小原On-Line

経済・政治・国際: 2005年1月アーカイブ

 日本の新聞では、あまり細かく触れられていませんが、アウシュヴィッツ強制収収容所解放60周年にあたって、ドイツのゲアハルト・シュレーダー首相が演説をしています。
 フォン・ヴァイツゼッカー元大統領のような、文学的な格調の高さはありませんが、それゆえに、かえってストレートなわかりすさをともなったメッセージになっています。
 もちろん、言葉は分かりやすくとも、その意味の深層を探ることは簡単ではありません。
 とりわけ、日本では反ユダヤ主義に対するリアリティが日常的には欠如しているので、この手の問題がなかなかピント来ないという現実があります。メディアにおいても、わかりにくいところがばっさりと削除され、アウシュビッツは人間のエゴイズムや残虐さを知る模範として、わかりやすく「教訓化」されるというのが、もっぱらです。腑に落ちたところで思考停止となりますから、なかなか、問題の深部へと入っていけません。
 その意味では、シュレーダー首相による60周年の総括に向き合うことには有益であると思います。

 ベルリン在住の梶村さんという方が翻訳してくださったものが、いろいろなメーリングリストに流れているようですが、とりあえず、次のページで読むことができますので、ご覧になってください。

■シュレーダー首相の演説(日本語)
http://groups.yahoo.co.jp/group/g-party/message/2320

■シュレーダー首相の演説(ドイツ語オリジナル)
http://www.bundeskanzler.de/Neues-vom-Kanzler-.7698.778869/Die-Nazi-Ideologie-war-menschengewollt-und-mensc...htm

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