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世界キリスト教情報 第1578信(2021.04.19)

  • 韓国の新規コロナ感染者は700人前後で高止まり
  • 韓国の新規コロナ感染者、全広域自治体で発生続く
  • 米福音派に反コロナワクチンの風潮も広がる
  • シン・フェイン党、IRAのマウントバッテン卿殺害を謝罪
  • コロナ禍でバチカンの財政が緊縮に迫い込まれる
  • 名誉教皇ベネディクト16世、94歳の誕生日
  • パリのノートルダム火災2年、大聖堂保全大詰め
  • 《メディア展望》

 

◎韓国の新規コロナ感染者は700人前後で高止まり

 【CJC】ソウル発聯合ニュースによると、韓国の中央防疫対策本部は4月15日、同日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から698人増え、累計11万2117人になったと発表した。市中感染が670人、海外からの入国者の感染が28人だった。
 1日当たりの新規感染者数は前日の731人に比べると33人少ないが、2日連続で700人前後となった。全国各地で感染者が急増しており、流行の「第4波」が現実味を帯びている。
 屋内スポーツ施設や塾、スポーツ同好会、金融機関、合唱団、教会などさまざまな場所で感染が確認されている。
 死者は前日から6人増えて計1788人となった。韓国国内の平均致死率は1.59%。重篤・重症患者は前日から1人減り、99人となっている。
 14日の検査件数は4万5738件で、前日より869件多かった。


◎韓国の新規コロナ感染者、全広域自治体で発生続く

 【CJC】ソウル発聯合ニュースによると、韓国の中央防疫対策本部は4月16日、同日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から673人増え、累計11万2789人になったと発表した。1日当たりの新規感染者数は前日(698人)に比べ25人少ないが、600人台後半は2日続いている。
 このところ全国的に家族や知人との集まり、飲食店、保育園、教会など日常のほぼ全ての空間でクラスター(感染者集団)の発生が確認されているのに加え、感染経路が不明の「隠れた感染」が地域社会に広がっており、この日も全国の広域自治体(17市・道)全てで感染者が発生した。


◎米福音派に反コロナワクチンの風潮も広がる

 【CJC】米メディア「CNN」の4月17日報道によると、ルイジアナ州バトンルージュにある『ライフ・タバーナクル教会』のトニー・スペル牧師は4月11日に行った説教で、「新型コロナワクチンを信じてはならない」として、「今日はっきり言っておく。もしマスクに反対し、ワクチンに反対するのが政府への反対を意味するというなら、私は喜んで反政府になる」と語った。さらに同氏は、「99・6%の確率で生存できるなら、なぜ他人が自分の血を汚すのを望むのか?
体に害があるかもしれないのに」と、問いかけた。
 米国はじめ各国の保健衛生の専門家は、新型コロナワクチンが引き続き安全で、感染予防に効果があるとの一致した見解を示している。米国での新型コロナ関連の死者は56万人以上、感染者は3100万人を超える。
 全米福音同盟が今年1月に実施した調査によると、回答した福音派指導者の95%はワクチン接種を受け入れると述べた。しかし、スペル氏は断固としてこれに反対で、同氏を含む福音派の相当数は、ワクチン接種に反対の立場を取っている。
 福音派がワクチンに反感を抱く理由は一つではない。そこでは政府への不信、ワクチンの効果に関する無知や誤情報、本人の政治的立ち位置などが入り混じっていると指摘する専門家もいる。
 オクラホマ大学の社会学教授で宗教を専攻するサミュエル・ペリー氏はCNNの取材に答え、「彼ら(福音派)は初めから行動や言葉でワクチンに対するもっとも強い抵抗を示してきた」と説明。この半年間の調査でそうした姿勢が繰り返し表れていると述べた。
 情報の偏りもまた、福音派にワクチン接種をためらわせる役割を果たしているとペリー氏は分析する。彼らは保守系メディアの司会者がワクチンを疑問視したり、あからさまに非難したりするのに耳を傾ける。
 『ライフ・タバーナクル教会』の会衆には有色人種も含まれる。米疾病対策センター(CDC)のデータによれば、黒人やヒスパニック系は白人に比べ新型コロナ感染で入院する可能性が約3倍、死亡する可能性が約2倍、それぞれ高いという。
 今回CNNがインタビューした中でワクチンを接種していたのは男性1人のみ。2回接種のワクチンの1回目を接種した段階だった。
 福音派がワクチンに反感を抱く理由は一つではない。そこでは政府への不信、ワクチンの効果に関する無知や誤情報、本人の政治的立ち位置などが入り混じっていると指摘する専門家もいる。
 保守系のシンクタンク、アメリカン・エンタープライズ・インスティテュートの研究によると、共和党支持者の中でも福音派は他の宗派と比較して特定の陰謀論を信じ込む傾向が強いという。
 情報の偏りもまた、福音派にワクチン接種をためらわせる役割を果たしているとペリー氏は分析する。彼らは保守系メディアの司会者がワクチンを疑問視したり、あからさまに非難したりするのに耳を傾ける。
 白人の福音派に関してはワクチン接種に反対する人が依然として多いと、ペリー氏は懸念を示す。地域によっては人口に対するその割合が全国的な水準よりはるかに高いケースもあるとしている。


◎シン・フェイン党、IRAのマウントバッテン卿殺害を謝罪

 【CJC】AFP通信の伝えるところでは、アイルランドのカトリック過激派『アイルランド共和軍』(IRA)の政治組織だったシン・フェイン党のメアリー・ルー・マクドナルド党首は4月18日、IRAが英国のフィリップ殿下の叔父、ルイ・マウントバッテン卿を殺害したことを謝罪した。
 IRAは1979年、英領北アイルランドの併合を訴えテロを重ねる中でマウントバッテン卿を殺害した。
 フィリップ殿下の葬儀の翌日となる18日、マクドナルド氏は『タイムズ・ラジオ』に、「もちろんあの出来事を申し訳なく思う。言うまでもなく悲痛な出来事だった」とし「みなさんの女王が愛する夫を埋葬した週末に、謹んでお悔やみ申し上げる」と語った。
 シン・フェイン党の党首がマウントバッテン卿殺害を謝罪したのは初めて。ジェリー・アダムズ前党首は在職時、マウントバッテン卿を標的としたのは正当だったと語っていた。


◎コロナ禍でバチカンの財政が緊縮に迫い込まれる

 【CJC】欧州各国が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で悪化した経済を立て直すために財政支出を増やすなかで、バチカン(ローマ教皇庁)は観光客や寄付が激減、痛みを伴う緊縮財政に追い込まれている。英経済専門メディア『フィナンシャル・タイムズ』(FT)
が紹介した。
 教皇フランシスコは「新型コロナウイルス感染症がもたらした公衆衛生上の緊急事態がバチカンのあらゆる収入源に悪影響を及ぼしている」として、4月から全枢機卿の給与を10%引き下げると発表した。教皇は給与を受け取っておらず、対象にならない。
 国際通貨基金(IMF)は、パンデミックが経済に及ぼす悪影響を緩和するため、ユーロ圏諸国に国内総生産(GDP)比3%相当の政府支出積み増しを求めた。
 バチカン財政の責任者フアン・アントニオ・ゲレーロ・アルベス財務事務局長官は、2021年の支出は「近年のバチカンの歴史で最少規模になる」と言う。他の欧州各国が大規模な財政出動を行っているのと対照的だ。同氏は、バチカン財政の規模が極めて小さく税収もないため、他国のような対策は取れないと認めた。
 「普通の国であれば借金を増やして財政出動できるだろう」と同氏。「我々の場合、寄付金が入ってこなければ、支出をできる限り抑制する以外にできるのは準備金を使うことだけだ」という。
 カトリック教徒からの寄付金が減っている。世界で不動産や商業活動からの収入も減っており、寄付金を除くと、今年の赤字は8000万ユーロ(約100億円)に増えるという。赤字は準備金で補填(ほてん)される見通し。
 バチカンは宗教行事開催費用をまかなうため外部からの寄付に期待している。昨年、教育関係の慈善事業担当に任命されたアンジェロ・ビンチェンツォ・ツァーニカトリック教育省次官は、「バチカンにはほとんど何もない。外部からの支援を模索している」と認めた。


◎名誉教皇ベネディクト16世、94歳の誕生日

 【CJC】名誉教皇ベネディクト16世(ヨセフ・ラッツィンガー)は、4月16日、94歳の誕生日を迎えた。
 ベネディクト16世は、1927年4月16日、ドイツ・バイエルン州のマルクトル・アム・インに生まれた。
 公設バチカン・ニュースは、昨年に続き、新型コロナウイルスによるパンデミック防止対策のもとに迎える誕生日となったが、ベネディクト16世は、住居としているバチカン市国内のマーテル・エクレジエ修道院で、世界中からのお祝いのメッセージに囲まれつつ、例年のように簡素に誕生日を過ごされた、と報じている。


◎パリのノートルダム火災2年、大聖堂保全大詰め

 【CJC】2019年4月のパリ・ノートルダム大聖堂の火災から15日で2年。現場では新型コロナウイルス流行に伴う制約の中で進められてきた建物の保全作業が大詰めを迎えている。今年の冬には修復作業に入る見込みで、「24年に、信者たちへ内部を開放する目標は達成できる」と、政府は明らかにしている。
 火災前に尖塔(せんとう)の改修作業用に設置され、火災後も大聖堂の上に残ったままになっていた金属製の足場の撤去が昨年11月に完了し、建物崩壊の危険を回避した。現在は大聖堂の内部に足場を組み上げ、石造りのアーチ天井が崩れないよう木材で補強する作業が進められている。夏には保全作業が全て完了する予定。パリ発共同通信が報じた。
 当局は昨年7月、焼け落ちた木造の尖塔を元の素材で復元することを決定。必要とされるナラの材木が国内各地で伐採され、今後1年~1年半かけて乾燥させる。


《メディア展望》

 =カトリック新聞(4月18日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/
ミャンマーのボ枢機卿=「民主主義は復活する」=希望を失わないよう促す
教皇、世界銀行に最貧国の債務削減求める
仙台教区サポートセンター=オンラインイベント=「わたしたちの10年そしてこれから」=東日本大震災と原発事故以後を振り返る
SDSC主催最後の全ベース会議=今後の体制を確認
スイスの著名神学者=キュンク神父が逝去
 
 =KiriShin(4月11日・既報)=http://www.kirishin.com
 
 =クリスチャン新聞(4月18日)=http://クリスチャン新聞.com
ミャンマー正義に各国教会が祷援=現地福音派「教会は光、預言者」
WCC・CCA共同声明=「深い懸念と警戒」
インド各州で依然迫害深刻 独自条例適用も=私的な集まりで拘束が横行
ヒト生殖細胞のゲノム編集の倫理=受精卵破壊は許されるか=関西セミナ-ハウス活動センターで講演会
16年続く教会卓球クラブ=集会室が練習の場=Jisp卓球ウェビナー分科会

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