世界キリスト教情報

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世界キリスト教情報 第1631信(2022.04.25)

  • 国連事務総長がウクライナ侵攻巡り4日間の「復活祭」停戦呼びかけ
  • 製鉄所の掌握継続、ロシアのマリウポリ制圧宣言は「時期尚早」とウクライナ高官
  • 教皇、親プーチン氏のロシア正教会トップとの会談延期
  • 東ティモール大統領選=ノーベル平和賞の元職ホルタ氏が勝利宣言
  • 《メディア展望》

 

◎国連事務総長がウクライナ侵攻巡り4日間の「復活祭」停戦呼びかけ

 【CJC】ロシアのウクライナ侵攻を巡り、国連のアントニオ・グテレス事務総長は4月19日、非暴力の象徴として国連本部に置かれた「発射不能の銃」彫刻の前で、両国で信者が多い「東方正教会」の24日の復活祭に合わせ、21~24日に「人道目的の停戦」に応じるよう両国に呼びかけた。
 グテレス事務総長は、「4日間は命を救い、苦しみを終わらせる対話を進めるために団結すべき時だ」と訴えた。読売新聞報道を紹介する。
 ウクライナの人道状況を巡っては、同日に開かれた国連安全保障理事会の会合でも議論され、グテレス氏の呼びかけへの支持表明が相次いだ。


◎製鉄所の掌握継続、ロシアのマリウポリ制圧宣言は「時期尚早」とウクライナ高官

 【CJC】ウクライナ大統領府のアレストビッチ顧問は4月21日、ロシアのプーチン大統領が南東部マリウポリの製鉄所突入中止を指示したことについて「ロシア軍は兵力を失うのを望まず、物理的に制圧できないと悟った」と述べ、ウクライナ部隊が「製鉄所を掌握し続ける」と強調した。イスタンブール発時事通信が、ウクライナ・メディア報道として伝えた。
 アレストビッチ顧問は、プーチン氏がマリウポリ「制圧」を宣言したのは「(今月24日の東方正教会の)イースターや(旧ソ連の対ドイツ戦勝記念日である)5月9日を待てずに行った、時期尚早な発表だ」と指摘した。


◎教皇、親プーチン氏のロシア正教会トップとの会談延期

 【CJC】教皇フランシスコは4月22日付のアルゼンチン紙ナシオン(電子版)のインタビューで、6月にエルサレムで予定していたロシア正教会のトップ、キリル総主教との会談を延期すると述べた。ローマ発読売新聞(笹子美奈子記者)が23日伝えた。
 教皇は、ロシアによるウクライナ侵攻で多数の犠牲者が出ていることを非難し、停戦を呼びかけている。一方、プーチン大統領と関係が近いキリル総主教は、侵攻を支持する発言で物議を醸している。
 教皇は同紙とのインタビューで「ロシア正教会との関係は良好だが、この時期に会談するのは外交上、混乱をもたらす」と述べた。


◎東ティモール大統領選=ノーベル平和賞の元職ホルタ氏が勝利宣言

 【CJC】東ティモールのディリ発ロイター通信によると、
東ティモール大統領選、独立運動指導者でノーベル平和賞受賞者のラモス・ホルタ元大統領(72)が4月21日、「圧倒的な」支持を獲得したと勝利宣言し、今後は対話と統合を促進するために努力すると表明した。
 19日実施の決選投票について選管当局が最終的な開票結果を公表した。それによると、ホルタ氏の得票率は62%と、対抗馬である現職ルオロ大統領の37%を大きく上回った。独立回復20周年に当たる5月20日に就任する。同氏は2007年から12年まで大統領を務め、それ以前は首相や外相を歴任している。
 同氏は、東ティモールが「今年中か、遅くとも来年には」東南アジア諸国連合(ASEAN)の11番目の加盟国になるとの見通しを示した。現在はASEANのオブザーバーの地位にある。
 東ティモールは人口130万人。ローマ・カトリックが大半を占め、長年にわたり政情不安に見舞われているほか、石油やガスに大きく依存している経済の多角化が課題となっている。


《メディア展望》
 
 =カトリック新聞(4月17日)=https://www.cwjpn.com/cwjpn/
教皇=マルタを訪問=移住者を歓迎する伝統を称賛
 ゴゾ(2日目)教会に伝統より「出会いを」
 ハル・ファル(2日目)移住者たちと集い=文明の「難破」に警告
教皇の一般謁見講話=高齢者の「零駅感性」が必要
復活祭を待ち望むウクライナの「ピサンキ」
大分教区に新司教=教皇、森山信三被選司教を任命
 
 =KiriShin(4月21日)=https://www.kirishin.com
ウクライナ危機=内外のYMCAが連携=再会望む家族を支援=日本での避難民受け入れ相談相次ぐ
『教誨師』佐向大監督がハビエル・ガラルダ神父と対談=「社会は人を生かすため」
対面による「イフタール」の効用(小村明子)
「政治の年は受難の年」(佐藤千歳)
ウクライナ・ブチャリの殺りく=教皇「恐ろしい非道さ」と非難
 
 =クリスチャン新聞(4月17日)=https://クリスチャン新聞.com
平和の象徴"ピサンカ"=パンとカラフルな卵が食卓に=ウクライナの復活祭
約半数が旧ソ連出身 両国支持者の葛藤も=ウクライナ戦禍 ユダヤ人の難民支援=LCJE祈祷会報告
ウクライナ宣教師ナディヤさん=毎年交流していた沖縄で奉仕開始=家族思い、教会も涙
野外でハロージーザス=「愛と平和の源」歌で一体感
23年統一選向け政治家志望者励まし=「オリーブの会」5月にオンライン政治塾開講

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