世界キリスト教情報

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世界キリスト教情報 第1567信(2021.02.01)

  • バイデン大統領、中絶支援団体への助成禁止を撤廃
  • ポーランドで人工妊娠中絶禁止法施行以来抗議デモ続く
  • 教皇が3月イラク訪問時にシーア派最高権威と会談へ
  • 韓国キリスト教団体「インターナショナル・ミッション」の学校でコロナ集団感染
  • 韓国の新規コロナ感染者497人、宗教施設での拡大続く
  • 韓国が社会的距離規制延長、新型コロナ感染の新たな波警戒
  • ポルトガル議会が安楽死容認法案可決、カトリック教会が強く反発
  • 古代エジプトの遺物約5000点が米博物館から返還される
  • ≪メディア展望≫

 

◎バイデン大統領、中絶支援団体への助成禁止を撤廃
 【CJC】ジョー・バイデン米新大統領は1月28日、人工妊娠中絶について米国外で助言や医療機関の紹介を行う国際的な非営利団体(NPO)に米政府が資金援助することを禁じた「メキシコシティー政策」を撤回する文書に署名した。中絶は米国の世論を二分する問題で、大統領就任からわずか数日で政治的な反発が広がる恐れもある、とAFP通信が報じている。
 バイデン大統領が署名したのは、毎年恒例の妊娠中絶反対デモ「マーチフォーライフ」が行われる前日。文書には「米国と世界の女性と少女の性と生殖に関する健康と権利を支援するのが、わが政権の政策だ」と記されている。
 バイデン氏はまた、ドナルド・トランプ前政権下で施行された女性に妊娠中絶を勧める米国内の家族計画クリニックへの政府の助成禁止についても、見直しを命じた。
 バイデン氏の支持基盤である民主党の支持者らの多くは、中絶の権利を支持している。ただ、バイデン氏は敬虔(けいけん)なカトリック教徒で、カトリック教会は中絶に断固反対の立場。バイデン氏はこれまで中絶問題には慎重な姿勢を取り、中絶という言葉にもめったに言及してこなかった、とAFP通信。


◎ポーランドで人工妊娠中絶禁止法施行以来抗議デモ続く
 【CJC】英メディアBBCが、ポーランドで、ほぼ全ての人工妊娠中絶を禁止する法律が1月27日施行されたことを報じている。今後は強姦や近親相姦による妊娠や、母体に危険がある場合のみ中絶が認められる。
 欧州でもポーランドは、カトリック教会の影響が強く、昨2020年10月、胎児に障害があった場合の人工妊娠中絶を違憲とする判決を憲法裁判所が下して以来、反対の声が強まり、1月27日の施行以来、抗議デモが首都ワルシャワなど同国全土で続いている。


◎教皇が3月イラク訪問時にシーア派最高権威と会談へ
 【CJC】バグダッド発AFP=時事によると、教皇フランシスコ(84)は3月始め、歴代教皇初のイラク訪問を行う際、イラクのシーア派最高権威シスタニ師(90)との会談を希望している。イラクのカトリック高位聖職者が1月28日明らかにした。
 イラク中部のシーア派聖地ナジャフを「形式張らない」「私的な訪問」という形で訪れ、シスタニ師と会いたいという。教皇のイラク訪問は3月5~8日の日程で予定されている。


◎韓国キリスト教団体「インターナショナル・ミッション」の学校でコロナ集団感染
 【CJC】ソウル発ロイターが1月27日伝えるところでは、韓国のキリスト教系団体「インターナショナル・ミッション」が運営する6カ所の教会と学校で合わせて297人の新型コロナウイルス感染が確認された。
 保健当局によると、同団体の光州の教会と学校で昨晩から関係者100人以上の感染が確認された。また大田でも17日以降、教会と学校の関係者171人の感染が報告されている。
 当局は、施設を運営する「インターナショナル・ミッション」に対し、全国40の学校と教会のうち、32カ所の関係者全員に検査を実施するよう命じた。
 丁世均首相は記者会見で「重要なのはスピードだ。関係施設を特定し、さらなる感染を防ぐために当局と地方政府に全力を尽くすよう呼び掛ける」と述べた。
 韓国疾病予防管理庁(KDCA)は26日深夜までの24時間に確認された感染者が559人と前日の354人から増えたと発表した。累計の感染者は7万6429人、死者は1378人となった。


◎韓国の新規コロナ感染者497人、宗教施設での拡大続く
 【CJC】ソウル発聯合ニュースによると、韓国の中央防疫対策本部は1月28日、同日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は累計7万6926人になったと発表した。前日午前0時の時点から497人増えた。市中感染が479人、海外からの入国者の感染が18人だった。1日当たりの新規感染者数は27日(559人)に比べ62人減り497人と、2日連続で500人前後となった。
 政府はプロテスタント系宣教団体「IM宣教会」が運営する教育施設で集団感染の拡大を抑えるため、全国の関連施設に対して一斉検査を行い、別途防疫規則を設けたが、当分の間感染者の増加は避けられない見通し。
 新たに確認された市中感染者479人を地域別にみると、ソウル市が102人、京畿道が116人、仁川市が40人で、首都圏が258人を占めた。
 首都圏以外の地域では釜山市が53人、光州市が44人、慶尚北道が43人、忠清北道が24人、慶尚南道が19人、大邱市が10人、全羅南道が8人、江原道が6人、蔚山市が5人、大田市と忠清南道がそれぞれ4人、全羅北道が1人だった。
 主な感染事例をみると、IM宣教会が運営する大田市の非認可教育施設「IEM国際学校」に関連する感染者は176人に増え、光州市の同施設「TSC国際学校」と教会関連で147人の感染が確認された。
 このほか、ソウル市内では福祉施設で12人、療養施設で11人の感染者が発生し、釜山市内の療養型病院では41人が陽性判定を受けた。
 死者は前日から8人増えて計1386人となった。韓国国内の平均致死率は1.80%。重篤・重症患者は前日から19人減り、251人となっている。
 27日の検査件数は5万2942件で、前の日に比べて6458件多かった。


◎韓国が社会的距離規制延長、新型コロナ感染の新たな波警戒
 【CJC】ソウル発ロイターによると、韓国は、新型コロナウイルス感染拡大抑制のための社会的距離(ソーシャルディスタンス)規制の緩和を1月31日まで延期した。キリスト教系の学校で感染が拡大しており、旧正月の休暇を控えて感染抑制努力が阻害される恐れがあるためとしている。
 キリスト教系学校関連の感染者数はこの日、累計で7施設、344人に増加した。
 丁世均首相は29日、最近の感染拡大を新たな波の兆候とする専門家の見方を挙げ、政府は不用意に社会的距離規制を緩和しないと言明。政府会合で、「旧正月を前に判断を誤れば、これまで積み上げてきた感染対策努力が瞬時に覆る恐れがあり、慎重でありたい」と述べた。
 韓国疾病予防管理庁(KDCA)の発表によると、29日午前零時時点の感染者は469人。累計は7万7395人、死者は1399人となっている。


◎ポルトガル議会が安楽死容認法案可決、カトリック教会が強く反発
 【CJC】パリ発時事によると、ポルトガル議会は1月29日、医師の薬物投与による「積極的安楽死」を認める法案を賛成136、反対78、棄権4で可決した。マルセロ・レベロデソウザ大統領の承認を経て成立するが、大きな影響力を持つカトリック教会が強く反発しており、大統領の判断に注目が集まっている。
 現地紙プブリコ(電子版)は、安楽死を目的とした外国人の流入を阻止するため、18歳以上の精神的に健全なポルトガル国籍保有者と合法的居住者に対象を限定する、と報じた。病気から回復する見込みがなく、極度の苦しみを抱え、複数回にわたり安楽死を要望していることが要件という。
 ポルトガルのカトリック司教会議は法案可決後、声明を発表し、「悲しみと憤慨を表明する。新型コロナウイルスの感染拡大が人命の貴重な価値について与えた教訓を否定している」と非難した。


◎古代エジプトの遺物約5000点が米博物館から返還される
 【CJC】AFP=時事が報じるところでは、エジプト観光・考古省が1月27日、不正なルートで米国に渡ったとして返還を求めてきた古代エジプトの遺物5000点近くが、数年に及ぶ交渉の末に返還され、首都カイロの空港に到着した、と発表した。
 同省の声明によると、返還されたのは米首都ワシントンの聖書博物館が収蔵していた遺物。大半は写本だが、葬送用の仮面やひつぎの一部、石像の頭部なども含まれる。
 返還された遺物は、カイロのコプト博物館に収蔵されるという。
 エジプトでは2011年にホスニ・ムバラク元大統領を失脚させた民衆蜂起の際、貴重な遺物が多数傷つけられたり破壊されたり、違法に国外に持ち出されたりした。


《メディア展望》
 =カトリック新聞(2月1日)=https://www.cwjpn.com/cwjpn/
★教皇=核兵器廃絶を訴える=「禁止条約」発効受けて
★新型コロナワクチン=バチカン保護施設の路上生活者にも接種
★広島県宗教連盟が声明=宗派超え 核兵器廃絶願う
★教皇フランシスコ=ベネズエラの教会に励ましのメッセージ=「一致して奉仕を」
★東京教区=宣教司牧方針を策定=ミサに参加できない勤労者も"弱者"

 
 =KiriShin(2月1日)=https://www.kirishin.com
★核兵器禁止条約発効=宗教界から歓迎の声=広島で「世界平和」願う祈りと鐘
★宗教者核燃裁判で口頭弁論=「核燃サイクル」は「死のサイクル」
★第5回賀川豊彦賞に4団体=授賞式をオンラインで開催
★聖書の言葉を動画で=日本聖書協会がYouTubeで配信
★バチカン銀行元総裁に禁錮刑=公金横領と資金洗浄で

 
 =クリスチャン新聞(1月31日)=https://クリスチャン新聞.com
★北陸地方に記録的豪雪=新潟県上越市の教会は=日常生活すぐに戻らない
★YouTubeで阪神淡路大震災のつどい=「あなたの苦しみはいつか誰かの祝福に」=モリユリ・ミュージック・ミニストリーズ
★故・西川重則氏が残そうとしたものとは?=真理外さないため祈り欠かさず=「教会と政治」フォーラム第19回例会
★クリスチャン防災士ネット(CBN)設立=「大きな可能性もった集団に」=世話人代表に菅野直基氏
★饒平名長秀氏逝去=「沖縄の神学」を発信

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