KOHARA BLOG

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講演会「中東における宗教間対話の課題」

050519 昨日紹介したニマー氏による講演会「中東における宗教間対話の課題」が開催されました。わたしはこのために、京田辺キャンパスでの授業を休講にしました。1年生たちも来ており、休講にした甲斐がありました。
 この講演は非常にわかりやすく、中東の現状や歴史的経緯を知る上で貴重な機会になったように思います。
 ニマー氏のスタンスは、平均的なムスリムの理解とは異なるかもしれませんが、こういう人がいるのかと思うと、希望が持てるような内容でした。
 ニマー氏は、自らの幼少時代を振り借りながら、ユダヤ教・キリスト教・イスラームは対立するものではないこと、信仰の違いが紛争の原因ではなく、社会の不正義こそが問題の根っこにあることを説かれました。
 中東問題がこじれ、社会が不安定になっていく中で、各国にいたクリスチャンたちがいづらくなり、クリスチャン人口が減少していることを説明しながら、同時に、それは中東世界にとって、決してよいことではないのだ、と力強く語っていました。

 なるべく早い時期に、この講演会の要旨や動画をアップしたいと思います。

■CISMOR講演会「中東における宗教間対話の課題」
https://www.cismor.jp/jp/research/lectures/050519.html

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