KOHARA BLOG

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40年来の友との別れ

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 40年来、腹の底から(中から?)親しく付き合ってきた友と別れを告げました。写真は、その親友の死亡宣告書です。
 その友の名はピロリ菌(愛称。かわいい!)。本名は、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)と言います。
 実は昨年、胃のバリウム検査そして内視鏡検査によって萎縮性胃炎であることがわかったのですが、調べると、ピロリ菌に感染していることが判明。そのときは、あまり動揺はしませんでした。その何年か前から、関西学院大学の神田健次先生よりピロリ菌に対するレクチャーを居酒屋で何度も受けていましたので、ついに自分の番が来たか、という感じでした。
 ピロリ菌に感染していることを知らずに放っておくと、胃潰瘍・十二指腸潰瘍のリスクが上がるだけでなく、最終的には胃がんを引き起こすことになります。その怖さを神田先生から具体的な話を交えて聞かされていましたので、早速、除菌することに。最初にトライしたのは、今年の1月頃でした。飲み薬(1週間続ける)によって除菌するのですが、第一弾は失敗。このときはかなりショックでした。
 そして、4月に別の飲み薬を使って第二弾にチャレンジ。終了して5週間以上の間隔を空けてから、ピロリ菌の検査をします。
 そして、昨日、写真にあるように(数字の意味はわかりませんが)、めでたく除菌に成功しました。やったー!と、もちろん喜んだのですが、なぜか、自分の胃の中で生きてきた友を失った喪失感がありました。40年以上にわたって胃にダメージを与え続けてきたらしい悪友ではあるのですが、いなくなると、申し訳ないことをしたような何とも不思議な気持ちになりました。

 しかし! ここからが重要です。
 一般的に言うと、ピロリ菌を放置していると癌のリスクが高くなるので、いることがわかれば、絶対に除菌した方がよい、ということです。40歳以上の日本人の7割程度がピロリ菌を持っていると言われています(年齢が下がると保菌率は下がります)。胃に問題を感じておられる方は、悩む前にピロリ菌の検査を受けるべきでしょう。検査は簡単です(費用は1万円弱かかりますが)。Wikipediaに比較的詳しい説明がありますので、気になる方は、まず説明を読んでみてください。


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