小原On-Line

Academic Use of Kindle and iPad

 iPad は各国とも売れ行き(予約を含む)がよいようですが、うがった見方をすれば「高価なおもちゃ」ではないかと冷ややかに見ることもできるでしょう。アプリの多様さからすれば、まさに「おもちゃ箱」的ガジェットであることは間違いありませんが、今後の電子書籍のあり方を考える上で iPad の評価は欠かせません。

 私の関心は、電子書籍が学問的に使えるものになるかどうか、という点にありますが、それに関して以下のような課題があると思います。

  • 視認性(読みやすさ):長時間読めるかどうか。Kindle の電子インクは読みやすい。
  • 引用:どのように引用するのか。現状では引用スタイルが確立していない。客観的なマーキングシステムは可能か。
  • 脚注:現状では何も工夫されていない。クリックすれば注にジャンプできるのが理想。
  • 本の数:Kindle 50万冊、iBooks 6万冊。学術的な本は十分そろっているとは言えない。しかし、新刊書の多くは電子書籍に対応してきている。
  • ブックマーク、ノート機能:iBooks, Kindle のいずれもマーキング、ブックマーク機能はある。iBooks はノート機能がない。
  • 複数の機器での利用:Amazon は、Kindle だけでなく、パソコン、iPhone 、iPad など複数の機器で同期できるというメリットがある。3Gが世界中で使えるのは、Kindleのアドバンテージ。Kindleは購入した本を別の機器でも読めるが、購読している新聞等を読むことはできない。
  • 日本語の対応:現時点では Kindle も iBooks も日本の出版業界は対応していない。ただし、無料の青空文庫を読むことは可能。iPad には青空文庫対応のアプリ(i文庫HD)がある。
 実物の比較をご覧になって、電子書籍の今後を考えてみてください。

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このページは、小原克博が2010年5月12日 09:32に書いたブログ記事です。

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