組織神学4「現代神学の先駆者たち──世界大戦の激流の中から」
<NOTICE>
重要な情報をここで随時お知らせします。
◎概 要
現代神学の先駆者たちの思想や生涯を概観しながら、彼らが投げかけた課題を考察します。
D. ボンヘッファー、K. バルト、A. シュバイツァー、H. リチャード・ニーバー、ラインホールド・ニーバーなど、20世紀を代表する神学者の著作を読みながら、それぞれの神学思想の概要を理解することを通じて、20世紀において神学がどのような課題を抱え、それにどのように応答してきたかを考えていきます。このクラスで取り上げる神学者たちは第二次世界大戦前後の時代背景を共有しており、彼らの思想を語る上で、具体的な歴史状況への洞察を欠くことはできません。そういった洞察を踏まえた上で、戦争と平和、国家と宗教の関係など、今日のわたしたちがなお考え続けなければならない課題をも明確にしていきたいと思います。 また、世界の神学的潮流が日本でどのように受容されたのか、その「影響史」について考察します。例えば、バルト神学は、日本の教会に絶大な影響を与えましたが、それはドイツにおける教会闘争的なパトスとはしばしば切り離されて受容されました。そのことは、戦時下におけるバルト主義者たちの行動と無関係ではありません。
20世紀後半以降において、キリスト教の中心は西洋から、アジア、アフリカ、ラテンアメリカなど非西洋世界にシフトしてきています。今日では、西洋神学とは違うタイプの神学がそれぞれの地域において模索されていると言えますが、その際にも、西洋神学との対比(対決)は避けることができません。この授業では、20世紀前半の西洋神学の課題を現代の問題としても読み解いていきたいと思います。なお、毎授業の最初に、最新の宗教情報を紹介し、それを現代神学のコンテクストの中で理解していくための時間を設けます。
実施回 |
日 程 |
内 容 |
講義資料 |
1回目 |
9/29 |
現代神学への導入 |
resume01.pdf |
2回目 |
10/ 6 |
現代神学の時代背景 |
|
3回目 |
10/13(休日開講) |
D. ボンヘッファー(1) |
|
4回目 |
10/20 |
D. ボンヘッファー(2) |
|
5回目 |
10/27 |
D. ボンヘッファー(3) |
|
|
11/ 3 |
アメリカ出張のため休講 |
|
6回目 |
11/10 |
K. バルト(1) |
|
7回目 |
11/17 |
K. バルト(2) |
|
8回目 |
11/24(休日開講) |
K. バルト(3) |
|
9回目 |
12/ 1 |
A. シュバイツァー(1) |
|
10回目 |
12/ 8 |
A. シュバイツァー(2) |
|
11回目 |
12/15 |
H. リチャード・ニーバー(1) |
|
12回目 |
12/22 |
H. リチャード・ニーバー(2) |
|
13回目 |
1/19 |
まとめ |
■参考URL
・International Religious Freedom(アメリカ国務省)
◎成績評価:出席点30%、学期末レポート70%
出席は、毎回はとりません(計5回を予定)。質問・感想を記入するコメント用紙は毎回出していただいて結構です。私語厳禁です。私語をする人は授業に来ないでください。
◎講義資料:小原克博On-Line(https://www.kohara.ac)の授業用ページから、毎回、事前にダウンロードして持参してください。紙の無駄を省くため、授業では印刷資料を配付しません。
小原克博 On-Lineトップ→ Education →講義概要・シラバス→組織神学4
テキストは、原則的に毎回持ってきてください。