小原克博 On-Line

世界キリスト教情報

世界キリスト教情報

世界キリスト教情報 第1647信(2022.08.15)

  • 教皇フランシスコ、ロシア正教会のアントニイ大主教と会見
  • 「ロシアは負け始めた」=攻勢頓挫、と英国防相指摘
  • エジプト、ギザのコプト教会で火災、41人死亡、12人負傷
  • クリミアのロシア空軍基地で爆発、米国が地対地ミサイルをウクライナに供与も
  • 《メディア展望》

 

◎教皇フランシスコ、ロシア正教会のアントニイ大主教と会見

 【CJC】バチカン・ニュースによると、ヒラリオン大主教の後任としてモスクワ総主教庁渉外局長を務めているヴォロコラムスク大主教アントニイが、6月の就任後、初めてバチカンを訪問した。
 モスクワ総主教庁渉外局長と教皇フランシスコの会談は、教皇とモスクワ総主教庁のエキュメニカルな接触の一環で、3月16日に行われた教皇とキリル総主教のテレビ会議に続くもの。会見の内容は明らかにされていない。
 前任のヒラリオン大主教は、3月のオンライン対話の際、キリル総主教の隣に座っており、教皇はモスクワと全ロシアの総主教に対して、ウクライナでの戦争に関して、キリスト教徒とその司祭たちの義務は「平和を助け、苦しむ人々を助け、火を止める」ことであり、「戦争の代償を払うのは国民である」という確信を表明していた。
 ロイター通信報道によると、教皇は9月13日から15日にかけてカザフの首都ヌルスルタンで開催される宗教指導者の会議に出席する予定で、そこでキリル総主教と会談することを望むと述べている。
 教皇とキリル総主教は2016年2月にキューバで会談しているが、それは1054年の「大分裂」以来のことだった。
 教皇は7月30日にカナダから帰国後、ロイター通信に、キーウを訪問したいが、その前にモスクワに行き、平和を推進したいとも語っている。


◎「ロシアは負け始めた」=攻勢頓挫、と英国防相指摘

 【CJC】ウォレス英国防相は8月11日、ウクライナ侵攻を続けるロシアについて、(全土の)占領は困難で侵攻は南部と東部に絞られてきたと指摘し、攻勢は頓挫して「負け始めている」と強調した。英メディア報道を共同通信が伝えた。
 ウクライナ東部ドネツク州のキリレンコ知事は12日、ロシア軍によるバフムトなど州内各地への11日の攻撃で市民7人が死亡、14人が負傷したと明らかにした。ドネツク州を中心に市民が犠牲になる戦闘が続いている。
 ウクライナ軍の報道官は12日、空軍機がロシア軍が占拠する南部ヘルソン州の2カ所に空爆を行い、弾薬庫などを破壊したと発表した。


◎エジプト、ギザのコプト教会で火災、41人死亡、12人負傷

 【CJC】エジプトの首都カイロ近郊ギザのアブ・セフェイン・コプト教会で8月14日、大規模な火災が発生、エジプト保健省は41人が死亡、12人が負傷したと発表した。また内務省は声明で、教会内のエアコンから出火したとみられると明らかにした。
 地元メディアによると、火災発生当時はミサの最中で多くの人が集まっていた。大量の煙が被害拡大の原因になったとみられている。
 シシ大統領はフェイスブックで哀悼の意を表明。「全ての関係機関に直ちに必要な措置を取るよう指示した」と投稿した。
 エジプトは人口約1億人の約9割をイスラム教徒が占めているが、コプト教徒も1割弱とされる。
 サウジアラビア外務省は、14日にアブ・セフェイン教会を襲った大規模な火災を受け、「深い哀悼の意」を表した。また、負傷者の速やかな快癒と、エジプトと同国民の安全を願うと伝えた。リヤド発サウジ通信社(SPA)が報じた。
 イスラム協力機構(OIC)のヒセイン・ブラヒム・タハ事務局長も14日、犠牲者の家族に対して深い愛惜の意を表した上で、負傷者の一刻も早い回復を願うと述べた。
 事務局長はまた、この悲劇的状況に際し、OICがエジプトのために支援し結束すると強調した。


◎クリミアのロシア空軍基地で爆発、米国が地対地ミサイルをウクライナに供与も

 【CJC】ロシアが占領するクリミアのロシア空軍基地で8月9日、15回以上の爆発が起き、少なくとも6人が死傷したと、英紙デーリー・メールが報じた。
 爆発の原因はまだ明らかにされていないが、ウクライナ側は関与を否定、ロシア政府は攻撃によるものではなく保管していた弾薬が爆発したため、と説明している。
 ウクライナ軍による攻撃の結果だとすれば、米高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」から地対地ミサイルが発射された可能性もある。
 同紙によると、少なくとも1人が死亡、子ども1人を含む5人が負傷した。
 一方、英紙ガーディアンは、ロシア海軍黒海艦隊旗艦のミサイル巡洋艦モスクワ(約1万2500トン)を撃沈したウクライナ製の対艦巡航ミサイル(最大射程約300キロ)を対地攻撃に使用したと推測している。


《メディア展望》
 
 =カトリック新聞(8月14日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/
▼教皇、カナダへ=「悔い改めの巡礼」
 ▼先住民と集会=教会の過ちを謝罪=先住民寄宿学校での虐待
 ▼イエスの祖父母の記念日=高齢者を敬うだけでなく手渡されたものを伝える
 ▼聖アンナの湖を訪問=先住民の巡礼者と共に癒やしの岸辺で調和祈る
▼2022年度第1回臨時司教総会=シノドス提出文書承認
 
 =KiriShin(8月11日)=http://www.kirishin.com
▼旧・統一協会元信者が証言=「本質は変わっていない」
▼"キリスト教会の責任は大きい"=「原理研究会」での極貧生活を振り返る
▼加藤智大さんの死刑執行に抗議声明相次ぐ
▼安倍元首相の「国葬」にも撤回求めて、さらなる抗議
▼ヨルダン国王とイスラエル首相=パレスチナ国創設へ意見交換
 
 =クリスチャン新聞(8月14日)=http://クリスチャン新聞.com
▼紛争の影響受ける子どもたち~最も小さい者たちと共に=教育機会確保は平和構築の種=JECA全国社会委員会=WVJとコラボでオンラインイベント
▼奉仕の経験 等身大で共有=20~30代のために賛美・礼拝奉仕連続講座=若者励ます「IG:NIGHT」賛美グループ3組が協力開催
▼沖縄戦「集団自決」を証言=金城重明氏逝去
▼安倍元首相「国葬」に反対=改革派
▼ゴスペル通してDV撲滅=大阪でも「オレンジゴスペル」

月別の記事一覧