KOHARA BLOG

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アジア神学の展望

070508  本日、Kim Heup Young 先生(カンナム大学)を招いて、CISMOR主催の研究会を行いました。
 Kim先生の発表タイトルは"Christ as the Tao: an East Asian Christology of the Tao (Christo-tao)"
 タオ(道)の概念を中心にして、東北アジアにおける Contexual Theology を模索した発表であったと言えます。
 韓国社会において、タオが今なお人々の考え方に影響を及ぼしていることは、韓国の国旗(太極旗)を見てもわかると思います。
 問題は、それをどこまで東北アジアの共通項として使うことができるか、また、さらにそこから西洋の神学をどのように相対化していくことができるか、という点にあるでしょう。

 Kim先生はアジア神学のパイオニア的存在ですが、この点、日本は本当に弱い! アジアという自覚が薄いというだけでなく、日本的文脈を神学の課題として積極的に受けとめていくモチベーションがきわめて低いです。
 この分野に関して、私はまだ十分な思索を展開できていませんが、Kim先生の熱いパッションに促され、アジア神学に貢献できるような道を進みたいと思っています。

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