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世界キリスト教情報

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世界キリスト教情報 第1413信(2018.02.19)

  • バチカンが中国任命司教を認定か
  • 「教皇は中国の実情知らぬ」と香港の陳日君・枢機卿が記者会見
  • 名誉教皇ベネディクト16世は「家」へ向かう巡礼の途上に
  • ロシア南部で正教徒らに銃乱射、5人死亡
  • 「灰の水曜日」とバレンタインが同じ2月14日に
  • 「ルルドの奇跡」70例目、訪問の修道女が快復
  • 南北テコンドー演武団がソウルで合同公演
  • 教会の尖塔をWiFi接続に利用へ、英政府と国教会が合意
  • 『摂理』教祖の鄭明析が大田刑務所を満期出所
  • ブラザー・アンドリューの夫人コーネリアさん死去
  • ≪メディア展望≫

 

◎バチカンが中国任命司教を認定か

 【CJC】米紙『ウォールストリート・ジャーナル』が2月1日、バチカン(ローマ教皇庁)は中国当局が独自に任命した計7人の司教を認定した、と報じた。バチカン側の公式発表はない。

 バチカンは1951年に中国共産党政権と国交断絶、これまで、バチカンは中国当局任命の聖職者を「違法」と認識してきた。


◎「教皇は中国の実情知らぬ」と香港の陳日君・枢機卿が記者会見

 【CJC】最大の課題となっていた中国国内での司教の任命権について数カ月以内に合意するとの観測が浮上し、バチカン(ローマ教皇庁)は、中国政府公認の『中国天主教(カトリック)愛国会』が教皇の承認を受けずに独自の司教起用に前向きな姿勢を見せるなどの動きも伝えられる中で、香港教区の元司教、陳日君・枢機卿が2月9日、香港で記者会見し、中国とバチカンの接近に強く反対した。

 陳枢機卿は「地下教会の信者には、一定の自由がある。なぜ鳥かごに押し込めるようなことをするのか」と批判した。

 「教皇の周囲が中国の実情を教皇に伝えていない」と語る陳枢機卿は、香港の民主化運動の支持者としても知られる。枢機卿はこの1月バチカンに行き、教皇フランシスコに面会を要望、南米への司牧訪問を控えた教皇との面会が実現はした。しかし教皇の中国への融和姿勢が変わらないことに失望し、「バチカンは中国のカトリック教会を売り渡そうとしている」と批判した。

 教皇フランシスコは2013年の着座以来、イスラム教など他の宗教や宗派との対話路線を掲げる。

 17年12月、バチカンに忠誠を誓ってきた複数の司教に引退を勧告した。中国政府任命の人物に席を譲るよう求めた。また教義に反する妻帯などで、破門宣告を受けていた天主教愛国会の幹部らの赦免も検討しているという。


◎名誉教皇ベネディクト16世は「家」へ向かう巡礼の途上に

 【CJC】高齢のためローマ教皇を生前退位して名誉教皇となったベネディクト16世(90)が、このほどイタリアの新聞『コリエーレ・デラ・セラ』の取材に応じ、異例の談話を発表した。自身の近況について「『家』へ向かう巡礼の途上にいる」と記している。

 同紙は、この4月16日に91歳を迎える名誉教皇の近況を尋ねる声が読者から寄せられたことを受け、ベネディクト16世にコメントを求めていた。

 ベネディクト16世は2013年に教皇を生前退位し、その後はバチカンで静かに暮らしている。

 兄のゲオルグ・ラッツィンガー神父(94)が独週刊誌『ノイエ・ポスト』2月14日付けに語ったところでは、ベネディクト16世はかねて神経疾患に悩まされており、車椅子に頼る頻度も増している。心臓麻痺の恐れもあるという。


◎ロシア南部で正教徒らに銃乱射、5人死亡

 【CJC】ロシア南部のダゲスタン共和国のキズリャルで2月18日夕、男がマースレニツァ祭りの奉神礼後に教会を出ていた正教徒らに向かって男が銃を乱射し、これまでに少なくとも5人が死亡した。

 ロシアの『スプートニク』通信によると、犯行はテロ組織に付属しない地元住人のハリル・ハリロフ(22)容疑者が行った。18日午後4時半にハリロフ容疑者は猟銃で正教徒らに発砲した。ハリロフ容疑者はロシアの治安機関により殺害された。

 過激派組織『イスラム国』系の情報サイト『アーマーク通信』が犯行を行ったと主張する声明を発表している。

 ダゲスタン共和国はチェチェン共和国と隣接、ロシアとチェチェンとの2回の紛争以降、イスラム過激主義者らが国内に流入したと伝えられている。


◎「灰の水曜日」とバレンタインが同じ2月14日に

 【CJC】今年2018年は「四旬節」の始まりである「灰の水曜日」が、バレンタインデーと重なる2月14日に当たった。断食を務めたキリスト者もいれば、チョコレートやシャンパンに心奪われた信者も居られよう。このような事は第二次大戦時代の1945年以来という。

 「四旬節」は復活祭まで46日間にわたる準備期間で、キリスト教各派は信者に、食事を抑制する断食(大斎)や改心、一層の慈善活動などの奉献を求めている。

 教会暦上の重なりはさまざま。アイルランド系住民の多い米国のカトリック教会では、肉食を避ける小斎が求められる四旬節期間中の毎金曜日が3月17日の聖パトリック祭と重なった場合、例外的に伝統食のコンビーフとキャベツを食べても良いとされてきた。しかし今回はそうした例外は適用されないようだ。

 今年の復活祭は4月1日。ということは「エープリルフール」とも重なっている。「だからどうなの」と言われても困るが...。


◎「ルルドの奇跡」70例目、訪問の修道女が快復

 【CJC】フランス南西部のルルドを訪ねた後に坐骨神経痛に伴う長年の歩行困難から快復したカトリック修道女の例が先週、居住教区の司教により、ルルド70例目の奇跡と認定された。快復に対する医学的な説明がつかないとの医師団の判断を受けたもの。ロイター通信が報じた。

 修道女はベルナデット・モリオーさん(78)。人生の半分余りにわたって坐骨神経症に伴う歩行困難に苦しみ、長年鎮痛のため多量のモルヒネを常用していた。

 モリオーさんは13日、2008年7月にルルドを訪ねた数日後、圧倒的に強烈な健康感がみなぎったと述懐。長年曲がったままだった足の添え木を外して足を延ばし、普通に歩き始めたと説明した。

 「添え木を外すようにと声が聞こえた。信仰の証としてはずしてみたところ、驚いたことに足がまっすぐ伸び、まったく痛みを感じずに動くことができた。私は、大泣きした。翌日には森で5キロ歩いた」とモリオーさん。


◎南北テコンドー演武団がソウルで合同公演

 【CJC】平昌冬季五輪の開会式前に、韓国と北朝鮮のテコンドー演武団がソウルで合同公演を行い、平和のメッセージを伝えた。

 韓国の聯合ニュースによると、五輪開会式に出席したバチカン(ローマ教皇庁)代表団が南北のテコンドー演武団に、6月にバチカンで合同公演を行うことを提案したことから、6月に再び公演が行われる可能性も出てきた。

 韓国主導の世界テコンドー連盟(WT)に所属する演武団と、北朝鮮主導の国際テコンドー連盟(ITF)所属の演武団は2月12日午後、ソウル市庁多目的ホールで演武を披露した。両演武団による公演は9日に行った五輪開会式の事前公演、10日に行った江原道束草市での公演に続き3回目。

 北朝鮮の演武団は14日にソウル・MBC本社のホールで公演を行い、15日に陸路で北朝鮮に戻る。


◎教会の尖塔をWiFi接続に利用へ、英政府と国教会が合意

 【CJC】英政府と英国国教会は2月18日、ブロードバンドや携帯電話、WiFiの各地での接続性を高めるため、尖塔などの教会施設を利用することで合意したと明らかにした。

 AFP通信の報道によると、デジタル・文化・メディア・スポーツ相のマット・ハンコック氏は今回の合意について、「15世紀の建物でも英国が未来に適合する助けとなることができる」と意義を強調した。

 英国国教会は教会全体のおよそ65%、さらには1万6000棟の関連施設を地方に有しており、主要なデジタルインフラとして理想的な通信局になりうると見られていた。

 すでに現在、教会の尖塔や施設に設置された無線送信機からアンテナやファイバーケーブルなどを経由し、120以上のブロードバンドや携帯電話のサービスが提供されている。

 イングランド南東部チェルムスフォードでブロードバンド接続に協力しているスティーブン・コットレル主教は、「特に地方の教会は常にコミュニティーの拠点としての役割を担ってきた」と指摘。また、教会が通信接続の向上に寄与することは地方が直面する大きな二つの課題である「孤立化」と「持続可能性」への取り組みにも役立つと強調した。


◎『摂理』教祖の鄭明析が大田刑務所を満期出所

 【CJC】信徒への性的暴行で有罪判決を受けた韓国の新宗教『摂理』(キリスト教福音宣教会)の教祖・鄭明析が2月18日、大田刑務所を満期出所した。

 韓国メディア『ニュース・NJОY』によると、鄭明析の側近10人余りが18日早朝から大田刑務所前で待機、午前9時20分頃、鄭明析が出所した。

 通常、刑期終了者の釈放は午前5時から行われるが、性犯罪者の場合は保護観察所の職員が電子足輪をつけるため通常よりも遅くなるという。

 鄭明析は側近らが大田刑務所の門の内側に待機させていた車にすぐに乗りこんだ。『ニュース・NJОY』の記者が鄭明析に駆け寄り「性的暴行の被害者に謝罪する意思は無いか」と尋ねたところ、鄭明析は驚いた顔をし、慌てて車に乗り込んだという。

 鄭明析を乗せた車とそれに続く側近らの車は、『摂理』本部がある忠清南道錦山郡の月明洞(ウォルミョンドン)へ向かった。


◎ブラザー・アンドリューの夫人コーネリアさん死去

 【CJC】宣教通信『アシスト・ニュース』によると、キリスト教迫害監視団体『オープン・ドアーズ』の創始者ブラザー・アンドリューの夫人コーネリア・ヴァンデル・ビジル(愛称コリー)さんが1月23日、オランダで死去した。86歳。1931年3月生まれ。


《メディア展望》

 =カトリック新聞(2月18日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/
★教皇「四旬節メッセージ」=偽預言者を見分ける時
★教皇の一般謁見講話=説教ははっきりと短く
★教皇、奉献生活者に=いつも「出会い」に心を開いて=「スマホより兄弟姉妹を」
★高山右近列福から1年=各地で記念のミサ
★途上国で教育支援に尽力=「国境なき子どもたち」20周年=「今」の出会いがつくる「未来」

 

 =KiriShin(2月11日・既報)=http://www.kirishin.com

 

 =クリスチャン新聞(2月18日)=http://クリスチャン新聞.com
★JIFH=FHバングラデシュと協力=ロヒンギャ難民に緊急支援
★クリスチャントゥデイ=現役スタッフが声明=異端疑惑の説明責任=社長、編集補佐果たさず
★第5回東日本大震災国際神学シンポジウム=取り除くべき7つの形式主義=米フラー神学校・ボルガー准教授が講演
★歴史的なJEF関連神学校合同リトリート=同じ源、志、悩み共有
★鳩山由紀夫元総理「友愛の精神」テーマに講演=「一緒に東アジア共同体実現へ」=第2次アジア韓人CBMC東京大会

 
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・ニュースレター(かつてファクスでお送りしていた時と同様のイメージをPDFにしてEvernoteに掲出しています。壁面展示、とじ込みなどを想定しています)
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