小原On-Line

宗教倫理学会 学術大会

051016 10月15日(土)、同志社大学の寒梅館で宗教倫理学会の第6回学術大会が行われました。設立記念を兼ねた第1回学術大会は2000年に同志社大学で開催されましたので、同志社では5年ぶりの2度目ということになります。
 午前中は研究会やワークショップ、午後は公開講演会・シンポジウムが行われました。上の写真は、講演する大澤真幸氏(京都大学)です。大澤先生は社会学者として非常に幅広い分野で発言・活躍されている方ですが、論理の組み立ての中にキリスト教の考え方を取り入れる点でもユニークです。今回の講演タイトルは「宗教の普遍<論理=倫理>」だったのですが、圧倒的にキリスト教関係の話が多かったです。
 さすがにこの点については、「宗教の普遍というテーマにしては、キリスト教が中心になりすぎていませんか?」という質問が出ました。大澤先生の答えは、西洋の問題や世界の問題を扱う場合には、キリスト教から入るのが一番わかりやすい、やりやすい、というものでした。

 学術大会終了後、大澤先生とは個人的にもいろいろお話ししましたが、やはり視点がシャープです。宗教倫理学会に対しては、社会の大きなイシューに対しては、具体的な声明や提言を出せるようになるべきだ、とアドバイスしてくれました。その通りだと思いました。大きい学会では、意思統一するのがきわめて困難ですが、宗教倫理学会は小回りの良さを生かして、もっと積極的に情報発信、意見表明を行っていくべきだと、つくづく思いました。

 懇親会は、寒梅館7階のSecond House Willで行われました(貸し切り!)。京大の落合恵美子先生も来られており、最近の研究の様子などを聞くことができました。各国の家族形態についての研究を目下進めておられます。朝日新聞などで、その研究成果の一端をご覧になった方も多いのではないかと思います。

 わたしは金曜日くらいから風邪を引いてしまい、体調不良の中での出席でしたが、一応割り当てられていたお役をこなすことができ、ほっとすると同時に、朝から晩まで一日仕事だったので、どっと疲れてしまいました。これでは、風邪が治りませんね。(^_^;)

トラックバック(1)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 宗教倫理学会 学術大会

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.kohara.ac/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/944

宗教倫理学会から、2006年の公開講演会のお知らせが届きました。日時: 2006年3月4日(土)13:30~15:30 場所: キャンパスプラザ京都 2階ホール 講師: 内田樹氏(神戸女学院大学教授) 講演題: 「時間・記憶・他者」 司会: 棚次正和氏(研究プロジェクト委員長・京..... 続きを読む

コメント(6)

 私は、学術的なことにおいて全くの門外漢と言っても過言ではありませんから、大澤真幸氏という方がいらっしゃることなど知りませんでした。

 ですが、
>西洋の問題や世界の問題を扱う場合には、キリスト教から入るのが一番わかりやすい、やりやすい、

 という言葉には、甚く同意させて頂きたいと思います。私自身、そうした考え方を支持している一人ですから。

 とはいえ、こうして大澤真幸氏のことを紹介して頂く機会を得ることがなければ、私個人として閉塞感に苛まれていたでしょうから、示して頂き、素直に嬉しいです。

 ありがとうございます。

 遅ればせながら、風邪からの回復をお待ちしております。

 すみません。蛇足になるかも知れませんが、追記させて下さい。

>私自身、そうした考え方を支持している一人ですから。

 と、記していますが、キリスト教を絶対視しているわけではありません。かといって、イスラム教や仏教を絶対視しているわけでもありません。

今日の朝日夕刊の文化面で、鵜浦裕・文京学院大教授が、インテリジェント・デザインとその背景について書かれています。私がいままで見た中で、背景(誰がプッシュしているか)が、一番分かりやすかったです。

かがく批評室 「反進化論」の今 「神」を棚上げする創造論運動 (朝日 2005/10/19夕刊文化面)

今日22日付の読売東京23区版に、今日から文京区で開かれる建築家・武田五一の展覧会についての記事が出ています。
(ウェブ掲載は今日限り)

以前書いたかもしれませんが、武田はとくに関西を中心に活躍した建築家で、同志社女子大のジェームス館と栄光館は彼の作品です。

もし機会があればぜひごらんください。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news004.htm

武田五一の軌跡 きょうから特別展
文京区ゆかりの建築家

武田五一の資料を確認するメンバー

 文京区ゆかりの建築家、武田五一(1872~1938)について、地元の建築家らが企画から制作まで参加した、手作りの特別展「近代建築の好奇心 武田五一の軌跡」が22日から、文京ふるさと歴史館(本郷4)で始まる。

(中略)

 特別展は12月4日まで。問い合わせは、同歴史館((電)3818・7221)(月曜休館)へ。

(2005年10月22日 読売新聞)

昨日21日付のNYタイムズの記事です。

Methodist Divisions Over Gays Intensify
By NEELA BANERJEE
Published: October 21, 2005
http://www.nytimes.com/2005/10/21/national/21methodist.html

あっちこっちで喧嘩してますね(^_^;)

ちなみに次期連邦最高裁判事候補のハリエット・マイアーズはSouthern Methodist Universityのロースクールを卒業しているそうです。これと関係あるのかどうか…

Yokoさん
武田五一の展覧会についての情報、ありがとうございました。栄光館が彼の作品であるとは知りませんでした。
ちなみに、栄光館はアスベスト問題で、大改修中です。
次期連邦最高裁判事候補のハリエット・マイアーズについては先週号のTIMEでも特集していました。ブッシュ大統領とかなり親密な関係の人物のようですね。信仰的側面も筋金入りのようです。

You are the
 th Visitor
 since 01/07/2004.

自己紹介

近  著

YouTube


Loading...

月別 アーカイブ

2011年6月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

このブログ記事について

このページは、小原克博が2005年10月16日 23:58に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「努力が必要!」です。

次のブログ記事は「ジハード論」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。