KOHARA BLOG

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京都の大学生は恵まれているゾ!

041005

 今日は、大学コンソーシアム科目の「宗教と平和――人類はなぜ争うのか」の第1回授業で講義をしてきました。場所はJR京都駅からすぐのキャンパスプラザ京都
 大学コンソーシアム京都は、京都にある50ほどの大学の連合体で、その多くが単位互換制度に参加しています(加盟校はこちら)。
 今日の授業にも、実に多種多様な大学・学部からの学生さんが来ていました。また大学生に加え、シティカレッジ生という一般市民もコンソーシアム科目を履修することができます。
 これほど多くの大学が単位互換しているのは、京都ならではの特徴で、京都にいる大学生は、本当に恵まれていると思います。教える方としても、おもしろいですし、なかなかよい制度です。

 「宗教と平和」はコーディネート科目と呼ばれ、コンソーシアム科目の中でも特殊な位置づけを与えられています。京都ならではのテーマを、複数大学の教員で担当する科目です。
 春学期の「宗教と倫理」と共に、3年前にわたしがコーディネーターとなって始め、今は龍谷大学の高田先生にコーディネーター役をバトンタッチしています。うまくバトンタッチしながら、「ドラえもん」や「さざえさん」並の長寿番組(?)にしていきたいと思っています。(^_^;)
 年々受講者数が増えてきており、今学期は120名の登録で、今日は110名ほどの学生が教室に来ていました。

 以下、「宗教と平和」の概要と予定です。

【概 要】
 いずれの宗教も「ただしく生きる」「悪人は救われる」など崇高な教えを説きますが、現実には、新たな不正義(争い、悪等)が生まれるばかりです。<宗教紛争、人権抑圧、差別(等)>の問題が宗教と関係していることも少なくありません。「文明の衝突」「宗教間対話」が語られます。はたして、宗教は無力でしょうか。様々な宗教の共存が課題となっている現代社会の中で、問題を多角的にとらえるために、まず、それぞれの宗教文化を知ることが大事です。ユダヤ教・キリスト教・イスラムというセム的一神教、仏教や、ヒンドゥー教などの宗教(文化世界)についての基礎知識を共有しながら、「平和」への課題を考えていきます。

 1.現代世界における<悲劇>  2.ユダヤ教と平和
 3.キリスト教と平和      4.イスラムと平和
 5.仏教と平和         6.宗教多元的世界における平和

第1回 10/05 はじめに:課題「宗教と平和」 小原克博(同志社大学)
第2回 10/12  現代世界における<悲劇>  岡 真理(京都大学)
第3回 10/19  ユダヤ教と平和       中村信博(同志社女子大学)
第4回 10/26  キリスト教と平和-1    中村信博(同志社女子大学)
第5回 11/02  イスラームと平和-1    小杉 泰(京都大学)
第6回 11/09  イスラームと平和-2     中田 考(同志社大学)
第7回 11/16  キリスト教と平和-2     落合仁司(同志社大)
第8回 11/30  キリスト教と平和-3    小原克博(同志社大学)
第9回 12/07   仏教と平和-1      徳永道雄(京都女子大学)
第10回 12/14  仏教と平和-2       徳永道雄(京都女子大学)
第11回 12/21  宗教多元的世界における平和-1 澤井義次(天理大学)
第12回 1/11  宗教多元的世界における平和-2  高田信良(龍谷大学)
第13回 1/18   まとめ(複数担当者と受講生との質疑応答:パネル形式)

■大学コンソーシアム京都
https://www.consortium.or.jp/

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