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世界キリスト教情報

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世界キリスト教情報 第1476信(2019.05.06)

  • 教皇がブルガリアと北マケドニア訪問
  • 教皇フランシスコ、新天皇即位にお祝いのメッセージ
  • ブルキナファソ北部でプロテスタント教会襲撃され死者6人
  • スリランカのカトリック教会、ミサ再開を延期
  • スリランカ政府が顔を覆う衣服を禁止=連続爆破事件を受け
  • スリランカが600人を国外追放、200人はイスラム聖職者
  • スリランカ西部で衝突=キリスト教徒とイスラム教徒の対立懸念
  • ドイツで教会員数が20年後には半減も
  • 《メディア展望》

 

◎教皇がブルガリアと北マケドニア訪問

 【CJC】教皇フランシスコは5月5日から7日まで29回目の海外司牧訪問としてブルガリアと北マケドニアを訪れている。

 教皇フランシスコは、ブルガリア訪問を前に、同国の人々に送ったビデオメッセージで、ブルガリアへの訪問を、「信仰と一致と平和のしるしの中に行われる巡礼」であると述べた。

 教皇は、訪問で、ブルガリア正教会の総主教および主教らと出会えることを喜び、正教会関係者と共に、すべてのキリスト者の兄弟的一致への道を歩む上で、主イエスに従うとの意志を表明したい、と語った。

 ブルガリアと北マケドニアへの司牧訪問に5日出発した教皇は、ブルガリアの首都ソフィアから、訪問行事を開始された。

 教皇がブルガリアを訪れるのは、2002年5月のヨハネ・パウロ2世の初訪問以来、教皇フランシスコで2回目。北マケドニアでは、教皇の訪問は、今回が初めて。

 教皇は、5日午前、ローマを出発。現地時間の同日午前、ブルガリアの首都ソフィアの空港に到着、ボイコ・ボリソフ首相の出迎えを受け、民族衣装の子どもたちから花束で歓迎された。

 教皇は、ボリソフ首相と空港内のホールで会見した後、ソフィア市内の大統領官邸にルメン・ラデフ大統領を表敬訪問。次いで、大統領官邸前広場で同国の各界要人に挨拶した。

 この後、エキュメニカルな出会いとして、ブルガリア正教会の聖シノド館で、ネオフィト総主教と聖シノドのメンバーとの会見が行われる。教皇はまた、総主教座大聖堂の聖アレクサンドル・ネフスキー大聖堂を訪問し、私的に祈りを捧げる。

 カトリック共同体との行事としては、聖アレクサンドル・ネフスキー大聖堂前広場での正午のレジーナ・チェリの祈り、午後から市内の広場でのミサを行う。

 ブルガリア訪問2日目の6日午前、教皇はソフィア郊外の難民施設を訪問の後、空路で同国南部ラコヴスキに移動。イエスの聖心教会でのミサと初聖体式、聖ミカエル教会でのカトリック共同体との出会いを行う。

 同日夕方、教皇はソフィアに戻り、ブルガリアの諸宗教代表者らと平和のための集いを主宰する。

 7日早朝、教皇はソフィアの空港での送別式を経て、次の訪問国、北マケドニアへと向かう。

 教皇は、首都スコピエの空港到着後、市内の大統領官邸での歓迎式典に臨み、ギョルギェ・イヴァノフ大統領への表敬、ゾラン・ザーエフ首相との会談、北マケドニアの各界代表との会見を行う。

 同日午前中、教皇はスコピエ市内のマザー・テレサ記念館を訪問。ここで諸宗教指導者や貧しい人々との出会いを持ち、さらに市内の広場でミサを行う。

 午後、教皇は司牧センターで若者たちと、さらに夕方、カテドラルで北マケドニアのカトリック共同体と交流する。訪問を終えた教皇は、同日夜、バチカンに戻る。


◎教皇フランシスコ、新天皇即位にお祝いのメッセージ

 【CJC】教皇フランシスコは、天皇陛下の即位を受け、祝意のメッセージを電報で送った。公営バチカン・ニュースが5月2日報じた。

 教皇は、陛下の即位に、心からのお祝いを述べ、天皇陛下が「お国へのご公務に専念される中で、常に英知と強さの賜物に恵まれますよう、私のお祈りをお約束いたします」と記した。


◎ブルキナファソ北部でプロテスタント教会襲撃され死者6人

 【CJC】西アフリカのブルキナファソ北部サヘル地方スム県のジボ郊外の町で4月28日、日曜礼拝直後にプロテスタント教会が襲撃され、少なくとも死者6人が出た。英BBC放送が報じた。

 犯人はオートバイ7台で襲撃、牧師と2人の息子、礼拝に出席していた教会員3人を射殺した。

 ブルキナファソの宗教分布は、伝統的宗教の信仰者が57%と過半を占め、イスラム教徒31%、キリスト教徒12%とされ、少数派キリスト教徒への憎悪による襲撃が増加している。

 プロテスタント教会主体の連合組織『世界教会協議会』(WCC=本部ジュネーブ)のオラフ・フィクセ=トゥベイト総幹事は、礼拝に集まった人たちが憎悪のしるしとして殺されたことに衝撃を受けたとして、「過激派の暴力と不寛容くじけることなく、コミュニティを変革し、憎悪を超越する愛によって応える」とのメッセージを発表した。


◎スリランカのカトリック教会、ミサ再開を延期

 【CJC】スリランカ・カトリック教会は、新たな爆弾攻撃の懸念があるとして、5月5日に予定していた日曜礼拝ミサの再開を取りやめると発表した。

 コロンボ大司教のマルコム・ランジス枢機卿の広報担当者は2日、教会に対する「2件の攻撃の可能性について具体的な情報」を受け取ったとし、5日のミサの中止が決まったと述べた。

 この広報担当者はAFP通信に、「治安当局の勧告に基づき、どの教会でも日曜ミサを行わないことに決めた」と話した。

 同国のカトリック教会は、復活祭の4月21日に発生し、257人が死亡した連続爆発事件以来、ミサ再開を検討していた。


◎スリランカ政府が顔を覆う衣服を禁止=連続爆破事件を受け

 【CJC】英BBCニュースによると、死者250人以上を出した連続爆破攻撃があったスリランカで4月29日、顔を覆う衣服の着用が禁止された。

 マイトリーパーラ・シリセーナ大統領は、緊急の法律により、制限を実施すると述べた。

 当局は、治安確保が目的だと説明。「身元確認の妨げとなる」いかなる頭部の着衣も認めないとしている。

 今回の措置について、当局はイスラム教徒の女性が着用する全身を覆う「ニカブ」や、頭部を隠す「ブルカ」を特定してはいない。しかし、それらを意図した禁止令との見方が有力。

 スリランカは人口約2100万人のうちの1割弱がイスラム教徒。

 インドのメディア『インディア・トゥデイ』によると、スリランカのイスラム教の指導者たちでつくる団体も、女性たちに顔を覆うのを避けるよう要請しているという。


◎スリランカが600人を国外追放、200人はイスラム聖職者

 【CJC】スリランカ政府は、キリスト教の祝日イースター(復活祭)の4月21日に起きた、地元のイスラム過激派組織によるとされる連続爆発を受けて、外国人600人以上を国外追放した。このうち約200人はイスラム教の聖職者。バジラ・アベイワルダナ内相が5月5日、AFP通信に明らかにした。

 同内相によると、国外追放処分となった聖職者たちは合法的に入国していたが、事件後に行われた取り締まりの最中、ビザ(査証)の失効後も滞在し続けていたことが判明。罰金が科された上、国外追放となった。

 連続爆発では257人が死亡し、500人近くが負傷した。首謀者のイスラム教聖職者は隣国インドを訪れ、過激派らと接触していたとみられる。

 同内相は国外追放者の国籍には触れなかったが、警察によると、事件以降に不法滞在が発覚したのは主にバングラデシュ、インド、パキスタン、モルディブからの入国者たちだったという。

 連続爆発を巡っては中東の過激派組織『イスラム国』が犯行声明を出した。スリランカ政府は『イスラム国』の支援を受けた国内過激派が犯行に及んだとみて、『ナショナル・タウヒード・ジャマア』(NTJ)と『ジャミヤトゥル・ミラトゥ・イブラヒム』(JMI)の2組織を非合法化した。


◎スリランカ西部で衝突=キリスト教徒とイスラム教徒の対立懸念

 【CJC】スリランカ西部ネゴンボで5月5日、住民による衝突があり、地元メディアは、当局が6日朝までの夜間外出禁止令を出し、ソーシャルメディアの利用を制限したと伝えた。

 ネゴンボでは、イスラム過激派によるとみられる4月21日の連続爆破で教会が標的となり100人以上が犠牲となった。スリランカは仏教徒が多数派だが、ネゴンボにはキリスト教徒が多い。当局はキリスト教徒とイスラム教徒の対立に発展しかねないと警戒している。

 連続爆破では最大都市コロンボの高級ホテルやネゴンボの教会など主に6カ所が標的となり、日本人1人を含む計257人が死亡。過激派組織『イスラム国』が犯行声明を出している。


◎ドイツで教会員数が20年後には半減も

 【CJC】ドイツで教会員の数が約20年後の2060年までに49%減少して2270万人に落ち込むとの予想が発表された。

 TRTトルコ通信が、フライブルク大学世代契約研究センターによって行われた調査を伝えたところでは、現在の教会員数約4480万人が2060年までに49%減少すると見込まれているという。

 教会員の減少によって教会が財政難になる可能性も指摘されている。


《メディア展望》

 =カトリック新聞(5月5日・休刊)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/

 

 =KiriShin(5月1日)=http://www.kirishin.com
★復活祭の惨劇=スリランカ 教会やホテルで爆発=死者200人超
★新天皇即位と元号改元に際しバプテスト連盟が「信仰的表明」
★東京関東キリスト者平和の会=天皇「代替わり」に関する声明
★宗教団体の社会貢献活動=認知度や評価は8年で上昇
★日本聖公会が桃山学院教育大に「入学式での君が代斉唱の中止を求める要望書」

 

 =クリスチャン新聞(5月5日)=http://クリスチャン新聞.com
★イースター礼拝が憎悪の標的に=スリランカ爆破テロ=日曜学校にも犠牲者
★国の再生へ努力続ける=「融和の親善大使」エイドリアン・デ・ヴィッサ牧師
★モザンビーク=サイクロン支援呼びかけ=ハンガーゼロ=チャリティコンサートで協力要請
★統一地方選挙でクリスチャン当選者20人超える

 
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