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世界キリスト教情報

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世界キリスト教情報 第1511信(2020.01.06)(第1部)

  • 中国が2月から「宗教団体の管理措置」条例施行
  • 米、懲役9年の判決を受けた中国人牧師の釈放要求
  • イエズス会誌創刊170周年記念号に教皇が手書きメッセージ
  • 教皇が女性信者の手をたたいた翌日に謝罪
  • 《メディア展望》

 

◎中国が2月から「宗教団体の管理措置」条例施行

 【CJC】カトリック系『アジア・ニュース』が、北京発として報じるところでは、2020年2月1日から、中国では新しく「宗教団体の管理措置」条例が施行される。

 共産党政権が2018年2月に打ち出した「宗教の中国化推進5カ年構想」の総仕上げと見られる。背景には宗教が反体制活動につながることを警戒する習近平国家主席の意向がうかがわれる。

 新条例では、宗教団体が行う活動、集会などは、宗教事務局の承認が必要となる。宗教団体は、「中国共産党指導者を支援するため」宗教団体スタッフと宗教を信じる市民を教育することを通じ、「中国共産党の原則と政策を広める」必要があるとされた。

 「宗教団体の管理措置」は、全国レベルおよび地方レベルの団体の活動、事務組織、活動計画など、6章41条で構成されている。これにより、宗教団体の結成、集会から年次計画や日常活動まで、政府宗教関係部門の承認が必要となる。

 さらに宗教団体の運営関係者は、全信徒が中国共産党への完全服従を支援、促進することが求められている。

 『アジア・ニュース』は、「実際には、宗教信仰が問題なのではない。仏教であれ道教であれ、イスラム教やキリスト教であれ、中国共産党を信じる宗教でなければ認められない」という声も聞こえる、とも伝えている。

◎米、懲役9年の判決を受けた中国人牧師の釈放要求

 【CJC】米国務省のモーガン・オルタガス報道官は12月31日、声明を発表し、中国で非公認のプロテスタント秋雨聖約教会の王怡牧師が、信教の自由を訴える平和的な活動に関連して懲役9年の判決を受けたことを批判した。

 マイク・ポンペオ国務長官はツイッターで「中国政府は王牧師を釈放し、キリスト教徒や他の宗教の信徒への抑圧強化を中止しなければならない」と訴えた。

 国務省によると、中国四川省成都市の裁判所が12月30日、王牧師に、「国家権力を転覆させるために扇動」したとして懲役9年の判決を下した。裁判は非公開だったという。


◎イエズス会誌創刊170周年記念号に教皇が手書きメッセージ

 【CJC】教皇フランシスコは、自らが所属する修道会『イエズス会』が発行する雑誌『ラ・チビルタ・カットリカ』(イタリア語、カトリック文明)創刊170周年記念号に手書きのメッセージを寄せた。2020年1月の最初の号の表紙に掲載される。『バチカン・ニュース』が報じた。

 メッセージ(日本語訳はCJC通信による)は次の通り。

 「170年前、ピオ9世がイエズス会に『ラ・チビルタ・カットリカ』刊行を求めた。以来、同誌は誠実にピオ9世に随伴した。貴誌がわたしにも同じように助けの手を差し伸べてくれることに感謝する」

 「貴誌へのわたしの希望は、神にあってクリエーティブで欲しい。新しい道を探り、雑誌を力づける新たな国際的展望にも感謝する。各ページから、互いに耳を傾け合う多くのフロンティアの声をわたしたちは聞く」

 「言語、憎しみの争い、利己心、偏見に関して洞察力を持とう。とりわけ、浅薄な提案や抽象的な総合に満足することなく、今日の溢れるばかりの不安という挑戦を受け止めてほしい。神はそこでいつも働いておられる」


◎教皇が女性信者の手をたたいた翌日に謝罪

 【CJC】教皇フランシスコは2020年元旦、前日に信者らと交流した際、自分の手をつかんで引っ張った女性の手をたたいたことを謝罪し、「女性に対するいかなる形の暴力」も非難する演説を行った。英語メディアではいち早くAFP通信がその次第を取り上げた。

 教皇はバチカン(市国)で大みそかに集まった信者らにあいさつをした際、女性信者から手を引っ張られ、体勢を崩した。いら立ちをあらわにした?教皇が、女性の手を2度たたいて振りほどく様子を捉えた映像は、ソーシャルメディアで一気に拡散した、とAFP通信。

 教皇は翌日、バチカンでの新年のミサを前に「人は我慢ができなくなることがよくある」と告白。「私にもある。昨日の悪い事例を謝罪する」と語った。

 さらにミサでの演説で教皇は、イエス・キリストが女性から生まれたことに言及し、「女性に対するいかなる形の暴力も、神に対する冒涜(ぼうとく)である」と述べた。

 
《メディア展望》

 =カトリック新聞(1月5日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/
★核兵器禁止条約 批准求め=司教団 要請文書を政府に提出
★教皇「世界平和の日」メッセージ=核抑止力による平和はない=被爆者の証言の力を強調
★教皇フランシスコ=性虐待の守秘義務を廃止
★サンタからの贈り物=奉仕グループ「ミゼリコルディア大阪」=東京の児童養護施設を訪問
★キリスト教一致祈祷週間=1月18日~25日=テーマ「人々は大変親切にしてくれた」

 

 =KiriShin(1月1日・臨時休刊)=http://www.kirishin.com

 

 =クリスチャン新聞(1月5日・12日合併号)=http://クリスチャン新聞.com
★北へ南へ福音運搬=ベトナムEHC(全国家庭文書伝道協会)
★神の知恵により変革を=日本聖書協会総主事に具志堅聖氏
★宗教者の会・核燃裁判準備
★バプ連靖国神社問題委員会が「即位の礼・大嘗祭」強行に抗議する声明
★シリア・中東の平和のため WCCが「エキュメニカルな祈り」

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