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牛山泉・小原克博『自然エネルギーを考えるための環境文化・宗教文化: 技術と思想が出会う未来を模索する』 [Kindle版]

20140322.jpg 本書は、2013年11月2日に同志社大学 今出川キャンパス 神学館礼拝堂で行われた公開シンポジウム「自然エネルギーを考えるための環境文化・宗教文化──技術と思想が出会う未来を模索する」の記録です。世界および日本における自然エネルギーの現状をわかりやすく伝えること、それを思想・文化・宗教の課題として受けとめることを、本書は目指しています。
 これまでは「エネルギーのことは理系にお任せ」という具合に、人文社会系の学問がエネルギー問題に積極的にかかわることは多くありませんでした。しかし、未来において持続可能な社会を残していくためには、技術革新を求めるだけではなく、過去において蓄積されてきた自然と人間の関係を振り返り、私たちの生きる土台を再確認していく必要があります。人類史の初めから、人は自然の脅威と戦い、同時に自然からの「恵み」(=エネルギー)を得て生活してきました。その過程において、様々な環境文化・宗教文化が形成されてきました。
 上記シンポジウムでは、風力発電を専門とする牛山 泉(足利工業大学 学長)が基調講演をし、それに宗教研究の立場から小原克博(同志社大学 神学部 教授)が応答する形で、学際的な視野に立って、自然と人間の関係、自然エネルギーをめぐる課題を論じました。「技術と思想が出会う未来」は簡単に実現するわけではありません。しかし、本書が、その長い道のりのささやかな一歩となればと願っています。
※上記シンポジウム、および、その成果としての本書は、日本学術振興会 科学研究費助成事業「3.11以降の環境文化とエネルギー政策の倫理的基盤の構築」(課題番号:25370079)の助成を受けたものです。