世界キリスト教情報

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世界キリスト教情報 第1609信(2021.11.22)

  • ウガンダ自爆攻撃、過激派組織ISISが犯行声明
  • WCCがウガンダの自爆テロを非難
  • 英爆弾テロ容疑者は中東系、キリスト教に改宗?
  • ハイチで米国人宣教師ら17人誘拐したギャングが2人解放
  • 米、ロシアを「信教の自由侵害」国に指定
  • 「地獄に落ちる」と女性に性交を強要、比教祖を起訴=米司法省
  • 《メディア展望》

 

◎ウガンダ自爆攻撃、過激派組織ISISが犯行声明

 【CJC】東アフリカ・ウガンダの首都カンパラで起きた2件の自爆攻撃について、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)が犯行声明を出した。米ネットメディアCNNの報道を紹介する。
 ISISのメディア部門「アマク通信」が11月16日、メッセージアプリ「テレグラム」上で、戦闘員3人が爆発物をかばんに詰めて出発し、2人は中央警察署、1人は議事堂で自爆したと声明を伝えた。
 2カ所の爆発で民間人2人と警官1人が死亡した。ヨウェリ・カグタ・ムセベニ大統領は16日の記者会見で、負傷者は当初発表の33人から36人に増えたと述べた。
 同氏によると、犯行グループのうち自爆犯3人は現場で死亡、7人が身柄拘束に抵抗した際に死亡した。さらに計81人の容疑者が拘束されている。


◎WCCがウガンダの自爆テロを非難

 【CJC】世界教会協議会(WCC)のイオアン・サウカ暫定総幹事は11月18日、ウガンダのカンパラでの自爆テロに衝撃を受けたことを明らかにし、次のような声明を発表した。
 「WCCは、ウガンダおよび世界中の教会と平和を愛するすべての人々とともに、このような無意味な攻撃と殺害を最も強い言葉で非難し、ウガンダ政府に犯人を調査して法の裁きを受けるよう求める。政府は、国民の生命と財産を守る責任を果たすために、あらゆる努力をしなければならない」とサウカ氏は述べた。
 「ウガンダの人々が、飢餓、貧困、経済的苦難、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の流行など、さまざまな課題に苦しんでいる時に、このような事件が起きたことは特に悲劇的」とサウカ氏は付け加えた。
 「世界中のWCCに連なる教会を代表して、亡くなられた方々のご遺族に心からの哀悼の意を表する。また、この残虐行為によって負傷された方々の神の癒しと完全な回復を祈りる。WCCは、正義と平和、人間の尊厳と権利を求めているウガンダの教会と人々への連帯と支援を確認する」。


◎英爆弾テロ容疑者は中東系、キリスト教に改宗?

 【CJC】英中部リバプールの婦人科病院前で11月14日起きた爆弾テロで、警察は15日、タクシー内で爆弾を爆発させ死亡した男の身元を公表した。男はエマド・アルスウェルミーン容疑者(32)で、英メディアによると、6年ほど前に中東から渡英した避難民だという。ロンドン発時事通信によって紹介する。
 16日付のタイムズ紙は、爆弾には高性能な爆薬である過酸化アセトン(TATP)が使われたが、意図した爆発には至らなかったとする治安関係筋の見方を伝えた。
 容疑者は2017年にイスラム教からキリスト教に改宗したとされる。警察は動機と背後関係を調べている。事件に関連し身柄を拘束された4人は全員、釈放された。
 英政府は15日、全土のテロ警戒の脅威水準を上から2番目の「深刻」へと一段階引き上げた。


◎ハイチで米国人宣教師ら17人誘拐したギャングが2人解放

 【CJC】カリブ海の島国ハイチで米国人宣教師やその家族ら17人がギャングに誘拐された事件で、宣教師が所属する「クリスチャン・エイド・ミニストリーズ」は11月21日、2人が解放されたと発表した。名前や年齢などは明らかにされていないが、2人とも健康状態は良いという。
 事件は10月16日に発生し、誘拐されたのは子ども5人を含む米国人16人とカナダ人1人。犯行に及んだギャングは1人100万ドル(約1億1400万円)、計1700万ドルの身代金を要求していた。


◎米、ロシアを「信教の自由侵害」国に指定

 【CJC】米国は11月17日、「重大な信教の自由の侵害」に及んでいるとする国のリストにロシアを追加した。AFP通信の報道を紹介する。
 米国は、ウクライナ周辺でのロシアの軍事活動や、ベラルーシ・ポーランド国境の移民問題、ロシアによる衛星破壊実験などをめぐりロシア政府と対立している。
 アントニー・ブリンケン米国務長官は、「組織的、継続的、かつ重大な信教の自由の侵害」への関与または容認が懸念される国として、ロシアや中国、ミャンマー、エリトリア、イラン、北朝鮮、パキスタン、サウジアラビア、タジキスタン、トルクメニスタンの計10カ国を指定したと発表。
 国務省は、信教の自由に関する年次報告書の最新版で、ロシア政府が「宗教的少数派の平和な活動を制限するために、過激主義関連法を悪用している」と指摘。宗教団体やNGOからの報告として、ロシア当局が信仰を理由に取り調べや拘束、投獄、拷問、身体的虐待や所有物の押収に及んでいると記している。
 ロシアは、「エホバの証人」やイスラム教団体「ヒズブット・タフリール」などを過激派とみなし、活動を禁止している。


◎「地獄に落ちる」と女性に性交を強要、比教祖を起訴=米司法省

 【CJC】米司法省は11月18日、フィリピンのキリスト教系新興宗教の教祖の男が、未成年者を含む女性の人身売買に関与し、逆らえば地獄に落ちると脅して自身との性行為を強要していたとして、男を起訴した。ロサンゼルス発AFP通信が報じた。
 司法省によると、起訴されたのは「キングダム・オブ・ジーザス・クライスト、ザ・ネーム・アバブ・エブリ・ネーム」の教祖、アポロ・カレオン・クイボロイ被告(71)。
 米カリフォルニアを拠点とする偽の慈善団体が集めた資金を用い、フィリピンで女性を勧誘して渡米させ、教会で働かせていたという。
 教会はウェブサイトで、被告が1985年に創設して以来、200カ国に600万人の信者がいると主張している。


《メディア展望》
 
 =カトリック新聞(11月21日)=https://www.cwjpn.com/cwjpn/
教皇フランシスコ=COP26出席指導者に緊急に気候変動対策求める
「世界青年の日」教皇メッセージ=起きなさい、使命が待っている
教皇、12月初旬にキプロスとギリシャ訪問
「受刑者とともに捧げるミサ」教皇に倣い歩む=NPO法人マザーハウス主催=東京・麹町教会
社会の暗闇を照らし、ともに=灯台の聖母トラピスト大修道院創立125周年=北海道
 
 =KiriShin(11月21日)=https://www.kirishin.com
神学校座談会「生涯通した継続教育こそ~日本宣教の明日をどう描く?」後編=大阪聖書学院×関西聖書学院×お茶の水聖書学院
日野原重明さんとも対談=瀬戸内寂聴さん=99歳で死去
司祭の性的虐待報告受け=仏司教協、教会統治の刷新図る
バチカン行政責任者に教皇が初の女性任命
韓国のヨイド純福音財団「平壌の病院建設再開」
 
 =クリスチャン新聞(11月21日)=https://クリスチャン新聞.com
「無牧期間の教会運営」について山崎龍一氏講演=牧師がいない間教会に仕える=信徒献身者の存在大切
「あなたのことを忘れていないよ」 ОBJ「クリスマスギビングキャンペーン」
「これまでのフクシマと、これから」テーマに宣教の在り方を考える=JEA宣教フォーラム福島2021
給食伝道、子ども食堂実践=堆朱さん=JEA女性委「かたりば」=下心ない愛が福音の素晴らしさ
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