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世界キリスト教情報

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世界キリスト教情報 第1587信(2021.06.21)

  • 教皇、「労働界の片隅にいる人々に対応を」とILO総会にメッセージ
  • 教皇「ミャンマーに人道支援の保証を」
  • ドイツの名門少年合唱団が1000年以上の歴史で初めて女性団員受け入れ
  • ニューヨーク州知事ワクチン接種忌避者に受けるよう家庭や教会で呼び掛け
  • 《メディア展望》

 

◎教皇、「労働界の片隅にいる人々に対応を」とILO総会にメッセージ

 【CJC】バチカン・ニュースは、教皇フランシスコが6月17日、国際労働機関(ILO)総会にビデオを通しメッセージをおくった、と報じた。
 国際労働機関は、第109回年次総会をバーチャル形式で開催。5月20日に開幕した総会では、6月3日から19日まで第1部の討議が行われ、第2部は11月25日から12月11日まで予定されている。
 6月17日から2日間、「仕事の世界サミット」として、「人間を中心に据えた新型コロナウイルス対応のための国際行動」をめぐり、スピーチや討議が行われた。
 17日、関係者に向けたビデオメッセージで、パンデミック危機の影響に巻き込まれた「労働界の片隅にいる人々」に、効果的な対応が行われることを教皇は願った。
 中でも、教皇は「健康促進・疾病予防・治療のための国内プログラムから除外された状態に置かれた人々」、たとえば移民や、不安定な立場の労働者、またその家族たちへの関心を呼びかけた。
 教皇は、パンデミックが与えた衝撃に対する社会的保護政策の不足が、貧困、失業、低賃金労働、若者の就労の遅れ、児童労働者、人身取引、食料不安などの問題を増幅させていると指摘、政府・企業家・労働者の対話の中で、社会的に弱い立場にある人々、特に若者・移民・貧しい人たちが、話し合いの外に置き去りにされることがないように希望された。
 さらに、教皇は、特に、屋台販売者、ホームヘルパーなど、パンデミックの影響を直接受け、健康の危険にさらされている女性労働者たちに思いを向けられた。
 同時に、保育施設の不足のために、子どもたちを保護者なしで家に留守番させざるを得ない、あるいは職場に伴わざるを得ない母親たちへの配慮を促した。
 教皇は、これに関連し、家庭内暴力、奴隷的扱い、労働上の不平等など、女性を取り巻く様々な問題に触れ、女性の権利に対する認識の向上を改めて訴えた。
 教皇は、国際労働機関の今回の総会にあたり、「皆さんの責任は重大ですが、得られる善はさらに大きいものです」と、政治家・労働組合・企業家らを励ました。


◎教皇「ミャンマーに人道支援の保証を」

 【CJC】教皇フランシスコは6月20日、バチカンで行われた正午の祈りの集いで、ミャンマーの人道的危機を訴えると共に、同国に平和を呼びかけた。バチカン・ニュースが報じた。
 ミャンマーでは、軍部によるクーデター後、衝突や弾圧を逃れた多くの市民が避難民となっている。
 先週、ミャンマー司教団が飢えに苦しむこれらの避難民への関心をアピールしたことに対し、教皇は司教らと声を合わせ、「人道支援回廊の保証を心から願う」と同時に、「教会、仏塔、僧院、モスク、寺院、そして病院と学校」が中立的な避難所として尊重されることを容貌した。
 教皇は、キリストの聖心がすべての人の心を動かし、ミャンマーに平和をもたらすことができるようにと祈られた。
 また、この席で教皇は、同日、「インクルージョン」をテーマに、今年の国連の「世界難民の日」が記念されたことに言及、これを機会に、難民に心を開き、これらの人々と悲しみや喜びを分かち合い、彼らの勇気あるしなやかさに学ぶよう招いた。
 そして、教皇は、「すべての人と一緒に、より人間的な共同体、ただ一つの大きな家族を育てよう」と呼びかけた。


◎ドイツの名門少年合唱団が1000年以上の歴史で初めて女性団員受け入れ

 【CJC】ベルリン発AFP=時事通信によると、1000年以上の歴史を持ち、世界的に知られるドイツ南部レーゲンスブルクの少年合唱団レーゲンスブルク大聖堂聖歌隊が、来年以降、初めて女性団員を受け入れる方針であることが明らかになった。大聖堂付属学校が6月15日発表した。
 聖歌隊は975年創立。現在まで存続する合唱団としては世界で最も古いものの一つで、ドイツ語の名称は「大聖堂のスズメたち」の意味を持つ。聖歌隊が所属するカトリック系付属学校は特に音楽に重点を置くカリキュラムで知られ、これまで少年と若年男性だけしか入学が許されなかった。
 初めてとなる女性団員は2022~23年の学年度から受け入れを開始。女性だけでつくる合唱団を創設する見通しだが、名称は未定という。


◎ニューヨーク州知事ワクチン接種忌避者に受けるよう家庭や教会で呼び掛け

 【CJC】ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は、新型コロナワクチン接種率の低い地域25カ所を郵便番号別に公表した。市内では、ブルックリン区の5カ所とクイーンズ区の2カ所が含まれている。現地邦字メディア『ニューヨーク・デイリー・サン』がポスト紙報道として14日、伝えた。
 市内で最も低いのは、ブルックリン区ウィリアムズバーグの32・7%。クイーンズ区のオーシャンヒルとファーロッカウェーがそれぞれ33・4%で続く。州内では、ロックランド郡モンゼイが最低の17・8%となっている。クオモ知事は、低接種率について「州内にはワクチンを忌避する人が20~25%存在する。情報や教育の問題が原因だ」としており「ターゲットを絞って、接種率の向上に努めたい」との意向を示した。具体的には、家庭や教会、地域のイベントに州政府関係者を送り込み、忌避者に無料のワクチン接種を受けるよう呼びかける方針。


《メディア展望》

 =カトリック新聞(6月20日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/
▼ミャンマー軍の砲撃でカトリック3教会が被害
▼ドイツのマルクス枢機卿=教皇に退任願いを提出=性虐待で「体系的怠り」
▼教皇フランシスコ=マルクス枢機卿を慰留=「事なかれ主義」に走る司教たちへの苦言に同意
▼教皇庁聖職者省新長官に韓国のユ大司教
▼国産初の手術支援ロボットを開発=職場も「福音を生きる場」に=川崎重工業社長 橋本康彦さんに聞く

 =KiriShin(6月21日)=http://www.kirishin.com
▼「患者」となって初めて見えた光景=『牧師、閉鎖病棟に入る。』=著者・沼田和也氏インタビュー
▼【東アジアのリアル】=中国共産党結党100年と「それでも神はいる」=劉燕子
▼NCCが重要土地規制法案に反対=改正国民投票法成立にも抗議
▼米カリフォルニア州カトリック校=元校長・修道女が授業料など着服
▼3宗教結ぶ「一つの家」=ベルリン中心部で起工式

 =クリスチャン新聞(6月20日)=http://クリスチャン新聞.com
▼LGBT肯定を評価=聖書をどう読む=冷静に検討促し=福音主義神学会全国研究会議へ向け「神学的人間論」
▼なんで教会がツライのか 考えてたら出来た 性理解のためのブックレット
▼第7回日本伝道会議=23年岐阜で開催=本質問う「リセット」へ新転回
▼JEA、ATA/J、JLC協定調印=教会・教育・宣教の連携強化
▼ウェブ番組「スポーツコア」配信スタート=アスリートの核心に迫る

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