小原克博 On-Line

世界キリスト教情報

世界キリスト教情報

世界キリスト教情報 第1498信(2019.10.07)

  • 教皇のタイと日本訪問の詳細日程をバチカン発表
  • 教皇が枢機卿叙任式、日本ゆかりのルクセンブルク大司教も
  • 教皇、難民生む原因つくっている国々が受け入れ拒否と批判
  • 「世界動物の日」にメキシコ・サポパンの教会で動物たちを祝福
  • ホームレス女性救助を「不潔で気持ち悪い」と英救急隊員拒否
  • 《メディア展望》

 

◎教皇のタイと日本訪問の詳細日程をバチカン発表

 【CJC】今年11月に行われる、教皇フランシスコのタイ王国と日本への公式訪問の具体的なスケジュールがバチカン(ローマ教皇庁)広報局より発表された。公営バチカン・ニュース(日本語版)が報じた。

 教皇フランシスコは、この2カ国の訪問で、タイ王国を11月20日から23日まで、日本を23日から26日まで訪れる。

 教皇の日本訪問の日程は概要次の通り、

 教皇は、タイ王国の首都バンコクを、現地時間23日(土)午前9時半、日本に向け出発、日本時間の同日午後5時半過ぎ、東京・羽田空港に到着。同空港で教皇は歓迎式に臨む。

 この後、教皇は『ローマ法王庁大使館』(東京都千代田区)で、日本のカトリック司教団と会見する。

 24日(日)早朝、教皇は空路で長崎に向かい、午前9時過ぎに長崎空港に到着後、長崎・平和公園の「原爆落下中心地公園」で核兵器をめぐりメッセージを述べる。

 続いて、西坂公園の日本二十六聖人の記念碑を訪れ、殉教者に「オマージュ」を捧げる。教皇は挨拶を述べ、「お告げの祈り」を唱える。

 次いで、教皇は「ビッグNスタジアム」(長崎県営野球場)でミサを司式、説教を行う。

 同日午後4時半頃、教皇は長崎を後に空路、広島へ。広島には午後6時前の到着を予定。

 教皇は、広島市内の平和記念公園で平和のための集いを行い、この中でメッセージを述べる。

 同日夜、教皇は空路、東京に戻る。

 25日(月)、午前中、教皇は東日本大震災被災者との集いを「ベルサール半蔵門」で行う。

 続いて教皇は皇居を訪問、天皇陛下と会見する。

その後、東京カテドラル聖マリア大聖堂で青年との集いに参加、講話を行う。

 午後、教皇は、「東京ドーム」でミサを司式、この中で説教を行う。

 この後、教皇は首相官邸を訪問し安倍晋三首相と会談。同じく官邸で開かれる要人および駐日外交団らとの集いで、教皇は講話を行う。

 26日(火)早朝、教皇は上智大学のクルトゥルハイム礼拝堂で、イエズス会員らと私的にミサを捧げる。次いで、修道会「イエズス会」のSJハウスで、イエズス会員と朝食、病気や高齢の司祭を見舞う。この後、教皇は上智大学を訪問される。

 教皇は、最後の公式行事、羽田空港での送別式を経て、午前11時半過ぎ、日本を後にし、ローマへ向かう。

 教皇は、ローマに現地時間同日午後5時過ぎ到着の予定。


◎教皇が枢機卿叙任式、日本ゆかりのルクセンブルク大司教も

 【CJC】教皇フランシスコは、バチカン(ローマ教皇庁)で開いた公開枢機卿会議で、新枢機卿13人を叙任した。枢機卿はカトリック教会で教皇に次ぐ高位聖職者。

 公営『バチカン・ニュース』によると、このたび枢機卿に叙任されたのは、コンクラーベ(教皇選挙)の投票権を持つ80歳未満の枢機卿10人と、投票権を持たない80歳以上の枢機卿3人の、合計13人。

 これで新枢機卿を加え、枢機卿会のメンバーは、有権枢機卿128人と、非有権枢機卿97人、合わせて225人となった。

 この日叙任された枢機卿の出身大陸・国による内訳は、ヨーロッパ7人(スペイン、ポルトガル、ルクセンブルグ、イタリア、チェコ=旧チェコスロバキア=、英国、リトアニア)、アフリカ3人(コンゴ民主共和国=旧ザイール=、モロッコ、アンゴラ)、中米2人(キューバ、グアテマラ)、アジア1名(インドネシア)。

 新枢機卿の1人、ジャン・クロード・オロリッシュ枢機卿(ルクセンブルグ大司教、イエズス会)は、教皇と同じイエズス会の出身で、上智大学の副学長を務めるなど、合わせて20年以上、日本に滞在し、日本との関係が深いことで知られている。

 オロリッシュ枢機卿は、叙任式に先立ち共同通信の取材に、11月に予定されている教皇の訪日に関し「東アジアの平和の大切さを説く非常に重要な旅となる。日本行きは教皇にとって長年切望してきた夢だった」と述べた。

 現在、枢機卿はヨーロッパの出身者が半数近くを占め、日本人は昨2018年6月就任した前田万葉枢機卿(大阪大司教)の1人。

 NHKは、オロリッシュ枢機卿の就任によって、教皇訪日を前に、日本との関係の深い枢機卿が誕生することになり、日本とバチカンの関係強化につながることが期待されている、と報じた。


◎教皇、難民生む原因つくっている国々が受け入れ拒否と批判

 【CJC】教皇フランシスコは9月29日、カトリック教会の「世界移民・難民の日」に寄せ、自国以外で繰り広げられる戦争のために兵器を製造する国々が、その戦いから逃れてきた難民の受け入れを拒否していると非難した。ロイター通信が報じた。

 教皇は、バチカン(ローマ教皇庁)のサン・ピエトロ広場で4万人を前に行った説教で、戦争と移民の問題を関連付けた。

 教皇は、「戦争が影響するのは世界の一部の地域のみだ。だが、戦争兵器は他の地域で製造・販売されており、こういった地域は同時に、戦闘によって生まれた難民の受け入れを拒否している」と述べた。

 さらに、世界はますます「エリート主義となり、排除された人々に対して残酷になっている」と指摘。社会に根付いている「廃棄の文化」により置き去りにされている人々全員の世話をすることはキリスト者の使命だと述べた

 その後、広場に建造された宗教や時代の異なる多数の移民や難民の姿を表現した彫刻作品を除幕した。

 教皇は移民と難民の擁護を自らの姿勢の中核に据えており、ドナルド・トランプ米大統領や欧州の反移民議員らとしばしば対立している。


◎「世界動物の日」にメキシコ・サポパンの教会で動物たちを祝福

 【CJC】「世界動物の日」の10月4日、メキシコ西部の都市サポパンにある『アッシジの聖フランシスコ教会』では、チワワやインコ、カメなど、さまざまな動物が聖職者から祝福を受けた、とAFP通信が紹介している。

 4日は、この教会の名前の由来となっている動物の守護聖人、アッシジの聖フランシスコの祝日。

 「世界動物の日」は、ドイツの作家兼出版者で、動物愛護に熱心だったハインリヒ・ツィンマーマン(1887~1942)が1925年に始めた。動物の福祉と保護への意識を高めることを目的としている。ツィンマーマンは雑誌『ヒトとイヌ』の出版者。1931年にイタリア・フィレンツェで開かれた「国際動物保護会議」で正式に制定。


◎ホームレス女性救助を「不潔で気持ち悪い」と英救急隊員拒否

 【CJC】救急救命士は"人の命を救いたい"という思いでこの仕事をしているはずが、英ウィルトシャー州チッペナムでホームレス女性の救助に向かった救急隊員は、女性が心不全で苦しんでいたにもかかわらず、隊員は救助せずに引き返したという事態の真相が、ようやく明らかになった。

 昨2018年5月8日、チッペナムの教会駐車場付近で瀕死状態の女性がいると緊急通報があり、救急車が現場に向かった。当時、対応したのはニコラス・ストック救急隊員(41)だった。

 現場に到着したニコラス隊員は、車の後部座席で心不全を起こしていると見られる女性を確認した。女性はホームレスのようで車の中は汚れたビニール袋などが散乱しており、この女性を車から降ろすには後部ドアからは難しく、トランクを開けて対応するしかなかったようだ。

 しかしニコラス隊員は、車の窓から女性を確認しただけで、警察に連絡を入れた後にその場を離れた。女性は警察官が到着した時は既に亡くなっており、後部座席に横たわった状態で発見された。検視の結果、死因は急性アルコール中毒による心不全と見られている。

 ニコラス隊員はこの件で、翌日には上級救急救命士を免職扱いになった。そして今年9月20日に、『保健医療専門職審判所』によって開かれた審理の場で、当時のことが詳しく明かされた。

 現地紙『ブリストル・ポスト』によると、ニコラスは「女性が救命措置を拒否し、その場から立ち去るように言った」と話したという。一方でニコラスは、上司に「車の中に入るつもりは毛頭なかった」と報告していた。

 さらにニコラスが報告した書類には「車の中はホームレスが持っているような袋が散乱し、本当に不潔で気持ちが悪かった。車はアルコール臭がして女性は失禁状態だった」と記載されていたという。

 審判所のギル・マッデン議長は「ニコラスは必要な救命措置を講じることもなく患者を車に放置し、警察が到着する前に現場を離れた」と言い、ニコラスの行為は「明らかに重大な不正行為」として救急救命士のリストから除名されることになった。

 ニコラスは審理の場には出席しておらず、審判所に「二度と連絡はしないでくれ」と電子メールで送り、今後の出席も拒否しているという。


《メディア展望》

 =カトリック新聞(10月6日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/
★教皇=「気候行動サミット」に取り組み強化呼び掛け
★ブラジル司教団=先住民殺害急増を報告
★教皇の外交と「いつくしみ」=顧問役の雑誌編集長 スパダロ神父講演
★横浜=末吉町教会の中国共同体創立10周年で記念ミサ
★「聖書と典礼」ベトナム語版を発行=需要受け、12月分から

 

 =KiriShin(10月1日)=http://www.kirishin.com
★「世界平和願いの祭典」プレイベント=多様な「願い」に心合わせ 築地本願寺に宗教者が集結
★「教会教育フェスティバル」=教派、国境も超え学び深める
★仙台キリスト教連合=合同祈祷集会で天皇の「神格化」危惧
★キリスト教学校教育同盟=「多様性の尊重と共生」めざすことを再確認
★同性愛矯正治療禁止条例無効案=NY市議会議長が議会に提出

 

 =クリスチャン新聞(10月6日)=http://クリスチャン新聞.com
★プロのクリスチャンラガーマン、コーチが証し=イエスの死と復活こそ勝利=各地でラグビーワールドカップ伝道
★福音自由教会70周年記念大会開催=次の一歩へ顔合わせ=全国65教会から750人以上
★千葉県南部被災地で支援活動=日帰り災害支援ボランティア募集
★愛知県=商店街にある大須教会献堂式=カリヨンの鳴る教会へ
★性的指向、性自認矯正治療めぐり=NY議会、禁止条例無効を議論

月別の記事一覧