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世界キリスト教情報 第1404信(2017.12.18)

  • ゼノフォウビア・ポピュリズム・レイシズムと対決へエキュメニカル研究会
  • 教皇が「信教の自由」話し合う福音派指導者と会見
  • 教皇フランシスコ、教皇庁国務省に局を新設
  • パキスタンのキリスト教会で自爆攻撃
  • 「エルサレム問題」にキリスト生誕地ベツレヘムで抗議集会
  • 『聖書同盟』が英女王迎え150周年記念礼拝
  • インドでクリスマスの聖歌隊を拘束、強制改宗の疑い
  • 米福音派神学者R・C・スプロール氏死去
  • 米キリスト教音楽企業『CCMG』のハーン社長兼CEO死去
  • ≪メディア展望≫

 

◎ゼノフォウビア・ポピュリズム・レイシズムと対決へエキュメニカル研究会

 【CJC】今日、世界を覆う「ゼノフォウビア・ポピュリズム・レイシズム」に対決するため、WCC(世界教会協議会)とバチカン(ローマ教皇庁)『人間開発のための部署』、同『キリスト教一致推進評議会』が協働して国際的なエキュメニカル研究会をローマで12月13日から15日まで開催した。

 研究会は、2018年5月22〜23日に世界会議の開催を計画している。

 研究会参加者は、未来の共同の努力を形成する方向で対話した。「会議はゼノフォウビアについてのより深い理解とそれに呼応するポピュリズムの高まりを、特にグローバルな移住と難民の危機に関連付けて行った」と、WCCのオラフ・フィクセ=トゥベイト総幹事は指摘、参加者が問題の複雑さを留意していたと付け加えた。

 トゥベイト総幹事は、5月の世界会議は、この分析を深め、互いの経験から学ぶことになるが、すべての善意の人々との関係を作り上げることによりこのメッセージを共有する戦略を作成することでもある、と締めくくった。

 『人間開発のための部署』長官のピーター・コドボ・アピア・タークソン枢機卿は、ヒューマニティを普遍的な兄弟関係(ブラザーシップ)に誘導するためキリスト者が召されている、と語った。


◎教皇が「信教の自由」話し合う福音派指導者と会見

 【CJC】バチカン放送によると、教皇フランシスコは12月14日、カトリック教会との協力密接化を協議するためローマを訪問中の世界福音同盟(WEA)指導者と会見した。

 WEAは、世界129国に信徒6億人以上を擁している。WEAの総幹事エフライム・テンデロ監督に率いられた訪問団は、教皇庁キリスト教一致推進評議会と特に「信教の自由」を中心に話し合うことになっている。

 エフライム監督は教皇に、信教の自由を保護するため、聖書配布の推進や社会正義に関する諸問題を協議することで「より密接な提携」へ進むよう呼び掛けた。


◎教皇フランシスコ、教皇庁国務省に局を新設

 【CJC】教皇フランシスコは、バチカン(ローマ教皇庁)国務省に、新しい局を設立した。バチカン放送(日本語電子版)が報じた。

 国務省内の「総務局」と「外務局」に並ぶ、第三の局となるもので、「教皇庁外交官人事局」(仮訳)と呼ばれる。

 現在、国務省内にある教皇使節代表部を強化し、国務省所属の局として設立され、教皇使節代表(現代表=ヤン・ロメオ・パウロウスキ大司教)が、新局長となる。

 同局の新設の目的は、教皇と国務省の責任者らのバチカンの外交官に対する関心と寄り添いを表すことにある。これによって教皇使節代表は、各国のバチカン大使館を定期的に視察することができるようになる。

 この第三局は、教皇庁の外交官に関連する問題だけに関わり、例えば、その人選、初期および長期の育成、外交官の生活および勤務環境などを取り扱う。


◎パキスタンのキリスト教会で自爆攻撃

 【CJC】パキスタン南西部バルチスタン州の州都クエッタで12月17日、礼拝中だった『ベテル記念メソジスト教会』で自爆攻撃があり、少なくとも8人が死亡、重軽傷50人以上を出した。この襲撃について、イスラム過激派組織『イスラム国』が傘下の『AMAQ通信』を通じ、「キリスト教徒を狙った」と短い犯行声明を出した。

 クリスマスを控え、同日の礼拝には通常出席者の約250人を大幅に上回る約400人が参列していたという。

 自爆犯は2人で、1人は教会の外で警察に撃たれたが、もう1人は正面の扉から教会の中に入り自爆した。

 イランおよびアフガニスタンと国境を接するバルチスタン州はイスラム過激派や分離独立派による攻撃が絶えない。


◎「エルサレム問題」にキリスト生誕地ベツレヘムで抗議集会

 【CJC】米ドナルド・トランプ政権がエルサレムをイスラエルの首都と認めたことを受け、イエス・キリストの生誕地とされるパレスチナ暫定自治区のベツレヘムでは、クリスマスを控え、抗議集会が開かれるなど緊張した空気に覆われた。

 パレスチナ暫定自治区では、12月17日もガザ地区など各地でトランプ大統領に抗議する活動が続いており、デモ隊とイスラエル軍との衝突では、負傷者が68人出た、とパレスチナの赤十字組織にあたる『赤新月社』が明らかにした。

 ベツレヘムは例年クリスマスをキリスト生誕の地で迎えようという外国人観光客でにぎわうが、ことしは客足が遠のいている。『聖誕教会』の前では、米国に対する抗議集会が開かれ、ろうそくを手にした参加者が「パレスチナに自由を」などと気勢を上げた。

 20日には米国のマイク・ペンス副大統領がエルサレム訪問の予定で、パレスチナ側は抗議活動を強める、としており、イスラエル軍との衝突がさらに拡大することも懸念される。


◎『聖書同盟』が英女王迎え150周年記念礼拝

 【CJC】英国で始まった超教派の国際伝道団体『聖書同盟』(SU)は12月6日、創立150周年記念礼拝を、エリザベス女王(91)を迎え行った。国内通信社『PA』などが報じた。

 ロンドン北部イズリントンにある英国国教会セント・メアリー教会で行われた記念礼拝では、ダラム教区のポール・バトラー主教が説教した。

 女王は、セント・メアリー教会のサイモン・ハーベイ牧師、『聖書同盟』英国ディレクターのティム・ヘイスティスミス牧師、クラシック歌手のキャサリン・ジェンキンスなど数百人と共に1時間に及ぶ礼拝に参加した。

 礼拝では女優フローラ・ベンジャミンが祈りをささげ、セント・メアリー小学校の聖歌隊による特別賛美が披露された。

 礼拝は、公営放送BBSが賛美歌番組で放映するため録画した。

 『聖書同盟』は1867年、伝道熱心な青年ジョサイア・スパイアーズが、イズリントンにあった家の一室で15人の子どもたちに、分かりやすい方法でイエス・キリストを伝えたことから始まった。運動は現在、日本など140カ国以上に広がっている。


◎インドでクリスマスの聖歌隊を拘束、強制改宗の疑い

 【CJC】共同通信が、大手紙『タイムズ・オブ・インディア』などの報道によるとして伝えるところでは、インド中部マディヤプラデシュ州サトナの警察が12月15日までに、クリスマス聖歌を歌っていたカトリック教会の神父や神学生ら32人を拘束した。

 インドのキリスト教徒は約2%。聖歌隊が住民にイエス・キリストの崇拝などを迫ったと疑われ、ヒンズー至上主義者らと争いになっていたという。

 インドでは近年、ヒンズー至上主義が高まり、イスラム教徒ら少数派への迫害が懸念されている。今回の拘束に際し、警察署に駐車していた聖歌隊関係者の車が、ヒンズー至上主義者らによって放火されたとみられる事件もあった。


◎米福音派神学者R・C・スプロール氏死去

 【CJC】米福音派『長老教会』(PCA)のロバート・チャールズ・スプロール牧師が12月14日、気道障害で死去した。1939年2月13日生まれ。78歳。

 カルヴァン主義の神学者として知られる。フロリダ州サンフォードの『セント・アンドリュース・チャペル』担任教師。国際的なキリスト教教育プログラムを手掛けている『リゴニア・ミニストリーズ』の創始者、現会長。リゴニア聖書神学大学、改革聖書大学学長。

 著書も90冊を数える。邦訳書に『何からの救いなのか:神の恵みの奥義』 (いのちのことば社)、『非キリスト教的思想入門』 (いのちのことば社)など。


◎米キリスト教音楽企業『CCMG』のハーン社長兼CEO死去

 【CJC】芸能専門メディア『バラエティ』報道として米アシスト通信は、『キャピトル・クリスチャン・ミュージック・グループ』(CCMG)のウイリアム・レイ・ハーン社長兼CEOが12月10日、ナッシュビルで死去した、と伝えている。58歳。

 ハーン氏は、CCMGを世界的に有力なキリスト教音楽企業に育て上げた。所有している「レーベル」で発売される演奏家には、クリス・トムリン、エミー・グラント、ヒルソング・ユナイテッドなどがいる。


《メディア展望》

 =カトリック新聞(12月17日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/
★那覇教区に新司教=教皇=ウェイン・バーント神父を任命
★教皇「深い懸念」を表明=米大統領のエルサレム首都認定
★教皇の機上記者会見=核抑止力は道義的に限界
★日本カトリック障害者連絡協議会=「優生思想」に対抗する「福音的生き方」学び直す=第13回研修セミナー=相模原事件受け、講演と分かち合い
★日本カトリック信徒宣教者会=カンボジアに宣教へ=福島・松木町教会出身 =洞江有実子さん派遣式

 

 =KiriShin(12月25日特別号)=http://www/kirishin.com
★長崎で"分裂と対立乗り越え、交わりと共生へ"=日本福音ルーテル教会・日本カトリック司教協議会=共同主催のシンポ・礼拝に1300人
★説教塾30周年で公開シンポ="説教で神の臨在示すのが使命"
★在日大韓基督教会・日キ教会=宣教協約締結20周年で記念集会
★カザンザキス没後60周年=京大で市民フォーラム
★ホーリネス100周年=12教団が記念集会を共催

 

 =クリスチャン新聞(12月24日・31日)=http://クリスチャン新聞.com
★"新しい皮袋"なりつづけて=教会増殖とリーダー育成に傾注
★ラグビーW杯、東京五輪に向け準備活動=2019年、2020年は伝道の好機
★故郷の家東京=開設1周年=「お年寄りにオンドルを」=金星煥チャリティーコンサート開催
★米軍ヘリ部品落下=教会附属保育園嘆願=バプ連理事会抗議
★熊本県益城町仮設住宅でキャンドルイベント=小さくても心の癒しに

 
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