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終末期医療におけるDNR指示

 今日は、京都民医連中央病院倫理委員会があり、終末期医療におけるDNR指示について議論しました。
 DNR指示とは"Do not resuscitate order"の略で、終末期医療において(心肺が止まっても)心肺蘇生をしないという指示のことです。
 なぜ、このことを急に議論にしたかというと、3月、富山県で医師が患者の人工呼吸器を外し、それによって患者が死亡した事件が報じられ、それをきっかけに尊厳死を法制化する動きが加速しているという事情があります。
 尊厳死協会などは「患者が意志決定できない場合には、家族らが意志決定を代行できるよう法律で規定するのが望ましい」との見解を「尊厳死法制化を考える議員連盟」に提出しています。
 他方、安楽死・尊厳死法制化を阻止する会では「生命を短縮するのは周囲の人が楽になりたいだけ。人工呼吸器を外されて死んでいく患者の苦しさも考えるべきだ」とコメントしています。
 こうした対立した見解が明らかにされ、議論が交わされていくのは必要だと思いますが、一気に法制化にまでもっていきたい保守派議員たちも大勢いるようですので、事態は急を告げているという面もあります。

 DNR指示についての包括的なガイドラインは国内ではまだ存在していないようです。今後、尊厳死の議論がなされていく中で、モデル的役割を果たすことのできるガイドラインを作ることができればと思っています。
 今日は、もっぱら情報の整理とブレーンストーミングでしたから、具体的な案を検討するのはまだ先です。
 メンバーには、この分野にめっぽう強い社会学者の立岩真也氏(立命館大学)もいますので、委員長の私としては、心強い限りです。読売新聞の記者もさすがに情報通で大いに助けられています。

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