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世界キリスト教情報 第1368信(2017.04.10)

  • エジプトのコプト教会連続爆発、『イスラム国』が犯行声明
  • エジプトの教会連続爆発は「卑劣なテロ」と国連安保理
  • 南スーダン戦闘で市民6000人以上が避難
  • ロシア政府が『エホバの証人』を「過激主義団体」に指定へ
  • 米でオルガンの背後に謎の女性像発見
  • ≪メディア展望≫

 

◎エジプトのコプト教会連続爆発、『イスラム国』が犯行声明

 【CJC】エジプト北部ガルビーヤ県の県都タンタと地中海沿岸のアレクサンドリアで4月9日、コプト教会で相次いで爆発が起き、少なくとも44人が死亡、100人以上が負傷した。過激派組織『イスラム国』が犯行声明を出した。

 最初の爆発はカイロの北約100キロにあるタンタの聖ゲオルギオス教会で発生。礼拝堂の座席の下に仕掛けられた爆弾が爆発し、27人が死亡、78人が負傷した。

 数時間後、アレクサンドリアの聖マルコ大聖堂前での自爆テロでは、17人が死亡、48人が負傷した。着衣に爆弾を仕掛けた男が教会へ入ろうとして警官に呼び止められ、自爆した。死者の中には男女少なくとも1人ずつの警官が含まれているという。

 コプト教会の最高指導者、タワドロス2世教皇は大聖堂内でミサに列席していたが、無事だった。

 『イスラム国』は、系列メディアを通じて同組織の戦闘員2人が自爆攻撃を行ったと表明し、今後もテロを繰り返す可能性を示唆した。

 アブドル・ファッター・アル・シシ大統領は、今後3カ月の非常事態宣言に向けて法的手続きを取ると表明した。また主要施設などの安全確保で警察を援護するため、軍の部隊を直ちに動員するよう命じた。

 シシ大統領は3日、米国のドナルド・トランプ大統領を訪問。両国間がイスラム過激派のテロ対策などで、連携を強化する考えを強調するなどと述べていた。

 米国務省は犯行を非難する声明を出し、エジプトへの支援を改めて表明した。

 28、29日にエジプトを訪問する予定の教皇フランシスコは、ただちにコプト教徒とすべてのエジプト人に、哀悼の意を表明した。

 コプト教徒はエジプト人口の約1割ほどを占める少数派。ムバラク政権が崩壊した2011年以降、迫害や差別が深刻化している。昨年12月には首都カイロのコプト教会がテロ攻撃を受け、25人の死者が出ていた。


◎エジプトの教会連続爆発は「卑劣なテロ」と安保理

 【CJC】国連安全保障理事会は4月9日、エジプト北部のコプト教の教会で起きた連続爆発について「凶悪で卑劣なテロ行為を最も強い言葉で非難する」との報道声明を発表した。

 声明は、被害者の家族やエジプト政府に哀悼の意を表し、テロに関与した人物に法の裁きを受けさせる必要性を強調している。


◎南スーダン戦闘で市民6000人以上が避難

 【CJC】AFP通信によると南スーダン南部エクアトリア地方のパジョクで4月3日に政府軍と反政府勢力による戦闘が発生、以来4日間ですでに6000人以上が避難していることが分かった。避難民らは政府軍が市民を虐殺していると話している。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が7日に声明を発表、明らかにした。

 声明によれば、戦闘発生以来、隣国ウガンダ北部ラムォ県に逃げ込んだ人々は6000人以上に上っている。武装グループが幹線道路を封鎖しているため、低木地帯に身を隠しながらウガンダを目指している人々も多数いるという。また「最近の衝突から逃げてきた人々は、町が南スーダン軍の無差別攻撃に遭っていると主張している」という。

 英国国教会のバーナード・オリンガ主教は135人前後の市民が殺害されたと報告しているが、独自検証は困難と見られる。

 一方、南スーダン政府のマイケル・マクエイ情報相は、「反政府勢力に掌握されているパジョクに政府軍を派遣したところ戦闘が発生し、反政府勢力と行動を共にしていた市民も逃走を余儀なくされた」と、政府軍がパジョクを攻撃したことを認めた。


◎ロシア政府が『エホバの証人』を「過激主義団体」に指定へ

 【CJC】ロシアの最高裁判所は、宗教団体『エホバの証人』の活動を禁じ、同団体の過激主義団体指定を求める政府の訴えを審理している。ハフィントン・ポスト(日本語版)が4月8日報じた。

 ロシア司法省は、サンクトペテルブルク近郊にある『エホバの証人』ロシア支部を1年前から捜査、同団体が過激主義を禁じる法律に違反していると断定した。『エホバの証人』が「過激主義的な」小冊子を配布したと非難し、国内に400近くある同団体を「解散させる」べきとの判断を下した。

 『エホバの証人』側は、司法省に対して反訴し、この措置が非合法だと訴えた。また信者たちが政治的な抑圧を受けていることを認めてほしいと裁判所に求めた。ロシアの国営通信者RAPSIによると、最高裁判所はこの措置が政治的抑圧には当たらないとして5日、訴えを退けた。

 司法省は、『エホバの証人』のあらゆる宗教活動を国内で完全禁止にするよう3月15日に提訴した。『エホバの証人』側は「法に従う非暴力的な市民をテロリストのように訴追するのは、明らかに過激活動対策法の誤った適用だ。このような措置は完全に誤った見方によるものだ」と主張していた。

 この数年、ロシア政府は集会に罰金を科し、時に反政府感情を煽っているとして宗教指導者を逮捕するなどして、『エホバの証人』を厳しく取り締まってきた。

 米国の『国際宗教自由委員会』(USCIRF)議長トーマス・J・リース氏(イエズス会司祭)は、「ロシア政府の今回の措置は、同国内での『エホバの証人』の法的存在を抹消することを目的としているようだ。USCIRFは、この平和的な宗教団体に対する弾圧を止めるよう、ロシア政府に要請する」と声明で述べている。


◎米でオルガンの背後に謎の女性像発見

 【CJC】米ロードアイランド州ニューポートにある170年前に建造された聖母マリア教会でこのほど、巨大パイプオルガンの背後の壁に彫られた女性の肖像が見つかり、この女性が誰かを巡って諸説が飛び交っている。『CNN』が報じた。

 肖像が見つかった教会は、1848年に建造され、1852年から使われてきた。CNN系列局のWPRIによれば、修復作業のため巨大なパイプオルガンを撤去したところ、聖歌隊席の両端に刻まれた1対の女性の横顔が現れたという。

 地元紙ニューポート・デイリー・ニュースによれば、教会には1855年から1958年にかけて3台のオルガンが設置された。初期のオルガンの方が小さかったことから、女性の肖像が見えていた可能性もある。

 同教会は、ジョン・F・ケネディ元大統領が1953年にジャクリーン夫人と結婚式を挙げたことでも知られる。


《メディア展望》

 =カトリック新聞(4月9日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/
★教皇フランシスコ、国連会議に核兵器廃絶呼び掛ける
★コンゴ司教団=与野党交渉仲介を断念=現職大統領が居座る
★「希望は非論理的」=教皇、一般謁見で講話
★イエズス会=移住者の状況紹介=東アジア代表者ら東京でシンポ
★ネラン神父しのぶ=真生会館で追悼ミサ=東京

 

 =キリスト新聞(4月8日)=http://www.kirishin.com
★「保育」の使命続けよう=カトリックの幼稚園からルーテルの保育園に
★人々の心支える宗教者の社会活動=日本宗教連盟セミナーで現場から報告
★内心の自由奪う「共謀罪」に反対=宗教者が参議院議員会館で緊急集会
★〝怒れるマグマ〟タノヴィッチ作品連続公開=『汚れたミルク』『サラエヴォの銃声』
★聖墳墓教会の「イエス・キリストの墓」=修復終え一般公開

 

 =クリスチャン新聞(4月9日)=http://クリスチャン新聞.com
★教会は「居場所」になりうるか=小児科医・田中哲氏が講演
★南三陸に教会献堂=ボランティアハウスから展開
★宗教学者 島薗進氏講演 「国体」回帰を警戒
★第17回国家晩餐祈祷会で大川従道氏=心合わせて祈る時墓は動く
★日本聖書協会聖書事業懇談会=京都・埼玉=新翻訳編集委員=必要性、魅力を講演

 
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