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『神学の射程と諸相 6: 2020-21年度 同志社大学神学部 小原ゼミ 卒業論文集』(Kindle)を刊行

 『神学の射程と諸相 6: 2020-21年度 同志社大学神学部 小原ゼミ 卒業論文集』(Kindle)をアップしました。

 参考まで、目次および序文を下に記します。関心ある方は、ぜひお読みください。100円ですが、内容はびっしり詰まっています。

 

目 次
【2020年度】
石川ゆりな「レビ記から考察する汚れ思想──1世紀パレスティナの父権制社会と現代日本の相関」
小原彩穂「人間と動物の共生のゆくえ──西洋と日本を考察して」
三輪功祐「人工知能とホモ・レリギオスス」
村野香緒里「慰霊のモニュメントと宗教──モニュメントの公共的要素と宗教的要素の相反に関する考察」
齋藤歌歩「クィア神学の現状と課題」
山野はるひ「環境倫理の変化をめぐる宗教学的考察──社会の産業化を視野に入れて」
山脇緋奈乃「中世イタリアにおけるペスト流行は人々に何をもたらしたのか──死と生の考察」
【2021年度】
藤田一都「企業の持続可能性とキリスト教──聖書を土台とした企業運営と労働観」
宮川 藍「日本における病と穢れの関係性についての考察」
澤田果歩「キリスト教教育が子供の自己形成に与え得る影響──自尊感情の視点から」


(序文より) 
 本書は、私が同志社大学 神学部で2020年度および2021年度に指導した10編の卒業論文を含んでいる(論文の配列は年度別に著者姓のアルファベット順)。言うまでもなく、この2年間は新型コロナウイルスの影響でゼミでの諸活動がかなりの程度制限されることになったが、対面授業やオンライン授業を併用しながら、卒業論文を完成させることができた。
 これまでも卒業論文集として『神学の射程と諸相』(1〜5)を刊行してきたが、変化の著しい時代の中で、その時々の学生の関心を照らし出しており、時代の「定点観測」としての役割も負っているように思う。この卒業論文集では、新型コロナウイルスや人工知能、環境問題など現代の喫緊の課題を扱った論文が含まれており、今の時代が学生たちの目にどのように映っているかを教えてくれている。
 今日、学術論文の多くはインターネット上で公開され、自由に閲覧できるようになったが、卒業論文については意外と実物を手にする機会は少ない。これから卒業論文を書こうとする者にとっては、本書がよい手がかりとなることを願っている。
 本書の一つひとつの論文が「神学の射程」の広がりを示しているだけでなく、論文を完成させ卒業していく学生たちのこれからの「人生の射程」をも示しているようである。執筆者の一人ひとりが自分の論文に愛着を感じているように、完成に至るまで伴走してきた私も、一つひとつの論文にいとおしさを感じている。本書を多くの人に読んでいただきたいと思う。
2022年3月 同志社大学 神学部 教授  小原克博

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