KOHARA BLOG

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International Symposium on Monotheism and Postmodernism(1日目)

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 標記シンポジウムの第1日目を終えました。
 外国人の参加者はアメリカ、イスラエル、カナダ、オーストラリアなどから来ていましたが、ほとんどの人がユダヤ教関係の研究者であることがわかりました。ちなみに、中国人でないアジア系は、私一人です。
 右の写真は、参加者(大学院生を含む)の記念写真ですが、いただいた写真を iPhone で撮影したものなので画質はよくありません。

 ユダヤ教関係者が多いのは、今回のシンポジウムが南京大学のIntstitute of Jewish Studies によって開催されていることと関係しています。しかし、今日知り合った人の中には、有名な南京神学校の先生(組織神学者)もいたので、キリスト教関係もわずかながらいます。
 旧友の Archie Lee 先生(香港中文大学)も来ており、今日の発表では、中国の聖書翻訳の歴史について話していました。聖書のDragonは西洋社会では悪の象徴として理解されますが、中国では「龍」は高貴な存在なので、Dragon を簡単に「龍」と訳すことができない悩ましい事情があったとのこと。中国人は「龍の子孫」という考え方もあるので、Dragon を龍と訳すと、中国人自身が悪の末裔になってしまいます。翻訳における文化的差異が引き起こす難しさを、興味深く聞くことができました。
 ユダヤ教の専門家が、タルムードやミドラシュの話を始めると、私の理解力ではなかなかついて行くことができませんでしたが、全体としては、けっこう楽しめました。しかし、朝から晩までやっているので、さすがに疲れます。
 明日は、司会と発表の役が待っています。

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