小原On-Line

20100309.jpg ダン・ブラウンの最新刊『ロスト・シンボル』の翻訳が日本で発売されているようです。その関係のニュースも時々目にしますが、私がおもしろいなと思ったダン・ブラウンへのインタビュー記事がありますので、紹介します。インタビュー動画もあり、楽しめます。


 上のインタビュー記事中、以下のような宗教をめぐるやり取りがあります。ダン・ブラウンらしさが、よくあらわれていると思います。

:宗教を信じていますか。
:監督教会の信徒として育てられたので、子供のころはとても信仰心が篤かったんですよ。その後、中学生のころに、天文学や宇宙論や万物の起源について勉強しました。牧師にこう訊いたのを覚えています。「ぼくにはわかりません。本にはビッグバンという爆発があったと書いてあったのに、ここの教えでは、神は七日で天と地と生き物を創造したことになっています。どちらが正しいんですか」とね。残念ながら「よい子はそんな質問をするものではない」というのが答でした。そのとき、はっきり思いました。聖書の記述はおかしい。科学のほうがずっと合理的だ、と。そしてすぐに宗教から離れました。
:いまはどうですか。
:皮肉なことに、結局もとにもどりました。科学を学べば学ぶほど、物理学が形而上学へ、数が虚数になってしまうのがわかったんです。科学へはいりこむほど足もとがぬかるんでくる。そこで、科学には秩序があるが、スピリチュアルな面もある、と思いはじめたわけです。

 アメリカでは、発売されてから今に至るまで、本屋の入り口あたりに『ロスト・シンボル』は、しっかりと陣取っています。かなり売れているようです。
 ここまで紹介しておきながら、当の私は、まだ読んでいません。あれこれ他に読まなければならないものがあるので、意図的に手をつけていないというのが一番の理由ですが、流行本はブームが冷めた頃に読むのが私のスタイルでもあります。
 『ロスト・シンボル』はフリーメイソンがテーマのようですが、虚実まぜこぜになって伝えられている組織であるだけに、ダン・ブラウンがどのような切り口で描いているのか気になりますね。彼は、この作品を書くために、3年以上かけてフリーメイソン関係のリサーチをしたようです。

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 今日は風が強かったのですが、日差しが強い時間帯はかなり暑さを感じました。
 サンタバーバラのビーチの近くまで来ていたので、久しぶりに Stearns Wharf という埠頭(波止場)の先端まで歩いて行きました。強風にもかかわらず、釣りをしている人たちがいました。
 そのそばには、釣り人のおこぼれにあずかろうとするペリカンたちが、たたずんでいました。人に慣れているのか、何匹かのペリカンは、かなり近づいても逃げるそぶりを見せません。
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 そばにいたペリカンが強風にあおられながらも、空に舞い上がる瞬間をちょうど真下から写真に収めることができました。通常は、飛行速度が速いので、なかなかこのようには撮影することができません。

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 ビーチでは、アフガン反戦をアピールするモニュメントを見ることができました。アフガニスタンで亡くなった米兵たちの数を表す十字架が砂浜にびっしりと並べられていました。最近も大規模な作戦が展開され、一定の成果をおさめたと報道されていますが、その際にも、民間人も含め、犠牲者が出ていました。
 アフガニスタンから、本当にスムーズに米兵が撤退できるのかどうかは、今後のオバマ政権にとって、もっとも大きな課題の一つであるに違いありません。

 先日紹介した雑誌DIMEの記事の一部が、Yahoo の X Brand というコーナーに転載されることになりました。以下のリンクをご覧ください。他の関連した紹介記事を見ることができます。

■DIME X Brand

■あの人が『iPhone』を使う理由
 6年前に書いたブログ記事「南禅寺〜哲学の道」が、旅行会社のサイトで使われることになりました。元記事と、転載先を記しておきます。

が、
に転載されています。

 さすがに6年前の記事は懐かしい! 適当に書いた文章、適当に撮った写真が、そのまま転載されてしまっているのは、ちょっと恥ずかしいですが。

 久しぶりに南禅寺のサイトを見ました。日本語の説明はまずまずですが、英語のページはかなり貧弱です。これは南禅寺に限ったことではありませんが、京都観光を予定している外国人が、このページを見たとき、このお寺が何をアピールしたいのか、よくわからないでしょう。
 日本人でも「臨済宗」がどのような特徴を持つのか、同じ禅宗である「曹洞宗」とどのように違うのかを理解している人は多くないと思います。外国人観光客の場合はなおさらです。
 仏教について何も知らない人に、臨済宗の特徴をどのように伝えるか。こういう視点で、ポイントをまとめてくれれば、それは日本語であっても英語であったも、きっと魅力的なメッセージになると思います。
 前回の記事を書いた後に、実物がアメリカの自宅に届きました。あけて、びっくり。いや〜、実に盛りだくさんの情報です。美術・芸術の視点からキリスト教を理解するという試みは、かなりの程度成功していると思いました。これだけふんだんにカラー写真を使って、600円というのはお買い得だと思います。
 編集者の方に郵送していただいたことに対するお礼のメールを書いたところ、発売当日の売り上げが、最近の中では最高記録を出したとのこと。ヨーロッパなどの美術館や教会に関心はあるけれども、キリスト教のいろはがわからないという一般読者にアピールしたのだと思います。
 「キリスト教とは何か」という特集タイトルを見て、それが教義や歴史のことばかりだったら、たぶん、多くの人は購入にまでは至らないでしょう。色鮮やかなキリスト教美術や教会建築がちりばめられた紙面を見ると、よくわからないけど、おもしろそう!と思うかもしれません。ビジュアルは大事ですね。
 ちなみに、カトリックで絵画が発展したのも、まさにビジュアル志向だったからです。たとえ文字が読めなくても、絵画はメッセージを伝えることができます。プロテスタントがビジュアルなものから背を向けて、どちらかというとロジックの世界へと分け入ったのは、その時代の決断としては意味があったと思うのですが、多くのものを棄てすぎたような気もします。

 手元に届いた実物を眺めながら、ふと思ったことの一つは、これならキリスト教概説の教科書としても使えそうだ、ということです。もちろん、学問的な説明をきちんと付け加えていかなければなりませんが、教材としてはなかなか魅力的です。ちょっとカトリックに寄りすぎているかな(プロテスタントの教会建築の紹介が少ない)という印象はありますが。
 いずれにしても、いいものを作ってくれました。あらためて、おすすめします。

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 雑誌 Pen の最新号(2月15日発売)が「キリスト教とは何か」を特集しています。Pen は美術系の雑誌なのでキリスト教美術が中心なのですが、トップページには次のような説明があります。

美しさに目を奪われるとき、そこに理屈は不要だ。
ただ直截的に感じればいい。
しかし──より理解を深めることで、
本質が見えてくることもある。
ヨーロッパの都市を訪れた際に、多くの人が
美術館や教会に足を踏み入れるだろう。
そして、古い芸術作品を目にして、こう感じるはずだ。
「キリスト教のことをもっと知っていたら、
より楽しめるのに......」
今号のPenは、どんな本よりもやさしく、
キリスト教を解き明かします。
おさえておくべきエピソードや歴史に残る名場面も満載。
これを読めば、西洋絵画や教会建築が
もっと面白くなること間違いなし!の完全保存版です。

 とまあ、「どんな本よりもやさしく、キリスト教を説き明かします」という具合に、自信に満ちた紹介文がありますが、その真偽を確かめる意味でも、一度、店頭で手にとっていただければと思います。
 美術関係以外のキリスト教の説明部分を私が監修しています。
 最初に拝見した原稿は、怖いもの知らずのような勢いがあり、どういう形で無難におさめたらよいか、けっこう悩みました。
 途中で気づいたのは、学問的な本から、信仰者向けの本をかなりごちゃ混ぜに参考文献として使っているということでした。「一般読者にわかりやすいように書きたい」という編集者の意向を最大限尊重しながら、やり取りを重ね、ようやく最新号の発行に至ったという次第です。
 私が担当した部分以外についてはまったく知りませんので、全体としてどのような雰囲気で仕上がっているのかは、今のところ、わかりません。キリスト教美術に対するよい入門書となっているはずですので、まずはご覧になってください。

■ Pen 最新号目次

 昨年からすでに始まっている科学研究費補助金の研究要旨を掲載するのを忘れていました。科学研究費補助金は国民の税金よりまかなわれているわけですから、何を研究しているのか、きちんと説明する必要があります。しかし、年度末になって今年度予算の執行を精査していく中で、アップし忘れていたことに、ようやく気づいたという次第です。
 2009-2012年度の4年間にわたって「ポスト・セキュラリズム時代の比較宗教政策研究──信教の自由、政教分離を中心に」というテーマで研究を行います。
 今、あらためて申請した内容を読み直してみると、テーマがでかい! う〜ん、本当にできるのかと思ってしまいますが、そこそこできれば、結構おもしろい成果を出せるかもしれません。
 申請内容をきちんとアップすることによって、研究への自覚を自らに促したいと思います。
 「あの人が iPhone を使う理由」、『DIME』(小学館)2010 No.04(2月2日発売号)を追加しました。
 DIMEの編集者から、最初、5つのお薦めアプリをあげるように、また、用意された質問に答えるように、と言われ、あれこれウンチクを書いて送ったのですが、最終的には全体のバランスの中で、超スリムにまとめられてしまいました。まあ、仕方がないですね。
 お薦めアプリとして残された二つは、GoodReader という各種ファイルの閲覧用アプリと、英英辞典の Oxford Delux です。
 ちなみに、上のリンク先で表示されている GoodReader のサンプル画面は、UCSBのキャンパスマップです。建物がたくさんあるので、このキャンパスマップは重宝します。
 Oxford Deluxはアプリとしては猛烈に高いですが、まあ紙の辞書を買うことを考えれば、リーズナブルかもしれません。つい数日前、ゼミでニーチェを読んでいたとき、出席者の間で、nihilism の発音の仕方が分かれました。ナイアリズムか、ニヒリズムか? Oxford Dictionary of English ではナイアリズムとなっているということで、発音を聞かせたところ、一同、納得。アメリカ英語の場合、どっちでもよいのでしょうけれど、一応、正式と言われる音声データは、意外なところで役に立ちました。
 「教育の対価」(『京都新聞』2010年2月10日、夕刊)を追加しました。
 日米の教育比較に思いを巡らせながら書いたものですが、文字数の関係から、アメリカの大学の様子を細かく記すことはできませんでした。
 アメリカの大学教育を理想化するつもりはありませんが、それを比較の対象とした場合、日本の教育は、まだまだ改善の余地があることを痛感させられます。
 既存のシステムの中でできることは限られているのかもしれませんが、より密度の高い知的興奮を味わえるような授業にしていくための工夫を考え出していきたいと思っています。
 Yomiuri Online で、とても興味深い記事を見つけました。一部引用しますが、記事の中にあったグラフがカリフォルニア大学9校の様子をよく表していますので、直接に記事をご覧になってください。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100207-OYT1T00334.htm

米加州大、アジア系学生を締め出し?
 ノーベル賞受賞者を多数輩出するなど世界トップレベルの州立大学群として知られる米カリフォルニア大学が、2012年から、学業成績のみだった入学選考基準を見直すことに対し、アジア系団体などが「アジア系学生を締め出す措置」と反発を強めている。
 背景には、勉学熱心なアジア系学生が一部校で全学生の5割を超えるなど他人種を圧倒している実態がある。
(中略)
 同大学の学部は9校からなり、現在の学生数は計約17万人。カリフォルニア州のアジア系人口は約13%だが、アジア系学部生は旗艦校のバークレー校で41・6%、ロサンゼルス校(UCLA)で38・2%、アーバイン校で52・2%を占めるなど、7校では州内で約44%を占める白人より多い。入学者は1990年代中頃から急増、アジア系の中では、中国系が最も多く、韓国系、フィリピン系、日系が続く。

 簡単に言えば、カリフォルニア大学でアジア系学生が増えすぎて、白人学生を比率的に圧迫しているので、何とかしなければならない、という話です。
 アーバイン校では何と52パーセントがアジア系学生! 確かにすごい数です。アジア系学生比率が一番低いのは、私のいるサンタバーバラ校。それでも20パーセント近くあります。サンタバーバラでは、確かにアジア系が多いという印象はあまりありません。なぜこうなっているのかは、よくわかりませんが。
 多少比率の差があるとは言え、アジア系学生がこれだけの割合を占めているのは、さすがにカリフォルニアらしいと言えます。東海岸の大学では、こうはいかないでしょう。
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