KOHARA BLOG

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Carmel Mission

 カーメルは小さな町ですが、有名な歴史的建造物があります。通称カーメル・ミッションと呼ばれているカリフォルニア・ミッションの拠点となった教会です。正式名称の Mission San Carlos Borromeo de Carmelo は、建設当時のミラノ大司教の名前にちなんでいます。
 カーメル・ミッションは、1770年にユニペロ・セラ(Junipero Serra)によって建てられました。セラはカリフォルニア・ミッションの中心的自分物で、カリフォルニアでももっとも有名な歴史的人物の一人です。彼の略歴やカリフォルニア・ミッションの歴史を理解すると、当時の植民地支配やネイティブ・インディアンとの関係、キリスト教(カトリック)が果たした役割、カリフォルニア州誕生のいきさつなどについて、どんどん興味が深くなっていきます。
 カリフォルニア・ミッションは、最初のサンディエゴ(1769年)から始まり、21の拠点を持ちましたが、その中で、カーメル・ミッションは二番目に古く、後のミッションの中でも特別な役割を果たしたのですが、それはセラがこの教会を拠点にしたことと深い関係があります(セラはこの教会で1784年に亡くなっています)。
 カトリックの中では聖人に近い扱いを受けている人物ですが、1987年に当時の教皇ヨハネ・パウロ2世がセラを列福(聖人の次の地位を認めること)しようとしたとき、ネイティブ・インディアンや学者たちから強い反対の声があがりました。簡単に言えば、セラはスペインの植民地主義の推進者であった、という批判です。ちなみに、ヨハネ・パウロ2世は同年、このカーメル・ミッションを訪ねており、その記念のプレートが教会の中にあります。
 わたしはカリフォルニア・ミッションの教会をいくつか訪ねていますが、カーメル・ミッションはその規模や美しさの点において群を抜いていると言ってもよいでしょう。中庭は、きれいな花が咲き乱れており、訪問者の目を楽しませてくれます。
 YouTube にアップしましたので、雰囲気を味わっていただければと思います。

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