小原On-Line

書籍・雑誌の最近のブログ記事

20100709.jpg 私の新刊書『宗教のポリティクス──日本社会と一神教世界の邂逅』(晃洋書房、2010年7月)が刊行されましたので、案内いたします。
 目次や序論の冒頭部分は下記ページでご覧いただけます。


 私の近年の研究成果をまとめた著作です。扱ってる対象は宗教や政治なので、決して一筋縄にはいかないものばかりですが、平易な言葉で問題に迫っています。
 このブログでも、少しずつ内容の紹介をしていきたいと考えています。

 本の帯には次のような言葉が記されています(編集者の方が作成してくれました)。

(オモテ)
宗教は暴力を助長するのか?
宗教と政治の複合的な相互関係を問う!

(ウラ)
寛容な多神教国家・日本は、一神教とどのように向き合ってきたのか。
近代的理性は、神話とナショナリズムの激流の防壁となり得たのか。

 帯に書かれている、これらの問いに関心のある方にとっては、一定の回答を見いだすことのできる内容となっています。

 ブログ左サイドに Amozon へのリンクを張っておきましたが、他のオンライン書店等でも購入可能です。
 おもしろそうだなと思われた方は、ぜひお買い求めください。

本やタウン:宗教のポリティクス
楽天ブックス:宗教のポリティクス
 武田龍精先生退職記念論集刊行会編『科学時代における人間と宗教』(法蔵館、2010年)を追加しました。
 まだアマゾンに掲載されていないのですが、書誌データとしては以下のものがあります。

■仏教書総目録刊行会:『科学時代における人間と宗教』

 上記の本が、本日、私の手元に届きました。私は「近代国家における宗教と科学の錯綜──秩序への挑戦か、迎合か」という論考を寄稿しています。
 武田先生に縁のある人たちが寄稿した退職記念論集です。エライ先生たちがたくさん書いていますが、636ページで本体価格は9000円ですので、どなたにでもお薦めできるわけではありません。科学の立場からの論考もありますが、やはり仏教関係のものが多いです。
 個人的には、武田先生の交友関係やこれまでの学問的背景がわかって、おもしろいと思いました。
 武田先生とは、特に京都・宗教系大学院連合を立ち上げる際に一緒にがんばった仲です。何度も武田先生の研究室(龍谷大学)に足を運んで、あれこれ相談したことが、今となっては懐かしいです。
 武田先生は浄土真宗をベースにしながら、キリスト教神学にも精通され、幅広いものの見方ができる方です。こういう方は残念ながら多くはいません。
20100417.jpg
 2月に雑誌 Pen の「キリスト教とは何か」特集号について紹介しました。売れ行きがとてもよく、増量し、別冊として刊行されることになりました。


 一昨日、実物が手元に届きましたが、背表紙もしっかりとして、体裁もバージョンアップしています。
 雑誌版のときの誤字脱字(若干ありました)もすべて修正しています。
 「別冊が出るのだったら、雑誌は買わなかったのに〜」という人がいるかと思いますが、この別冊は買う価値がありそうです。
 ビジュアルな入門書として楽しむことができます。

■関連記事

20100309.jpg ダン・ブラウンの最新刊『ロスト・シンボル』の翻訳が日本で発売されているようです。その関係のニュースも時々目にしますが、私がおもしろいなと思ったダン・ブラウンへのインタビュー記事がありますので、紹介します。インタビュー動画もあり、楽しめます。


 上のインタビュー記事中、以下のような宗教をめぐるやり取りがあります。ダン・ブラウンらしさが、よくあらわれていると思います。

:宗教を信じていますか。
:監督教会の信徒として育てられたので、子供のころはとても信仰心が篤かったんですよ。その後、中学生のころに、天文学や宇宙論や万物の起源について勉強しました。牧師にこう訊いたのを覚えています。「ぼくにはわかりません。本にはビッグバンという爆発があったと書いてあったのに、ここの教えでは、神は七日で天と地と生き物を創造したことになっています。どちらが正しいんですか」とね。残念ながら「よい子はそんな質問をするものではない」というのが答でした。そのとき、はっきり思いました。聖書の記述はおかしい。科学のほうがずっと合理的だ、と。そしてすぐに宗教から離れました。
:いまはどうですか。
:皮肉なことに、結局もとにもどりました。科学を学べば学ぶほど、物理学が形而上学へ、数が虚数になってしまうのがわかったんです。科学へはいりこむほど足もとがぬかるんでくる。そこで、科学には秩序があるが、スピリチュアルな面もある、と思いはじめたわけです。

 アメリカでは、発売されてから今に至るまで、本屋の入り口あたりに『ロスト・シンボル』は、しっかりと陣取っています。かなり売れているようです。
 ここまで紹介しておきながら、当の私は、まだ読んでいません。あれこれ他に読まなければならないものがあるので、意図的に手をつけていないというのが一番の理由ですが、流行本はブームが冷めた頃に読むのが私のスタイルでもあります。
 『ロスト・シンボル』はフリーメイソンがテーマのようですが、虚実まぜこぜになって伝えられている組織であるだけに、ダン・ブラウンがどのような切り口で描いているのか気になりますね。彼は、この作品を書くために、3年以上かけてフリーメイソン関係のリサーチをしたようです。

 前回の記事を書いた後に、実物がアメリカの自宅に届きました。あけて、びっくり。いや〜、実に盛りだくさんの情報です。美術・芸術の視点からキリスト教を理解するという試みは、かなりの程度成功していると思いました。これだけふんだんにカラー写真を使って、600円というのはお買い得だと思います。
 編集者の方に郵送していただいたことに対するお礼のメールを書いたところ、発売当日の売り上げが、最近の中では最高記録を出したとのこと。ヨーロッパなどの美術館や教会に関心はあるけれども、キリスト教のいろはがわからないという一般読者にアピールしたのだと思います。
 「キリスト教とは何か」という特集タイトルを見て、それが教義や歴史のことばかりだったら、たぶん、多くの人は購入にまでは至らないでしょう。色鮮やかなキリスト教美術や教会建築がちりばめられた紙面を見ると、よくわからないけど、おもしろそう!と思うかもしれません。ビジュアルは大事ですね。
 ちなみに、カトリックで絵画が発展したのも、まさにビジュアル志向だったからです。たとえ文字が読めなくても、絵画はメッセージを伝えることができます。プロテスタントがビジュアルなものから背を向けて、どちらかというとロジックの世界へと分け入ったのは、その時代の決断としては意味があったと思うのですが、多くのものを棄てすぎたような気もします。

 手元に届いた実物を眺めながら、ふと思ったことの一つは、これならキリスト教概説の教科書としても使えそうだ、ということです。もちろん、学問的な説明をきちんと付け加えていかなければなりませんが、教材としてはなかなか魅力的です。ちょっとカトリックに寄りすぎているかな(プロテスタントの教会建築の紹介が少ない)という印象はありますが。
 いずれにしても、いいものを作ってくれました。あらためて、おすすめします。

20100214.jpg
 雑誌 Pen の最新号(2月15日発売)が「キリスト教とは何か」を特集しています。Pen は美術系の雑誌なのでキリスト教美術が中心なのですが、トップページには次のような説明があります。

美しさに目を奪われるとき、そこに理屈は不要だ。
ただ直截的に感じればいい。
しかし──より理解を深めることで、
本質が見えてくることもある。
ヨーロッパの都市を訪れた際に、多くの人が
美術館や教会に足を踏み入れるだろう。
そして、古い芸術作品を目にして、こう感じるはずだ。
「キリスト教のことをもっと知っていたら、
より楽しめるのに......」
今号のPenは、どんな本よりもやさしく、
キリスト教を解き明かします。
おさえておくべきエピソードや歴史に残る名場面も満載。
これを読めば、西洋絵画や教会建築が
もっと面白くなること間違いなし!の完全保存版です。

 とまあ、「どんな本よりもやさしく、キリスト教を説き明かします」という具合に、自信に満ちた紹介文がありますが、その真偽を確かめる意味でも、一度、店頭で手にとっていただければと思います。
 美術関係以外のキリスト教の説明部分を私が監修しています。
 最初に拝見した原稿は、怖いもの知らずのような勢いがあり、どういう形で無難におさめたらよいか、けっこう悩みました。
 途中で気づいたのは、学問的な本から、信仰者向けの本をかなりごちゃ混ぜに参考文献として使っているということでした。「一般読者にわかりやすいように書きたい」という編集者の意向を最大限尊重しながら、やり取りを重ね、ようやく最新号の発行に至ったという次第です。
 私が担当した部分以外についてはまったく知りませんので、全体としてどのような雰囲気で仕上がっているのかは、今のところ、わかりません。キリスト教美術に対するよい入門書となっているはずですので、まずはご覧になってください。

■ Pen 最新号目次

 「あの人が iPhone を使う理由」、『DIME』(小学館)2010 No.04(2月2日発売号)を追加しました。
 DIMEの編集者から、最初、5つのお薦めアプリをあげるように、また、用意された質問に答えるように、と言われ、あれこれウンチクを書いて送ったのですが、最終的には全体のバランスの中で、超スリムにまとめられてしまいました。まあ、仕方がないですね。
 お薦めアプリとして残された二つは、GoodReader という各種ファイルの閲覧用アプリと、英英辞典の Oxford Delux です。
 ちなみに、上のリンク先で表示されている GoodReader のサンプル画面は、UCSBのキャンパスマップです。建物がたくさんあるので、このキャンパスマップは重宝します。
 Oxford Deluxはアプリとしては猛烈に高いですが、まあ紙の辞書を買うことを考えれば、リーズナブルかもしれません。つい数日前、ゼミでニーチェを読んでいたとき、出席者の間で、nihilism の発音の仕方が分かれました。ナイアリズムか、ニヒリズムか? Oxford Dictionary of English ではナイアリズムとなっているということで、発音を聞かせたところ、一同、納得。アメリカ英語の場合、どっちでもよいのでしょうけれど、一応、正式と言われる音声データは、意外なところで役に立ちました。
20100201.jpg 雑誌 DIME(小学館) の2月2日発売最新号に、私のちょっとした記事がのっています。私は実物を手にしていませんので、どういう形でのっているのかはよくわからないのですが。
 「今、みんなが『iPhone』に買い替える理由」という特集が組まれているようで、その中に出てきます。
 iPhoneのアプリなどについてかなり詳しく書いたのですが、原稿段階で、ライターの方によってかなりシンプルに切り詰められていました。したがって、かなり「軽い」感じのコメント記事になっていると思います。

■ DIME 最新号

 本屋に立ち寄られたら、手に取ってみてください。
 ちなみに、DIMEとういう雑誌、私は今までちゃんと中身を見たことがありません(笑)。
 ダカーポ特別編集『最高の本! 2010 The Book of the Year 』(マガジンハウス、580円)が最近刊行されましたが、その中で、私も寄稿した『ユダヤ教・キリスト教・イスラームは共存できるか──一神教世界の現在』(明石書店)がとりあげられているようです(山内昌之先生による選書)。
 専門家によって、良書として取り上げられたのは、うれしい限りです。
 決してスラスラと読める内容ではありませんが、まだ手にとっておられない方で関心ある方は、どうぞご一読ください。


 現在、日本の書店で販売中の『大法輪』11月号が「知っておきたい世界の宗教」という特集を組んでいます。その内のキリスト教の部分を私が執筆しています。
 実物を手にしていないので、他の部分がどのような内容になっているのか、まったくわかりませんが、目次を見る限り、網羅的に世界の諸宗教を取り上げているようです。
 コンパクトに世界の諸宗教について学ぶことのできる特集だと思いますので、関心ある方には購入をお勧めします。『大法輪』は仏教系では最大の発行部数の月刊誌です。

 私が執筆した部分(全体では7000字程度)の一部抜粋を下記ページより読むことができます。

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自己紹介

近  著

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