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世界キリスト教情報 第1372信(2017.05.08)

  • 北朝鮮が米国人男性を「敵対的行為」容疑で拘束
  • 2017年度のテンプルトン賞は哲学者A・プランティンガ氏
  • 教皇が一般接見でエジプト訪問振り返る
  • 広島県の湯崎英彦知事が教皇に広島訪問招請
  • 広島県知事、バチカンでパロリン国務長官と核廃絶に向けた連携協議
  • 教皇がトランプ大統領と会見へ
  • バチカンがミャンマーと国交樹立へ
  • 教会による選挙運動容易に、トランプ氏が大統領令
  • アルゼンチンで虐待疑いの日本人修道女逮捕
  • ≪メディア展望≫

 

◎北朝鮮が米国人男性を「敵対的行為」容疑で拘束

 【CJC】北朝鮮は5月6日、平壌科学技術大学に勤務するキム・ハクソンという名前の米国人男性を国家に対する「敵対的行為」の容疑で拘束したと発表した。英BBC放送(日本語電子版)が報じた。北朝鮮が拘束した米国人はこれで4人となる。

 北朝鮮の国営朝鮮中央通信は、「所轄の機関」がキム・ハクソンさんの容疑に関する「詳細な捜査を実施している」としたが、詳しい内容は明らかにしていない。

 ロイター通信によると、自らをキリスト教の宣教師だと名乗っていたキム・ハクソンさんは、平壌科学技術大学で実験的な農業を始めるつもりだとインターネットに投稿していた。

 北朝鮮は4月下旬に、平壌科学技術大学に教授として招聘(しょうへい)されていたキム・サンドクさんを拘束したほか、昨年には米国人学生のオットー・ワームビア受刑者と韓国系米国人のキム・ドンチョル受刑者に労働教化刑を言い渡している。

 平壌科学技術大学は、主に北朝鮮のエリート層の子女が教育を受ける。2010年に創設され、運営資金の大半は米国と韓国のキリスト教慈善団体が拠出している。大学では複数の外国人が教えていると見られる。


◎2017年度のテンプルトン賞は哲学者A・プランティンガ氏

 【CJC】米ジョン・テンプルトン財団は、2017年度のテンプルトン賞は米国の哲学者アルヴィン・プランティンガ氏に授与すると4月25日発表した。

 同賞は米国の投資家ジョン・テンプルトンが1973年に創設した賞。宗教間の対話・交流に貢献した宗教者・思想家・運動家等に贈られるもので、宗教分野のノーベル賞とも呼ばれる。賞金はノーベル賞に匹敵するように設定され、110万ポンド(約1億6000万円)と、個人を対象にした単年度の賞としては世界最高額を維持しているとされる。

 これまでマザーテレサ、デズモンド・ツツ大司教、ダライラマなど46人の受賞者を出しており、プランティンガ氏は47人目。

 「テンプルトン賞を受け取ることを光栄に思う。哲学の分野は大きな変革が進んでいるが、それに参画したことは大きな喜びだ」というプランティンガ氏。改革派(カルヴァン派)のキリスト者としての信仰を堅持したまま哲学を用いて護教論を展開する『改革派認識論』は多くの議論を呼び起こした。


◎教皇が一般接見でエジプト訪問振り返る

 【CJC】教皇フランシスコは5月3日、バチカン(ローマ教皇庁)で水曜恒例の一般接見を行った。今回教皇は先日のエジプト訪問についても語った。バチカン放送(日本語電子版)が報じた。

 教皇は、紛争やテロに苦しむエジプトと同地域のために、この訪問が「平和のしるし」としてよりよい形で行われたことに、すべての関係者に感謝を表した。

 訪問初日にイスラム・スンニ派の最古にして最高の教育機関、アル=アズハル大学を訪れたことに触れた教皇は、同大学訪問の目的はキリスト教徒とイスラム教徒の対話、そして世界平和の推進にあったと述べた。

 同大学で行われた『平和のための国際会議』で、教皇はエジプトの歴史を「文明の地と、契約の地」という観点から考察し、平和を構築する上で、文明と教育、そして神と人間の契約が基礎となることを説いたと紹介した。

 さらに教皇は、コプト正教会のタワドロス2世との出会いで、完全な一致に向けた両教会の歩みと努力を共同宣言で確認すると共に、コプト正教会を襲った最近のテロによる殉教者たちのために、コンスタンティノポリ総主教ら、キリスト教諸教会代表者らとエキュメニカルな祈りを捧げたと報告した。


◎広島県の湯崎英彦知事が教皇に広島訪問招請

 【CJC】広島県の湯崎英彦知事は5月3日、バチカン(ローマ教皇庁)のサンピエトロ広場で行われた水曜恒例の一般接見に参列した。その際に知事は教皇に広島訪問を招請した。共同通信によると、知事は「広島に来ていただき、平和のメッセージを世界に向けて発信してもらいたい」と教皇に直接伝えた。

 知事は謁見後「広島は復興と希望、平和の象徴であり、教皇が来ることで世界が注目し、みんなが核兵器廃絶について考えるきっかけになる」と語った。

 
◎広島県知事、バチカンでパロリン国務長官と核廃絶に向けた連携協議

 【CJC】広島県の湯崎英彦知事は5月3日午後、バチカン(ローマ教皇庁)でピエトロ・パロリン国務長官と面会し、核兵器廃絶に向けた連携などについて協議した。共同通信が報じた。

 湯崎知事は同日午前、バチカンのサンピエトロ広場で行われた教皇フランシスコの一般接見にも参列し、教皇に広島訪問を招請している。


◎教皇がトランプ大統領と会見へ

 【CJC】バチカン(ローマ教皇庁)は5月4日、教皇フランシスコが24日午前にバチカンで米国のドナルド・トランプ大統領と会談すると発表した。

 トランプ氏は、ピエトロ・パロリン国務長官らとも会見する。

 教皇は4月29日、エジプト訪問からの帰路、特別機内での記者会見で、会見に前向きの姿勢を見せていた。

 教皇は昨年2月、米大統領選で共和党の候補指名争いをリードしていたトランプ氏が、メキシコ国境沿いに壁を建設すると主張していたことに、「橋ではなく壁を築くことばかり考える人は、キリスト者ではない」と述べ、トランプ氏が猛反発した経緯がある。??


◎バチカンがミャンマーと国交樹立へ

 【CJC】教皇フランシスは5月4日、ミャンマー連邦共和国のアウンサン・スーチー国家最高顧問と私的接見を行った。接見後、バチカン(ローマ教皇庁)とミャンマーは、国交を樹立、相互に外交使節を派遣すると発表した。

 バチカンはこれで183国と外交関係を維持することになる。


◎教会による選挙運動容易に、トランプ氏が大統領令

 【CJC】ドナルド・トランプ米大統領は5月4日、免税措置を受けるキリスト教会など宗教団体に科された政治活動の制限を緩和する大統領令に署名した。トランプ氏を支持する保守的なキリスト教右派向けに大統領選で打ち出した公約実現を目指している。

 大統領令は、宗教団体が選挙運動に一定程度関わっても、非課税措置取り消しといった処分は控えるよう政府機関に命じる内容。

 大統領は署名式で「信仰を持つ人々が標的にされ、いじめられ、沈黙させられるのをこれ以上許さない。教会に声を取り戻す」と強調した。

 民主党支持層の中には教会が過度に政治に関わることへの懸念があり、今後、訴訟に訴える道を探る動きも出そうだ。


◎アルゼンチンで虐待疑いの日本人修道女逮捕

 【CJC】アルゼンチン中部メンドサのカトリック系障がい者施設で聖職者らが未成年者に性的虐待していた疑いが持ち上がり、施設で以前働いていた日本人修道女が5月4日までに共犯者として逮捕された。共同通信が、関係者によるとして伝えるところでは、コサカ・クミコ容疑者(42=漢字不明)。

 コサカ容疑者は4日、メンドサで担当検察官に無罪を主張した。

 2005〜16年、メンドサの耳の不自由な子どもたちのための施設で、聖職者ニコラ・コラディ容疑者(82)ら職員の男5人が4〜17歳の子どもたちに性的虐待を繰り返していた疑いが持たれている。


《メディア展望》

 =カトリック新聞(5月7日・休刊)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/

 

 =キリスト新聞(5月6日)=http://www.kirishin.com
★インディペンデント映画祭で9作品上映=中国返還20年=激動の香港
★「共謀罪」法案の廃案求め=宗教者九条の和が団結呼び掛け
★障がい者への配慮はあるか=カ障連が全小教区に調査
★青学神学科同窓会基督教学会=同学科廃止40年で閉会
★教会と幼稚園が地域巻き込む企画展=松沢資料館で27日まで「賀川豊彦と松澤村」

 

 =クリスチャン新聞(5月7日)=http://クリスチャン新聞.com
★熊本未来笑店街=進もう前へ=御船町で復興祈念パネルディスカッション=何が求められ何をすべきか=誰かを置き去りにしないために
★開拓伝道の聖書的基礎を学ぶ=霊性と一致が世の光に=KDKセミナーで福井誠氏講演
★「最近体の変化が気になりませんか」=教会でストレッチ*カフェ
★Cfan総裁ダニエル・コレンダ氏来日=東京ファイヤーカンファレンス開催
★一粒の麦次々と結実=社会福祉法人三重ベタニヤ=地域密着型特別養護老人ホーム=グレイスホーム

 
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