KOHARA BLOG

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さようなら、同志社礼拝堂(の床と椅子)

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 同志社礼拝堂の床と椅子の新調工事が始まります。来年4月までは中に入れなくなります。
 日中の暑さにぼっーとしながら、キャンパスをさまよっていると、目の前の同志社礼拝堂の扉が開いていましたので、工事関係者らしき人に声をかけて中に入れてもらいました。
 私はまったく気まぐれに礼拝堂に入ったのですが、その1分後くらいに、八田学長ご一行様が工事開始前の現場視察に来られました。偶然とはいえ、工事責任者やその他エライ人たちが、どやどやと入ってこられ、説明を始められましたので、先着の私もその輪に加えてもらいました。
 工事が始まる、ということは聞いていましたが、絶妙のタイミングで同志社礼拝堂に紛れ込むことができました。工事はすぐに始まりますので、古い椅子はこれで見納めです。堅くて狭くて、文句はいろいろありましたが、全部撤去されてしまうかと思うと、寂しいものです。現在の椅子の前の世代のもの、大正から昭和にかけて使われていたカーブのかかったベンチをモデルとして、新しい椅子(ベンチ)が作られます。
 古い時代のベンチには、畳が鋲で留められていました(写真)。個人的には好きなタイプですが、座り心地はよくないと思います。

 新しい椅子(ベンチ)のサンプルが二つ、古いベンチと並べて置かれていました。残りはこれから作るそうです。
 新しい椅子に置き換えられると、座席数は3分の2程度になるようです。また、今回の工事の中には空調設備の新設も含まれています。壁ぎわの下から吹き出す形になるそうです。これまで礼拝堂には空調設備がありませんでしたので、真夏・真冬は耐えがたい環境でしたが、その点は大きく改善されることになります。同志社礼拝堂は、新島襄の時代から使われていた建物で、重要文化財となっており、その関係で、これまで空調設備を入れるのが難しかったのですが、空調設備本体を建物の外に設置することによって、問題をクリアーしたようです。
 あと、照明が一部新調・新設され、さらに(想像できないのですが)空気をかき回すためのファンが天上に16個つくそうです。

 工事直前ということで、通常壁に掛かっている歴代の同志社総長の肖像画はすべて撤去されていました。
 八田先生は「注文があったら言ってくださいね」と私に声をかけてくださいましたが、なかなかとっさには名案が浮かびませんね。「じゃあ、舞台奥に大型プラズマ・ディスプレイをつけて、全席に iPad を備えてください」とか言ったら、お願いを聞いてくれたかも。学長は太っ腹ですから。

 冗談はさておき、撮った写真は以下のリンクから見ることができます。iPhone 4で撮っているので、あまりきれいではありませんが(しかも手ぶれしている)、様子はわかると思います。
 同志社関係者は、存分に名残を惜しんでください。

 一応、来年4月までは使用禁止ですが、10月、工事が終わった頃に、極秘潜入レポートをするかもしれません(笑)。

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