小原On-Line

Technology: 2010年1月アーカイブ

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 この日付を見て、待ち遠しくて仕方ない、という人には、もはや説明は不要でしょう。
 アメリカでは、この1ヶ月近く、この日をめぐるニュースが乱れ飛んでいます。アップルが新製品の発表する日なのですが、一体何が発表されるかはオフィシャルにはまったく告知されていません。
 新しいタブレット型の製品が発表されるとの噂は、ほぼ真実に近いようですが、そのリーク写真が様々に出回っています。微妙に違いがあるということは、ほとんどがでっち上げだということですが、中には、本物の写真が混じっているのかもしれません。
 この日をめぐる大量のニュースの中で、私が特におもしろいと思ったのは次の記事です。若きスティーブ・ジョブズが、何と27年前に、タブレット型のデバイスを構想していたということです。


 この種の想像力がアップルの力の源泉なのかもしれません。
 人々をいらいらさせ、また、わくわくさせる。そういうIT企業が日本でも増えるとよいのですが。

 と、ここまで書いて気がついたのですが、27日発表というのは、ひょっとして27年前の夢の実現を、かけているのでしょうか。う〜ん、ありそうな話だ(一人で納得)。
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 昨日アップされたばかりの iPhone 最新アプリを紹介したいと思います。
 その名も "The White House"。ホワイトハウスが作ったアメリカ政府の公式アプリです。
 オバマ大統領になってから、ホワイトハウスの電子化、情報の透明化に力を入れてきていますが、今回の iPhone アプリの発表もその一環だと言えます。
 私はホワイトハウスのウェブサイトを参照することが比較的多いので(オバマ大統領の気になる演説の原稿チェックなど)、こうしたアプリの登場はとてもうれしいです。
 メニューとしては、Blog, Video, Photos, Newsroom, Live といったものが用意されており、ウェブで参照できる情報が iPhone 向けに最適化されています。

 アメリカではちょっとした話題になっていますが、おそらく日本ではまだ知られていないのではと思い、紹介させていただきました。
 このアプリを使いながら思ったのは、日米における情報公開の差です。鳩山
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政権になってから、多少ましになったとはいえ、首相や政府の考えていることが国民にわかりやすく伝達されているとは、まだまだ言えないでしょう。ホワイトハウスの取り組みには、見習うべき点が多くあるように思います。

 iPhoneついでに別の情報の紹介を。雑誌『DIME』(小学館)の4号(2月2日発売)が次の特集を組む予定です。

<DIME SPECIAL 1> 
話題の「Android」ケータイ、人気の「iPhone」
ケータイの2大トレンドの今と未来を「本音」で解説

 この特集記事の中で、私がちょいと登場する予定ですので、機会があれば、本屋で立ち読みしてみてください。
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 同志社大学の秋学期に相当する期間、スカイプを使って、太平洋横断のゼミを行ってきましたが、この月曜日で無事すべての日程を終了することができました。
 インターネット授業や、ポッドキャストによる授業などにこれまで取り組んできましたが、インターネットを利用したゼミは初めてだったので、私にとっても、よい経験となりました。
 この経験を一応、まとめておきたいと思います。

1)接続形態
 今回スカイプを利用しましたが、スカイプのビデオ接続は一対一という限界があります。たとえば、MacのiChatが使えれば、さらに人数を増やすことができるので、複数のカメラを教室に設置することも理論的には可能です。
 当初、同志社大学での接続はWifi接続でしたが、途中、接続状態にムラが生じたため、LAN接続に切り替えてもらいました。やはり、LAN接続の方が、はるかに回線が安定しています。画質も音質も非常にクリアーになりました。
 マイクは、MacBookの内蔵マイクを使用したため、どうしても距離の遠い人の声は聞こえにくくなりますが、それでも端の人の声も認識できる程度にひろってくれていました。
 集音力の高い外部マイクを用意できれば、音質はさらにアップすることでしょう。

2)カメラと座席の配置
 カメラでなるべく全員の姿が映るように座席を工夫してもらいました。その結果、菱形に座席を組むと、十数名の姿をすべて視界に入れられることがわかりました。
 ただし、マイクの角度は固定されており、ズームはできませんので、一人ひとりの表情まではトレースすることができません。

3)インターネットゼミでの理想のガジェット
 ここから一気にガジェット論へ!
 スカイプでのゼミは十分に学問的討議に資するものでしたが、より双方向性を高めるためには、もう少しすぐれたガジェットがほしいところ。
 私の理想は、WAAL・Eのような形状を持ち、小さな範囲を遠隔操作で動き回れると同時に、カメラの方向も自在に変え、ズームもできるようなものです。胴体の部分にはプロジェクターが内蔵されていて、近くの壁に私の姿(欲を言えば、3Dホログラフ)を映し出します。誰か、こんなガジェット作ってくれませんかね? 今の技術でも十分製作可能だと思うのですが、ありそうでないですね。

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