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世界キリスト教情報

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世界キリスト教情報 第1638信(2022.06.13)

  • ナイジェリア南西部で武装集団がカトリック教会銃撃
  • 教皇、7月上旬予定のアフリカ訪問延期、医師団の指示受け入れ
  • 教皇、フォンデアライエン欧州委員会委員長と会見
  • ウクライナの国外避難民、ロシア侵攻後700万人超す
  • 米上院が超党派で銃規制合意
  • 英王子がホームレス支援活動に路上で雑誌販売
  • 日系ミネタ元米運輸長官死去、「伝説的な政治家」とペロシ下院議長称賛
  • 《メディア展望》

 

◎ナイジェリア南西部で武装集団がカトリック教会銃撃

  【CJC】ナイジェリア南西部オンド州オウォのカトリック聖フランシスコ・ザビエル教会が6月5日、武装集団によって襲撃された。
 バチカン・ニュースによると、この日は聖霊降臨の祭日で、人々は教会でミサに参加していたところ、武装集団の銃撃を受けた。この事件で少なくとも28人が死亡、数十人が負傷した。この中には多くの子どもたちが含まれている。
 事件発生当初、司祭を含む数人が拉致されたとの情報があったが、オンド教区はこれを否定。司祭たちは無事で、この試練の時、教会の信者たちと共にいる、と発表した。
 現在のところ、犯人らや犯行の動機は不明。オンド教区のジュード・アヨデジ・アログンダデ司教は、不安と動揺の中にある信者たちに、冷静を保ち、法を尊重し、共同体と国全体が正常に戻るよう祈ろう、と呼びかけた。
 教皇フランシスコは、バチカンの国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿を通し、アログンダデ司教に送った電報で、この恐ろしい事件に深い悲しみを表した。
 教皇は、この言語道断の暴力に襲われたすべての人々に精神的寄り添いを示すと共に、犠牲者たちの魂をいつくしみ深い神にゆだね、遺族に神の慰めと、負傷者の回復を祈り求めた。
 そして、教皇は、憎しみと暴力に取りつかれた人々が平和と正義の道を歩めるよう、その回心を祈った。


◎教皇、7月上旬予定のアフリカ訪問延期、医師団の指示受け入れ

 【CJC】教皇フランシスコは、7月上旬に予定されていたアフリカ2カ国訪問を延期した。
 バチカンのマッテオ・ブルーニ広報局長は6月10日、教皇は、医師団の指示を受け入れ、現在行っている膝の治療の成果を無駄にしないために、7月2日から7日まで予定されていたコンゴ民主共和国および南スーダンへの司牧訪問を残念ながら延期せざるを得ない見通しである、と声明した。
 教皇は12日、サン・ピエトロ広場で行った日曜講話で、「この訪問の中止を余儀なくされたことを極めて残念に思っている。実現することを望んでいる」と語った。ロイター通信が報じた。
 7月24~30日のカナダ訪問は依然予定されている。


◎教皇、フォンデアライエン欧州委員会委員長と会見

 【CJC】教皇フランシスコは6月10日、欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長と会見された。バチカン・ニュースが報じた。
 フォンデアライエン委員長は、「欧州グリーンディール」推進のためのプロジェクトの一つ「新欧州バウハウス」の関連行事のため、ローマとバチカンを訪れていた。
 同委員長を迎えた教皇は、およそ20分にわたり会談し、その後、贈り物の交換などが行われた。この中で、教皇は、重ねられたいくつかの手が表現され「手の中を他者の手でいっぱいにしよう」と記されたブロンズ製の浮彫を贈り、これに対し、フォンデアライエン委員長は、「バウハウス」をテーマにした本と、持続可能な都市計画をテーマにした写真を贈った。
 フォンデアライエン委員長は、教皇との出会いに続き、国務省でバチカン国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿、外務局長ポール・リチャード・ギャラガー大司教と会談した。
 この席では、教皇庁と欧州連合の良好な関係と共に、ウクライナにおける戦争終結を目指すための共通の努力が確認された。
 こうした中、特に紛争がもたらす人道問題や食料問題について意見が交換された。


◎ウクライナの国外避難民、ロシア侵攻後700万人超す

 【CJC】ジュネーブ発共同通信が、ロシアが侵攻したウクライナから国外へ脱出した避難民が6月8日までに700万人を超えたとする国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の集計を報じた。
 最も多く受け入れているポーランドには369万人が入国し、ロシアには104万人が移った。一方、2月末からウクライナに入国したのは231万人に上っている。このうちどれだけが、帰国後に再定住しているのかは分かっていない。


◎米上院が超党派で銃規制合意

 【CJC】ワシントン発共同通信によると、米南部テキサス州のロブ小学校の銃乱射事件を受け、米上院の超党派議員20人は6月12日、銃規制法案策定に向けた基本的な構想で合意したと発表した。
 他人に危害を加える恐れのある人物から銃を没収するための財政支援が柱。超党派議員は推進派の民主党10人と、採決に必要な共和党10人からなり、法案策定の機運が出てきた。
 バイデン大統領(民主党)は合意内容について、規制が十分ではないとしながらも「正しい方向への重要な一歩であり、この数十年で最も重要な銃の安全に関する法案になる」と評価する声明を発表した。


◎英王子がホームレス支援活動に路上で雑誌販売

 【CJC】ロンドン発共同通信によると、英国のエリザベス女王の孫で、
 王位継承順位2位のウィリアム王子が6月8日、ロンドン中心部の路上でホームレス支援雑誌の販売を手伝っている姿が確認された。英メディアが9日報じた。英王室は正式なコメントを出していないが、王室メンバーが取り組む慈善活動の一環とみられる。
 ウィリアム王子を目撃した人が交流サイト (SNS) に写真やコメントを投稿。王子は、雑誌販売を通じてホームレスや貧困層の支援活動に取り組む企業 「ビッグイシュー」の赤い帽子とベストを着用し、雑誌を売っていたという。


◎日系ミネタ元米運輸長官死去、「伝説的な政治家」とペロシ下院議長称賛

 【CJC】日系のノーマン・ミネタ元米運輸長官が5月3日、心臓病のため東部メリーランド州の自宅で90歳で死去した。ワシントン発共同通信が報じた。
 告別式が11日、首都ワシントンの教会で行われた。出席したペロシ下院議長は「先駆的な指導者であり、伝説的な政治家だった」と功績をたたえた。
 第2次大戦中に「敵性外国人」として両親と共に西部ワイオミング州の強制収容所に連行されたミネタ氏は、1975年からの約20年の民主党下院議員時代、強制収容された日系人に対する謝罪と補償を米政府に求め続け、88年の「市民の自由法(強制収容補償法)」の成立に尽力した。


《メディア展望》
 
 =カトリック新聞(6月12日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/
▼香港のゼン枢機卿、起訴されるも無罪主張
▼教皇フランシスコ、新枢機卿21人を任命=80歳未満16人で132人に
▼ミャンマーの国軍、カトリック信者の村で放火
▼名古屋教区100周年=迫害の歴史を振り返り新たな時代の使命を
▼第46回日本カトリック映画賞=『梅切らぬバカ』授賞式と対談
 
 =KiriShin(6月11日)=http://www.kirishin.com
▼絵本『すべては神様が創られた』=牧師奥田知志さん×画家黒田征太郎さん=収益は「戦争被害者」の支援へ
▼「武力による紛争解決」に反対=日基教団京都教区が総会で声明
▼カンヌ国際映画賞で是枝裕和監督作品がエキュメニカル審査員賞
▼世界の信教の自由に関する2021年版報告書発表=米国務省
▼イスラム教徒アフガン難民が墓地不足で正教会の墓に
 
 =クリスチャン新聞(6月12日)=http://クリスチャン新聞.com
▼ウクライナ隣国各国から現地報告「支援する会」=「明日はわが身」。でも必ず神様が助け遣わす
▼バスケ・クリニック=基礎・応用の本格指導と証し
▼愛は条件付きなのか=さばくのはクリスチャンの仕事?
▼福音主義神学会 2022年度春季研究会議=2年半ぶりに対面での研究会議
▼「本当の愛は待てる」=陳央仁さん=いのちの授業=「性は祝福だが時期間違えると大変」

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