総長特使(ミャンマー担当)のクリスティーヌ・シュラネル・ブルゲナー氏のミャンマー訪問を認めるよう要請した。
 ミンアウンフライン氏がどのような政権運営を行うかはなお不透明だ。ただ批評家や活動家、ジャーナリストを標的にした大規模な弾圧が行われるのでは、との懸念が広がっている。


◎「福島原発汚染水の海洋放出反対」で韓国司教協委が日本の正平協と共同声明
 【CJC】ソウル発聯合ニュースによると、東京電力福島第1原発の処理済み汚染水の海洋放出計画を巡り、韓国カトリック司教協議会の正義平和委員会と生態環境委員会が、日本カトリック正義と平和協議会と2月9日に出した共同声明で、日本政府の「東京電力福島第1原発の汚染水を浄化処理した後の放射性物質トリチウムを含む水の海洋放出に反対する」と宣言した。
 声明は、日本政府が公開した報告書には汚染水に放射性物質トリチウムが含まれているものの、これが影響を与えた例は見つかっていない、とあるが、幼児期の死亡などとトリチウムの関係を指摘する専門家もいると主張。同報告書で汚染水が海洋生物や海洋の環境に与える影響について触れられていないのは懸念であるとし、海に放出された放射性物質はもとに戻すことができないと指摘した。


◎韓国が新型コロナ営業規制を一部緩和
 【CJC】ソウル発ロイターによると、韓国当局は2月15日、新型コロナウイルス感染抑制のために企業に課していた活動制限を一部緩和すると発表した。個人の集まりに関する規制は継続する。
 15日からソウル首都圏で制限が一部緩和され、レストランの営業時間は1時間延長して午後10時までとなった。バーやナイトクラブは営業が再開されるが、人数を制限し午後10時に閉店となる。映画館、インターネットカフェ、学習塾、テーマパーク、大規模スーパー、美容院などは営業時間の制限を撤廃した。
 首都圏以外では飲食店を含め営業時間の制限はなくなり、教会やスポーツイベントの入場制限が緩和された。ただ5人以上の個人的な集まりは引き続き全国的に禁止されている。
 14日時点で国内の感染者は累計で8万3869人、死者は1527人となった。


◎バチカン放送開始90周年に教皇「記憶を守り、未来を見つめて」
 【CJC】公設「バチカン・ニュース」によると、教皇フランシスコは、放送開始から90年を迎えたバチカン放送の関係者にお祝いのメッセージを伝えた。
 バチカン放送は2021年2月12日、ラジオ放送開始から90周年を迎えた。教皇フランシスコは、同日、バチカン放送の関係者にメッセージをおくり、祝意を表した。
 メッセージで教皇は、この節目に当たり、わたしたちの歴史の記憶を守り、過去を振り返るだけでなく、築くべき未来を見つめることが大切である、と述べた。
 バチカン放送の素晴らしい点は、辺境の地までみことばを届けることにある、と教皇は述べ、今日ではラジオ放送に、映像やテキストによるニュースも加わったことを歓迎した。
 バチカン放送は、1931年2月12日、当時の教皇ピオ11世によるラテン語のメッセージで、バチカン市国の中からラジオ放送を開始した。
 バチカン放送局開局に技術責任者として尽力したのは、無線電信の開発者、グリエルモ・マルコーニで、最初の放送では、イタリア語で短い導入の言葉を述べている。
 バチカン放送は、第二次世界大戦中も重要な情報源として放送を続けた。特に、戦中から終戦後、市民や兵士の消息を求めるメッセージの伝言板の役割を果たした。
 終戦後、バチカン放送で使用される言語は次第に増えていった。1957年には、ローマ北郊のサンタ・マリア・ガレリアに中継センターを開設、アフリカ、ラテンアメリカ、アジアに向けた放送体制が整っていった。
 日本に向けては、1959年2月16日(日本時間では17日朝)、教皇聖ヨハネ23世が、初めてのメッセージと祝福をラテン語でおくった。日本語放送は2001年3月25日に放送を終了した。バチカンの財政難が理由とされている。終了時点の周波数は午前が7310キロヘルツと9585キロヘルツ、午後が5940キロヘルツと11625キロヘルツだった。
 現在(2021年2月12日)、バチカン放送は、41言語でラジオ放送を行っている。
 一方、バチカンの機関通信「バチカン・ニュース」は、インターネットを利用し、日本語を含む33言語でニュースを配信している。


《メディア展望》
 =カトリック新聞(2月14日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/
★ミャンマーの枢機卿=軍事クーデター発生で流血回避と民主化再開訴える
★教皇フランシスコ=きょうだい愛のない世界は崩壊に向かう
★教皇フランシスコ=マルタとマリア、ラザロを同じ記念日に=一般ローマ暦を変更
★教皇の一般謁見講話=典礼なければキリスト不在
★孤立しがちな信徒を共同体につなぐ=連絡網にLINEを活用=兵庫県・三田教会

 
 =KiriShin(2月11日)=http://www.kirishin.com
★6割超が礼拝「自粛」を経験=4割は教会会計維持=日基教団神奈川教区宣教部委アンケート
★WCRP新春学習会で奥田知志氏=「一緒にいる」ことが救済
★「日本政府は一刻も早く署名を」=核禁条約発効受けNCCが声明
★感染症法等の改正案にカトリック正平協が懸念示す
★バイデン大統領=中絶支援団体への助成禁止を撤廃

 
 =クリスチャン新聞(2月14日)=http://クリスチャン新聞.com
★清野勝男子氏=土浦めぐみ教会での聖餐礼拝の試み紹介=聖餐式にいのち吹き込む=聖餐式は説教に対する応答の儀式に=FCC教職特別セミナー
★小さないのち守るホーム「Musubi」スタート
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