KOHARA BLOG

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Hillel Levine 教授 講演会・研究会

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 8月7日、ヒレル・レヴィン教授(ボストン大学)を招いて、CISMORによる公開講演会「レナード・バーンスタインとユダヤ教/キリスト教関係:ユダヤ主義との闘い」と研究会を開催しました。
 私は帰国日の8月1日より、CISMORのセンター長となったため、センター長としての初仕事となりました。

 講演会では、バーンスタインが J.F.ケネディーに捧げたミサ曲のDVDを見ながら、その曲の分析を通じて、バーンスタインの伝統に対する挑戦的な性格を浮き彫りにし、あわせて、バーンスタインとケネディーの関係を論じながら、当時のアメリカ社会に残存していた反ユダヤ主義や反カトリック感情を描写していました。
 この二人の人物は、似たような環境と時代状況の中で育ち、反ユダヤ主義や反カトリック感情にあらがいながら、自らの理想を追求していきました。アメリカの宗教的多様性や寛容は、こうしたプロセスを通じて拡大していったことが、よくわかりました。
 とても暑い日であったにもかかわらず、多数の人が来場してくださいました。

 講演会の後、場所を移して研究会を持ちました(右上写真)。最初に、レヴィン教授が、Memory and Reconciliation: Jewish Attitudes towards Conflicts and Suffering と題して発表してくだり、それに市川先生(東京大学)がレスポンスして、ディスカッションを始めました。原爆投下65年の記念式が広島で行われたことがレヴィン先生には大きな関心としてあり、広島・長崎の悲劇を「記憶」することと、ユダヤ教の伝統における「記憶」や「和解」を比較検討されたのが興味深かったです。
 共同研究員の中には、朝日新聞記者やNHK解説委員の方がいるので、こうした時事問題に対しては、非常に詳しい突っ込みがなされます。
 レヴィン先生は、International Center for Reconciliation の創設者・代表でもあり、activist としての顔も持っています。イスラエルにおけるユダヤ人とパレスチナ人の和解を推進させる活動に長く関わってこられています。

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