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世界キリスト教情報

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世界キリスト教情報 第1651信(2022.09.12)

  • エリザベス英女王逝去=教皇、深い弔意を表す
  • 「敵対」アルゼンチンも弔意=ブラジルは3日間の服喪―英女王死去
  • エリザベス女王国葬19日に、チャールズ国王即位を正式宣言
  • エリザベス2世英女王と歴代教皇との出会い=バチカン・ニュース
  • ウクライナが大きな戦果主張=米国務長官、電撃訪問で巨額支援表明
  • 《メディア展望》


 

◎エリザベス英女王逝去=教皇、深い弔意を表す

 【CJC】教皇フランシスコは、エリザベス英女王9月8日逝去の報に接し、新国王チャールズ3世に宛てた電報を通し、深い弔意を表した。
 バチカン・ニュースによると、教皇は、エリザベス女王の死を悲しむ人々と心を合わせ、故人の冥福を祈ると共に、女王の自国とコモンウェルスのための疲れを知らぬ奉仕の生涯と、義務に対する献身の模範、キリスト教信仰の不動の証し、神の約束における確かな希望に敬意を示された。
 女王の高貴な魂を天の御父のいつくしみ深い優しさに託された教皇は、これから高き責任を担う新国王を神がその揺るぎない恵みをもって支えてくださることを祈り、新国王はじめすべての人々に神の慰めと力があるように、神の豊かな祝福を祈り求めた。


◎「敵対」アルゼンチンも弔意=ブラジルは3日間の服喪―英女王死去

 【CJC】南米アルゼンチン政府は9月8日、エリザベス英女王死去を受け、「アルゼンチン政府は女王の死に悲しみを表明するとともに、英国民と王族に寄り添う」と弔意を表明した。1982年にフォークランド諸島の領有権をめぐり英国と戦って敗れたアルゼンチンでは、今なお英国への敵対感情が強い。サンパウロ発時事通信が報じた。
 ブラジルのボルソナロ大統領も8日、3日間の服喪を宣言した。ボルソナロ氏は安倍晋三元首相が今年7月に死去した際も、3日間の服喪を全国に布告していた。
 ブラジルのリオデジャネイロでは、観光名所コルコバードの丘の巨大なキリスト像がエリザベス女王死去を受け英国旗色にライトアップされた。


◎エリザベス女王国葬19日に、チャールズ国王即位を正式宣言

 【CJC】英王室は9月8日夕、エリザベス女王が滞在中のスコットランド・バルモラル城で亡くなったと発表した。96歳だった。
 英王室は、エリザベス女王の国葬を19日午前11時からウェストミンスター寺院で営まれる、と発表した。
 女王のひつぎは11日にスコットランドのエディンバラに車で移送、13日には空路でロンドンのバッキンガム宮殿に運ばれ、国葬を前に4日間にわたって一般市民の弔問を受けつける。
 王位継承評議会が10日、ロンドンのセントジェームズ宮殿で開かれ、チャールズ国王(73)の即位が公式に宣言された。
 国歌「ゴッド・セーブ・ザ・クイーン」は「クイーン」が「キング」に変わり、歌詞の中の代名詞も男性を示すものに変更される。エリザベス女王の父ジョージ6世時代の歌詞に70年ぶりに戻る。
 紙幣や硬貨、切手もチャールズ国王の肖像のものが新たに発行される予定。イングランド銀行(英中央銀行)は「エリザベス女王の肖像が描かれた現行紙幣は、引き続き法定通貨である」と発表した。


◎エリザベス2世英女王と歴代教皇との出会い=バチカン・ニュース

 【CJC】英国の君主として歴代最長70年間在位、96歳で亡くなったエリザベス2世女王は、長い生涯の中で、ピオ12世からフランシスコまで、5人のローマ教皇と会見してきた。バチカン・ニュースによって紹介する。
 エリザベス女王は、王女時代の1951年、バチカンを初めて訪問。この時の教皇はピオ12世だった。
 翌1952年年、父である国王ジョージ6世が亡くなり、王位を継承し、エリザベス2世として即位。1953年に戴冠式を行った。
 1961年、2度目のバチカン訪問をしたエリザベス女王は、教皇ヨハネ23世と会見した。この時、ヨハネ23世は女王の訪問を「英国と教皇庁の友好関係の喜ばしき表れ」と述べている。
 1980年、エリザベス女王は、3度目のバチカン訪問で教皇ヨハネ・パウロ2世と出会った。この際、ヨハネ・パウロ2世は、「1961年の訪問でヨハネ23世が言及した『女王の飾り気のない、しかし尊厳に満ちた姿と、背負う責任の重さ』は、およそ20年経った今も変わっていない」と話した。
 1982年、ヨハネ・パウロ2世は英国を司牧訪問、フォークランド諸島での緊張が高まる中でのことだった。この訪問で教皇は、この紛争を注視する世界の緊迫と苦悶、自身の深い憂慮と正しい平和的解決を祈る思いを伝えている。
 それから18年後の2000年、エリザベス女王は、4度目のバチカン訪問で、ヨハネ・パウロ2世との3回目の出会いを持った。この機会に教皇は世界におけるヨーロッパの役割や最貧国の債務帳消しなどについて話した。
 2010年、教皇ベネディクト16世は、ジョン・ヘンリー・ニューマン枢機卿(1801~1890、2019年列聖)の列福式のために英国を司牧訪問。この時、エディンバラで女王と会見している。
 2012年、ベネディクト16世は、エリザベス女王の即位60周年に寄せたメッセージで、女王の「義務への忠実さ、自由・正義・民主主義を支える努力」を、国民と全世界に対する「励みとなる模範」として記している。
 2014年、エリザベス女王はイタリアを訪れた折、バチカンに5度目(女王在位中としては4度目)の訪問を行い、教皇フランシスコに迎えられた。
 そして、今年2022年6月、教皇フランシスコはエリザベス女王の即位70周年に送った電報で、心からの祝意を述べると共に、女王と王室そしてイギリスの人々に一致と発展と平和を祈られている。


◎ウクライナが大きな戦果主張=米国務長官、電撃訪問で巨額支援表明

 【CJC】ウクライナは9月8日、同国に侵攻したロシア軍から多数の町や村を奪還する大きな戦果を収めたと主張した。米国のアントニー・ブリンケン国務長官は同日、ウクライナの首都キーウを電撃訪問し、同国や周辺国に対する28億ドル(約4000億円)規模の追加軍事支援を表明した。AFP通信が報じている。
 ブリンケン国務長官は、ウクライナ側の機運を高めるべく、侵攻が始まって以来2回目となるキーウ訪問を事前予告なしに実施。同国のウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談し、軍事支援について協議した。ブリンケン氏は「侵略が終わり、ウクライナが完全に主権を回復するまで」米国は支援を続けると約束した。
 ウクライナ側の発表によると、同国軍は北部、南部、東部で攻勢に成功し、ロシア軍に占領されていた領土を奪還した。ウクライナ軍幹部のオレクシー・フロモウ氏は、同国軍が国内第2の都市ハルキウ周辺でロシア軍の陣地に50キロ攻め入り、20以上の町や村を「解放」したと説明した。


《メディア展望》
 
 =カトリック新聞(9月11日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/
▼教皇、伊中部を司牧訪問=ラクイラ地震被災地へ=真の自由を理解しなければ戦争はなくならない
▼教皇の一般謁見講話=高齢者の知恵が照らす道
▼ニカラグア左翼政権=教会への迫害続ける=教皇は対話呼びかけ
▼イスラエルの嫌がらせでパレスチナの水不足深刻
▼日本カトリック医師会長=「経口中絶薬」危険性を指摘=「生命尊重の日」の集いで
 
 =KiriShin(9月11日)=http://www.kirishin.com
▼カルト教団に命奪われた父(卓志雄)=検証"協会"の実相と教会の課題
▼台湾基督長老教会による安倍元首相の評価(松谷洋介)
▼改革派西部中会で8・15集会=「侵略する側に回ってしまう愚かさ」
▼統一協会への注意呼び掛け=立教大学チャプレン団が「緊急メッセージ」
▼キリスト教書店大賞2022に奥田知志著『ユダよ、帰れ』
 
 =クリスチャン新聞(9月11日)=http://クリスチャン新聞.com
▼"神義論"から疫病問題考察=「第29回信州夏季宣教講座」で金道均氏
▼大雨で鰺ヶ沢福音キリスト教会信徒宅浸水=青森県内の牧師ら駆けつけピアノ移動や泥出し
▼ディアスポラの視点で=「ウクライナ」テーマに日本ローザンヌが集会
▼「ゴスペルボックス」2号導入=移動販売車で福音文書を全国へ
▼山口昇氏 逝去=福音派の神学・出版に足跡

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